バイオハザード4/GC / PS2 / Wii / PS4
バイオハザード リバイバルセレクション/PS3 / Xbox 360
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2005年1月に発売されたGC「バイオハザード4」のレビューをしていきます。
本作はサバイバルホラーアクションゲームになりますが、世界中のゲームに大きな影響を与えた歴史に残る傑作です!
ぼくが「ゲーム史に歴史を刻んだタイトル特集!」みたいな記事を書く場合、本作は欠かせません。
そのくらい、本作が与えた影響は大きく、個人的な神ゲーリストの仲間入りも果たしました。
一体、「バイオハザード4」の何がそんなに凄いのか?
まずはその辺りについて語っていきます。
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- 狙いを定めて敵を倒していくアクションシューティングゲーム。
- 寄生虫によって凶暴化した人間(ガナード)が主な敵。
- それまで固定化されていたカメラアングルが肩越し視点に変わった。
初リリース日 | 2005年1月27日 |
対応ハード | GC/PS2/Wii/PS3/Xbox 360/PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | ホラー/TPS |
推定クリア時間 | 12~18時間 |
売上 | 累計22.0万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
フルモデルチェンジによるチャレンジ精神
1996年に発売された「バイオハザード」。
もどかしい操作性が恐怖感に繋がり、口コミで人気が広がっていきました。
その後は新作が続々と発売され、一躍人気シリーズとなりましたが、2000年代に差し掛かる頃にはマンネリ感が出てきます。
かくいうぼくもリメイク版「1」の直後に「0」をプレイしたところ、似たような展開に少し飽きていました。
そんな中で発売されたのが今回レビューするGC「バイオハザード4」。
タイトルこそは「バイオハザード」にナンバリング付けているだけですが、中身はそれまでのシリーズ作品とは大きく異なります!
分かりやすく言うと、サバイバルホラー”アドベンチャー”がサバイバルホラー”シューティング”に変わっていたんです!
従来の「バイオハザード」と言えば、探索型アドベンチャーゲームに徘徊するゾンビを対処する要素が加わったような感じでした。
ところが今作の場合、ゾンビ(のような敵)を倒しながらストーリーを進めていくアクションシューティングゲームに変貌を遂げています!
そう感じた大きな要因が、カメラワークの変更です。
従来の「バイオハザード」シリーズは視点が固定されており、移動する毎にカメラアングルが切り替わる方式を採用していました。
一方、今作の場合は肩越しの視点となり、スティックを動かして狙いを定めるシューティング要素が追加。
照準移動によって銃で撃ちたい部位を細かく決めることが可能になり、従来のシリーズ作品には見られなかった狙い撃つ楽しさが加わりました。
ゲームジャンルの変更に合わせてマップデザインも大幅に変化。
従来の「バイオハザード」シリーズは入り組んだ建物をグルグル回るような形式でしたが、今作では一部を除いて細長い道をどんどん進んでいく形式に刷新されています。
このように本作は視点、システム、マップデザインなど、あらゆる点が過去作と大きく異なるのでフルモデルチェンジとアピールされていました。
フルポリゴンで描かれたハイクオリティなグラフィック
「バイオハザード」シリーズと言えばグラフィックの美しさにも定評があります。
ですが、ちょっと待ってください。
肩越し視点に切り替わったらすべての物をポリゴンで描かないといけないじゃないですか!?
「スーパーマリオ」のようなデフォルメされたグラフィックだったらまだしも、「バイオハザード」シリーズはフォトリアル調のグラフィックを採用しています。
いくらゲーム機の性能が上がったとは言え、ゲームキューブでリアルな3D世界を描こうと思ったら無理が出てくるでしょう。
ところが本作の場合、極めて高い水準でリアルな3D世界を描いています!
さすがに固定カメラ式を採用していたリメイク版「1」ほどの美しいグラフィックではありませんが、それでもゲームキューブソフトにしては異次元とも言えるクオリティとなっています。
「ゲームでもリアルな3D世界を描ける時代になったのか!?」
本作を初めてプレイした時はこんな感じで感動したものです。
狙い撃つ楽しさ
ゲーム性の面で特筆したいのが、狙い撃つ楽しさです。
前述の通り本作ではスティックを動かして狙いを定めるシューティング要素が追加されました。
これが非常に面白く、「バイオハザード」シリーズの核となる新たなゲーム要素と言っても過言ではないくらい良くできています。
ポイントなのが、銃を構えることでレーザーサイトが表示されることです。
おかげでアクションシューティングゲーム初心者でも狙いが定めやすく、銃弾を発射しなくても今はどの部位に当たるのかわかるようになりました。
豊富なリアクション
このように本作はシューティング要素が良くできているんですが、とっておきの調味料によってさらに面白くなっています。
とっておきの調味料。
それは、敵キャラクターの豊富なリアクションです。
銃弾を敵に当てた時にリアクションが発生するのは当たり前ですが、本作の場合はバリエーションが凄いことになっています!
例えば顔を撃つと首が吹っ飛ぶ場合がありますし、足を撃つとズッコケるんですよ。
今となっては当たり前のことに見えますが、当時はここまで作り込まれたTPSがほとんど無かったので驚きました。
もちろん、作り込まれているのは敵だけではありません。
一見すると飾りに見えるオブジェクトにも干渉することができます!
木箱、タル、ニワトリ、扉、カンテラ etc…
これらのオブジェクトに攻撃を加えることで何かしらのリアクションが発生し、時にはゲームを有利に進めることができます。
グラフィックをリアルにするだけではなく、リアクションまでリアルにするとは驚きました。
か弱いアシュリーとのタッグプレイ
ある程度ゲームを進めるとアシュリーという女性キャラクターと同行することになります。
しかし、アシュリーはか弱い娘なので、主人公のレオンは彼女を守りながら進むことになります。
この要素はゲームに良い刺激を生み出している印象で、「バイオハザード」の新たな可能性を感じました。
特筆したいのがチャプター3-4です。
このチャプターではアシュリーを操作できるんですが、固定カメラ式である点。
アシュリーが攻撃手段を持っていない点が旧「バイオハザード」シリーズに通ずる楽しさを生み出している印象で、プレイしている時はワクワクしました!
チャプター3-4ではか弱いアシュリーを操作して敵の攻撃をかいくぐり、謎解きをすることになるので、目新しさと懐かしさを上手く融合している印象です。
フルモデルチェンジをしつつもこういった旧来の要素を盛り込む辺りファンの心理を分かっていますねw
バイオハザードならではの恐怖感
バイオハザードと言えばホラー!
という訳で本作にも様々な恐怖体験が詰まっています。
まず最初に触れたいのが、成長した寄生虫が体に詰まったタイプのガナードです。
彼らの首を吹っ飛ばすと顔から寄生虫が飛び出てくるんですが、初めて見た時はビックリしました!
だって、単に飛び出てくるだけではなく、そのままガナードの体を操ってこちらに近付いて来るんですよ?
従来のシリーズ作品と同じく、本作は銃を構えながら移動することはできないので、狙いを定めている時は「来るな!来るな!」と唱えていましたw
続いて触れたいのが、チェーンソーを持ったタイプのガナードです。
彼らはギュインギュイン音を鳴らしながらこちらに近付いて主人公の顔をチェーンソーで斬り刻もうとしてきます。
簡単に倒せたら良かったんですが、奴らは耐久力が高いので、簡単には倒せません。
よほどの強い武器を持っていない限りは逃げ回りながら戦わないといけないので、追われる恐怖を感じました。
引き込まれるストーリー
「怖いゲームなんてやりたくない!」
そう感じる方も出てきそうですが、個人的にはのめり込むようにプレイしてしまいました。
前述の通りシューティング要素が優れていますし、ストーリーが引き込まれるような作りなので、止め時を失ってしまったんですよ。
ストーリー面でポイントなのが、目的が明確であることです。
当時の大作ゲームはストーリーが複雑化しすぎて訳が分からなくなりがちだったんですが、本作の場合は登場人物が少なめで、目的も分かりやすくなっています。
加えてイベントシーンが少なく、テンポよく楽しむことができるので、当時の大作ゲームにありがちな胃もたれ感がありませんでした。
息抜きに最適な射的ゲーム
とは言え本作はホラーゲーム。
あまりの怖さにプレイしていると精神が参ってしまうこともあります。
そんな時の息抜きとなったのが射的ゲームです。
射的ゲームはある程度進めるとプレイすることが可能で、1列揃う度に景品が貰えます。
景品は登場キャラクターのボトルキャップ。
当時はボトルキャップがブームだったのでついつい集めたくなりましたw
ポイントなのが、本編のシューティング要素をそのまま持ってきていることです。
操作方法やシステムが共通している関係上、ミニゲームとしては非常に高水準のクオリティに達しているので、最高の息抜きとして楽しめます。
最高のサブゲーム「ザ・マーセナリーズ」を収録!
さらにゲームをクリアすると「ザ・マーセナリーズ」という最高のサブゲームが解禁されます。
「ザ・マーセナリーズ」のルールは簡単。
制限時間内に箱庭マップを徘徊する敵を倒してスコアを稼ぐことです。
面白いのがコンボシステム。
テンポよく敵を倒すことでボーナスポイントが蓄積されていくので、
いかにして効率良く敵を倒すのか?
が問われ、自分だけの攻略ルートを探していく楽しさがあります。
高ランクでクリアすることで新しいプレイアブルキャラクターがアンロックされるうえ、それぞれ初期の所有アイテムが異なるので何周もプレイするほどハマりました。
あまりにも面白いので、後の作品で定番化するのも納得するほどです。
惜しいところ
フルモデルチェンジによって失った面白さ
前述の通り今作はフルモデルチェンジを果たしたので、残念ながら過去作から失った面白さもいくつかあります。
まず挙げたいのが、敵の横を素通りする時の恐怖感です。
従来の作品では「ラジコン操作の難しさ」「限定された攻撃手段」「同じ場所を行き来するゲーム進行」によって何度も何度もゾンビの横を素通りする必要がありました。
ところが今作の場合、「操作性の改良」「無制限に使えるナイフ攻撃」「ほぼ一直線に進むゲーム進行」によってそういう恐怖感が薄れてしまったんです。
敵の横を素通りするのは慣れてしまえば簡単なので、ゲームプレイが淡白に感じることもありました。
もう1つ挙げたいのが、探索&謎解き要素の低下です。
従来の作品では入り組んだ屋敷やダンジョンを探索して謎解きをする要素に力を入れていました。
ところが今作の場合、そういった要素は一部を除いて控えめなんですよ。
謎解き要素が薄れた分、シューティング要素を強化するなどしていますが、どこか寂しい気もします。
バイオハザード4のレビューまとめ
ややマンネリ化していたシリーズの新境地を開拓した歴史的な作品。
新境地を開拓した故に過去作から失った面白さもありますが、そういった不満をかき消すくらいのパワーを感じる作品で当時は衝撃の連続でした。
こんなゲームを2005年初頭に発売するとは!?
本作をプレイする以前のぼくはグラフィックがリアルになることを否定的に見ていたんですが、プレイして考え方を改めました。
見た目だけではなくリアクションもリアルにすることで面白くなるゲームもあるんだなと。
余談ですが、本作はSwitch/Wii U「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」が出るまでの12年間、和ゲー最後のGOTY受賞作と言われていました。
そのくらい、世界でも高く評価されたので、欧米で発売されたあらゆるゲームが本作の影響を受けて作られています。
シューティング部分は「ギアーズ オブ ウォー」を始めとする三人称視点のアクションシューティングゲームが参考にしていますし、「デッドスペース」シリーズに至っては何から何まで本作にインスパイアされています。
その影響力は2000年代に発売された和ゲーの中ではトップクラスの大きさと言っても良いくらい。
発売当時はゲームキューブからPS2への完全版商法などで需要が分散してしまい、前作比で見ると国内では大きく売上を落としてしまいましたが、「バイオハザード」シリーズを語る上では絶対に欠かせない作品です。
世界中のゲームに大きな影響を与えた歴史に残る傑作!
こんな人には特におススメ。
・ハイクオリティなゲームをやりたい人。
・アクションホラーを体験したい人。
こんな人にはおススメできない。
・固定画面のバイオハザードを求める人。
・怖いのが苦手な人。
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
お、とうとう100%ですね初めて見た
そう評価するのも納得の出来のゲームですねぇ個人的には欠点がほぼない完璧なゲームといえばこれですね
銃を構えてると歩けないくらいじゃないですかね欠点なんて とにかく面白くて多分4周以上はしたと思いますよ
システム面でもアタッシュケースの整理で頭を悩ましつつ綺麗に揃える楽しさとか抜かりないですわ
しかしFPSTPSの本場の米国でこうしたゲームが今まで出てこなかったのが信じられない
ましてや今と違ってFPSやTPSがps2時代ではマイナーよりで銃に縁のない日本から
これほど完成度の高いTPSができたと言うのが不可思議なもんですわ
この頃の海外製のTPSってどんなもんだったんでしょうねぇ?
ps3時代から一気に有名な名作TPSやFPSが増えましたがps2時代の有名な名作は全く思いつきませんわ
100%にするゲームはほとんどないので、とてもめずらしい瞬間を目撃したと思いますw
銃を構えていると歩けないのはゲームキューブコントローラの場合だと不思議とほとんど気になりませんでした。
一応、ゲームキューブコントローラにも2つのスティックが搭載されていますが、Cスティックは補助用で使わないことも多かったので。
PS2時代以前も欧米ではアクションシューティングゲームは人気だったんですが、一皮剥けたのはPS3時代からでしたね。
やはり、PS2時代以前に完全3Dのフォトリアルなアクションシューティングゲームを作るのは難しかったんだと思います。
バイオは今までDS版の1のリメイクが怖すぎてずっと敬遠していたのですが、彼女に勧められてWii版の4をやったらなかなかおもしろかったですね。
まぁでも相変わらず怖いのですが?
バイオは「4」以降怖くなくなったって言われる人もいますが、どういう神経してんのやwww
リヘナラドールやエルヒガンテなどがトラウマです(ーー;)
あと謎のムカデみたいなやつとか。
個人的には怖いけどゲーム性は神ゲーな不思議な作品。
Switch版は少し気になるけど、今はロックマンや逆裁シリーズなどもろもろあるんですよね。
今は¥3,000ぐらいで破格な値で購入できるのでセールしてたら絶対買ってしまうぐらいの魅力はありますね。
トモフミさんにとっても思い出のゲームですよねw
確かにバイオは「4」から怖くなくなったとおっしゃる方は居ますが、閉塞感のあるフィールドが減って操作のもどかしさが薄れたからなんじゃないかと思います。
Switch版がセールで1,500円くらいになる可能性はあるかもしれないので、トモフミさんが購入するのは時間の問題かもw
リバイバルセレクションとバイオ5と、一気に三本続けて遊びましてね、変化がより感じれましたねぇ。
世界観も、新興宗教……的なストーリーでシリーズの中でもお気に入りです?
話変わって、SONYとマイクロソフトの提携、どんな恩恵があるのかよく解りません。良いことあれば良いな♪
そうなると、コードベロニカ→4→5といった感じでしょうか。3作品を経てバイオは全く違う方向へ進化しましたよね。
新興宗教的なストーリーはシリーズの中では珍しいかも。
SONYとマイクロソフトの提携は不鮮明ですが、詳細に期待です!
ゲームキューブが出た頃って、既にドリキャスは生産中止が決まりPS2は発売からしばらく経っていたので密かに現行機最高スペックだったんですよね
今の任天堂しか知らない人はピンと来ないかもしれませんが、当時の任天堂はギミックよりもスペック重視だったんですよ(スペック全面に押し出さないため分かりにくかったですけど)
バイオ4は任天堂開発部門も全面協力したことでゲームキューブの性能の限界を超える表現が可能となっていました
そのため長い間他機種には移植されなかったんですよ(移植するには根っこから作り変えないといけなかった)
発売当時こんなスゴいゲームが遊べることに驚くとともに、これを日本人が作ったことに誇りを感じました
本当に良くできたゲームでしたが、発売後に三上氏がCAPCOM退社したこともあってCAPCOM自身がこれを超えられない呪いにかかってしまい、以降のバイオがマンネリ化するきっかけとなってしまったのは皮肉な話です
ゲームキューブって何気に当時としては凄い性能だったんですよね。
全体的にバランスが取れているので、ゲーム機としての評価が極めて高く感じます。
バイオ4はPS2にも移植されましたが、完全な形の移植には出来ず四苦八苦したというのはよく聞く話ですね(その分、大量の追加要素が用意されていますが)。
三上さんという貴重な人材を失ったカプコンのダメージは多大でしたねぇ。最近になってようやく持ち直しましたが。
ゴア表現もGCに比べてPS2版は抑えられてしまっていましたね。
オリジナルの発売より前にPS2版の移植発表されて同年にリリースされているんですがそれは……
いや当時GCが最高スペックのハードだった事は間違いないですが
人生初のTPSがゲームキューブのバイオ4でした。色々ともう衝撃的でしたね。アシュリーと合流後に教会から逃げるチャプターまで進めたところで、怖くて一旦プレイするのをやめましたからねwプレイ再開の決心をするまで数ヶ月かかりました。
レオンの余裕っぷりを少しわけてもらいたいくらいでしたよw
自分も点数をつけるとすると98~100になりますね。QTEのボタン連打はもうちょい易しくして欲しかった。何度クラウザーに刺し殺されたことかw
当時はTPSというジャンル自体がマイナーでしたもんね。ぼくもTPSをプレイしたのは本作で数作目になります。
怖くて一旦プレイするのを止めてしまいましたかw
クイックタイムイベントはあまり良い使い方ではなかったかも。もう少し分かりやすくしたほうが良かったですね。
久しぶりに見に来ました。最新のゲームも追いかけながら、こんな古いゲームの魅力をこんなに詳しく書けるのですね。バイオ4はwii 版でやりましたが、Wiiリモコン操作も含め本当に面白かった。ブログこれからも頑張って下さい。
ありがとうございます!気が付けば物凄い長文になってしまいましたw それだけ本作に対する熱量があったということですね。