どうも!KENT(@kentworld2)です!
今回は2013年8月に配信されたXbox 360「ブラザーズ 2人の息子の物語」のレビューをしていきます。
本作は2人のキャラクターを操作して行くアクションアドベンチャーゲームですが、兄弟を1人で同時に動かすのが特徴的な協力プレイ型の雰囲気ゲーでした!
雰囲気ゲーと表記したように、ゲーム性よりも雰囲気を第一にして作られているように感じます。
特に兄弟の絆に関してはアクションアドベンチャーという形で上手く表現している印象で、”面白い”というよりは”好き”なゲームになりやすい作品に感じます。
そんなXbox 360「ブラザーズ 2人の息子の物語」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!
※2014年1月にはPS3版が配信。
※近日中にSwitch版が配信。
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- ストーリーに沿ってステージの奥に進んでいくアクションアドベンチャーゲーム。
- 左スティックと左トリガーで兄を。右スティックと右トリガーで弟を操作することができる。
- 兄弟にはそれぞれ特技が存在するので使い分けていく必要がある。
初リリース日 | 2013年8月7日 |
対応ハード | Xbox 360/PS3 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 3~4時間 |
価格 | 1572円(税込) |
発売元 | スパイク・チュンソフト |
目次
良いところ
2人を同時に操作するユニークなゲームデザイン
本作の目的は、病に苦しんでいる父親を助けること!
父親の病気を治すには秘薬「命の水」が必要なので、兄である「ナイアー」と弟である「ナイイー」は2人揃って冒険の旅に出かけます。
という訳で本作では2人で協力してステージを攻略していくことになりますが、この手のゲームは今どき珍しくありませんよね?
ICO、ラスト・オブ・アス、ポータル2、ゼルダの伝説 トライフォース三銃士 etc…
このように2人で協力して先に進んでいくパズル色が強いアクションアドベンチャーゲームだけを厳選して挙げてもゴロゴロ出てきます。
ですが、本作には大きな個性があったんです。
本作の大きな個性。それは、2人を同時に操作出来てしまうことです!
従来の協力プレイ型パズルアクションゲームを1人でプレイする場合、キャラクターを切り替えながら進めるかAIに任せる方式が取られていました。
一方、本作の場合は2本のスティックを使って同時に動かすことができるんです!
具体的に言うと左スティックと左トリガーで兄を。右スティックと右トリガーで弟を操作することが出来ます。
AIに頼るなんて要素は一切存在せず、すべてを自分1人で何とかしないといけません。
ストレスを感じさせないパズル
このように本作は2つのスティックと2つのトリガーボタンを搭載したPS3/Xbox 360ソフトならではのゲームデザインとなっています。
ですが、1人2役を演じるのは煩雑で大変そうじゃないですか?
左スティックと左トリガーで操作する兄が左に。右スティックと右トリガーで操作する弟が右に居たらまだ良いんですよ。
でも、それぞれが逆に居たら頭が混乱してしまい、今、誰を操作しているのか分からなくなってしまうでしょう。
そういう意味で本作のパズルは秀逸でした!
いずれも難易度は控えめに設定されている印象で、どれもすぐに謎が解けてしまいます。
例えば片方がスイッチを押してもう片方はスイッチで作動した扉の先へ進むとか、その程度のものなんですよ。
アクション性も控えめで、例えば崖があったらオートジャンプで飛び越えてくれるし、段差があったら自動で登ってくれます。
戦闘らしい戦闘もほとんど用意されておらず、操作が煩雑である分、パズルアクション要素を抑えている印象です。
この辺りはストーリーを楽しむという意味ではベストな調整に感じました。
多彩なギミック
前述の通りパズルアクション要素は控えめですが、ギミックは沢山用意されています。
ふたりで協力して犬から逃げる、ハングライダーでの滑空、動物に乗っての進行、ロープを繋げてのブランコ etc…
このように本作はチャプター毎に様々なギミックが用意されているので飽きません。
そんなギミックを強調させてくれるのが兄弟ごとの能力差。
以下のように兄と弟はそれぞれ異なる特徴を持っています。
- 兄→力があるのでレバー式のスイッチをONにすることができる。
- 弟→小さいので狭いところも通ることができる。
彼らの長所を上手く利用しなければ先に進むことは出来ませんよ~。
兄弟の絆を描いたストーリー
兄弟が主人公ということで、一部の方はボーイズラブ(男性同士の恋愛)要素が無いか気になる方もいるのではないでしょうか?
え?いないって?w
それはともかく、兄弟が主人公ということで両者の絆を感じられるようなシーンはいくつか見られました。
兄弟揃って危機から逃れた時に見られる絆は微笑ましいくらい。
捉え方次第ではボーイズラブにできるでしょうし、兄弟愛を感じられると思います。
豊富な寄り道要素
ステージはほぼ一本道で、道なりに進んでいくことになります。
ですが、道中には困っている人が沢山居てサブクエストに挑戦することができるんです!
本作にも実績/トロフィー要素はありますが、実はゲームをクリアするだけでは一切入手出来ません。
じゃあどのようにして入手するのかというと、わき道に存在するサブクエストをクリアしないといけないんですよ。
実績/トロフィーに興味がなかったらあまり意味はないと思いますが、逆に興味があったら寄り道をする立派な動線になると思います。
寄り道要素で面白いと思ったのが、NPCのリアクション。
わき道に居るNPCのリアクションは話しかけるキャラクターによって変化します。
基本的に兄の場合は大人だからまともな会話になるんですが、弟の場合はやんちゃだからふざけあったりするんですよ。
なので、それぞれのリアクションを見る楽しさがあると思いました。
一気に進めるのではなく、わき道にいるキャラクターに話をかけてリアクションを楽しむのも良いですよ~。
惜しいところ
ゲーム的には薄味
2人で協力して謎を解くゲームは大好きですが、本作は雰囲気を重視して作られていると思いました。
フィールドマップはダウンロード専売タイトルとは思えないくらい大きなスケールなんですが、行けるところが限られていてレールに乗っているような感じなんです。
また、前述の通り謎解き要素も控えめなので、パズル的な楽しさも薄く感じます。
戦闘らしい戦闘もほとんど用意されていませんし、いわゆるゲーム的な要素を求めると物足りなく感じる作品です。
中途半端なグラフィックとストーリー
ゲーム的な要素が薄いのであれば雰囲気やストーリーを堪能すれば良いじゃないか!
ぼくもそう思ったんですが、どちらも中途半端なところがあるのが気になりました。
見晴らしの良い景色が多いので、雰囲気自体は良いと思うんですよ。
ですが、グラフィックが初期のUnreal Engineみたいな無機質さを感じられて受け入れられませんでした。
これはこれで味があるとは思いますが、なんか中途半端に見えてしまう。
ストーリーに関しても序盤は王道で良かったけど、終盤以降の展開は鬱なので思っていたのとは違いました(弟の成長が描かれていたのは良かったんですが)。
終盤には部位が取れる描写や血の川の描写もありますし、可愛いゲームとして手を出すと面を喰らいます。
全体のまとめ
操作形式が斬新な協力プレイ型の雰囲気ゲー。
全体的にはPS2「ICO」をベースにしていると思われますが、操作形式やマップデザインの面で差別化を図ってきました!
1人で2人のキャラクターを同時に動かす関係上、アクションパズルゲーム的な要素は「ICO」以上に薄味ですが、光るものを感じます。
余談ですが、本作は日本ゲーム大賞2014にて「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞しました。
「ICO」ほどの革新性はないので正直意外だったんですが、大賞になったのは確かなので、選べれしインディーズゲームを求めている方は手にとっても良いと思います。
兄弟を1人で同時に動かすのが特徴的な協力プレイ型の雰囲気ゲー!
こんな人には特におススメ。
・雰囲気ゲー好き。
・アクションパズル好き。
こんな人にはおススメできない。
・ゲーム要素を重視する人。
・曖昧な描写が苦手な人。
ブラザーズ 2人の息子の物語/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約4時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
兄弟愛がテーマのゲームというと「マリルイ」を連想しちゃうなぁ〜(^^)
マリルイが万人向けなのに対して、「ブラザーズ」は中高生以降で幻想的なゲームが好きな人向けな感じですね。
兄弟愛がテーマのゲームはもっと増えても良いと思います。
今度発売されるライフイズストレンジ2は兄弟にスポットを当てているので楽しみ♪