ペーパーマリオ カラースプラッシュ/Wii U
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2016年10月に発売されたWii U「ペーパーマリオ カラースプラッシュ」のレビューをしていきます。
本作はペラペラなマリオが主人公のアクションアドベンチャーゲームですが、前作の反省点を活かして作られています!
2012年に発売された3DS「ペーパーマリオ スーパーシール」はファンの間で大バッシングされました。
ゲームジャンルがRPGからアドベンチャーに変わり、謎解きが理不尽になり・・・。
見た目の可愛らしさとは裏腹に尖りまくっていましたが、今作はマイルドになっています。
謎解きのヒントが増加し、前作で面倒だった部分は改善され・・・。
ゲームとしての完成度は前作から着実に増している印象で、良作と言えるラインに達していると思います。
が、戦闘のテンポは改善されておらず、レベルの概念もないので、RPG時代の「ペーパーマリオ」が好きな人には今作もおすすめできません。
ここからはそんなWii U「ペーパーマリオ カラースプラッシュ」について詳しく書いていきます。
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- 紙で出来た世界を冒険していくアクションアドベンチャーゲーム。
- 戦闘はカードを使ったアクションバトルを採用。
- 色が抜けている部分を探して塗っていく。
初リリース日 | 2016年10月13日 |
対応ハード | Wii U |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
売上 | 初週2.3万本/累計7.5万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
前作の反省を活かしたゲームデザイン
冒頭でも触れましたが、前作の3DS「ペーパーマリオ スーパーシール」はシリーズファンの間で大バッシングされました。
開発者もユーザー評価の低さを真髄に受け止めたようで、今作は前作の問題点をある程度は改善しています。
特にそれを感じたのがアイテムを使った謎解き要素です。
前作の場合、「モノシール」と呼ばれるアイテムを使って仕掛けを解いていく要素が存在しました。
しかし、どのアイテムも使い捨てで、一度使用したらまた集めないといけなかったんですね。
そのうえラベルンタウンのモノなげやにて「モノシール」に変換しないと再び使うことができなかったので、めちゃくちゃ面倒だったんですw
今作でもアイテムを使った謎解き要素は存在しますし、相変わらず使い捨てですが、一度入手したアイテムはイロドリタウンにて購入できるようになりました。
おかげで各ステージを探索して集める作業が短縮されたので、少しは楽になった印象です。
改善点としてはそれ以外にも
- 戦闘時には1ターンにつき数回行動しやすくなった
- ペンキの上限を増やせる成長要素が加わったことで戦闘をする必然性が増した
- 戦闘時に使用できるアイテムの種類が減ったことで管理しやすくなった
- 前作よりもヒントが増えた
といった感じで前作の問題点を改善しようとする気概を感じられました。
ですので、前作が合わなかった人も今作は楽しめるかもしれません。
HD機ならではの紙の質感
「ペーパーマリオ」シリーズと言えば紙の質感で定評ありますよね?
今作はシリーズでは初となるHD機での発売ということで紙の質感がさらにパワーアップしています!
単に平ぺったくしているだけではなく、ライティングの表現にも拘るようになりました。
例えば写真のような嵐のシーンではライティング処理によってキャラクターの色が暗くなっているのが分かりますよね?
このような表現が実現できたことで工作っぽさがさらに増している印象で、プレイしているとホッコリします。
SIEの「テラウェイ」シリーズもそうですが、ぼくは工作のような世界観のゲームが大好きなんですよ~。
なんというか、フォトリアルなゲームにはない温かみを感じられるのです。
色を使った探索が面白い!
今作ではペンキを使って塗りつぶしていく要素にスポットを当てています。
これが塗り絵のような楽しさがあり、色が抜けている箇所を見つけたら片っ端から塗りつぶしたくなりましたw
しかし、色塗りをするにはインクゲージを消費することになるので、時にはインクをチャージしなければなりません。
そのため
色が抜けている箇所を塗り、ゲージが減ってきたらインクを探す
といったローテーションを作り出している印象で、探索重視の本作との親和性が高い要素に感じます。
ペンキを使った要素としては塗りつぶすことで目印にできるのも面白く感じました。
例えば敵が3体に分身するとしますよね?
で、そのうち2体がニセモノだとします。
その場合、ペンキをぶっかけたら識別ができるようになるじゃないですか?
このように本作で使用できるペンキは汎用性が高く、謎解きのバリーションを増やす役割を果たしています。
お馴染みのブラックユーモア
「ペーパーマリオ」シリーズは黒い任天堂の代表格といえる存在ですが、今作も序盤からぶっ飛んでいます。
一見すると王道のマリオゲームっぽく見えますが、変なキャラクターが色々でてきますし、お馴染みのキャラクターもどこかおかしいですからw
例えばピーチ姫がやたらと得意気だったり、ダジャレを放ったりするんですよ。
本編に出てくるピーチ姫とは完全に別人なので、そのギャップが笑えてきますw
個人的に本作をプレイした当時は王道のマリオに飽き飽きしていたので新鮮に感じました。
ユニークなデジタル説明書
本作のデジタル説明書はWii U「スーパーマリオメーカー」のようにユニークなものとなっています。
例えば紙で隠されている部分があるとしましょう。
その場合、タッチスクリーンで払うと中身を確認することができるんです!
説明書って堅苦しいイメージが強く、読む気になれないことが多くありますが、こういう遊び心を盛り込んでくれると読みたくなってきます。
開発スタッフのユニークな裏話も掲載されていますし、「こういうデジタル説明書がもっと増えてくれないかな~」と思いました。
ちなみにデジタル説明書はこちら のサイトで確認することができます。
Wii Uから閲覧できるデジタル説明書独占のコンテンツも存在しますが、どんなものなのか知りたい場合、確認してみてください。
個人的に合わない&気になったところ
戦闘をする必然性が相変わらず薄い
今作もRPG風の戦闘システムを採用しています。
つまり、フィールド内の敵にぶつかるとエンカウントが発生し、ターン制コマンド式の戦闘が発生するんですね。
が、今作も経験値やレベルの概念が存在せず、戦闘に勝利してもステータスが上がることはありません。
強いて言えばインクの最大容量が増えるアイテムを入手できるくらい。
戦闘で攻撃するために使用するアイテムは相変わらず使い捨てですし、勝利した時のリターンが少なく感じました。
その結果、戦闘を避けがちになってしまったので、改善の余地があります。
マリオの体力や攻撃力はゲームを進めることで自動的に上がっていきます。
戦闘のテンポが悪い
ぼくが戦闘を避けがちになってしまった要因としてはテンポの悪さも大きかったりします。
今作ではWii Uゲームパッドに映るカードをタッチペンで選択して戦う形式となっています。
が、カードを繰り出すには
- タッチペンでカードを選ぶ
- 「セットOK?」を選択する
- カードをタッチして色付けする
- 「ペンキOK?」ボタンをタッチする
- カードを上に弾く
といった手順を行わなければならないのでテンポが悪いです。
しかも繰り出した後にもやらないといけないことがあって、より多くのダメージを与えるためにタイミング良くボタンを押さなければいけません。
手順が多いうえにタッチ操作とボタン操作を交互に行わせるとは、悪い意味でDS時代のゲームを彷彿としましたw
オプションで「じょうきゅうタッチそうさ」に切り替えたら手順を省略することはできます。
敵のダメージを与えている感が薄い
今作では敵にダメージを与えても数字が表示されません。
代わりにダメージを与える毎に敵の色が抜けていく仕様になり、残りの体力が可視化されるようになりました。
ですが、数字ほどわかりやすくないですし、何よりも敵にダメージを与えている感が薄いので残念に感じます。
色にフォーカスを当てた今作ならではの表現だとは思いますが、ぼくは数字遊びの方が好きです。
まだまだ多い面倒な箇所
前作と比べたらマシになっていますが、まだまだ面倒に感じる部分は多いです。
謎解きに使用するアイテムが使い捨てなのはどうかと思いますし、「ジャンケンしんでん」「コバルトベース」といったステージは面倒すぎましたから。
「ジャンケンしんでん」ではジャンケンバトルを連勝しなければならず、「コバルトベース」では出題されるクイズに連続で正解しなければ最終的にはゲームをクリアすることはできません。
難易度を落とすためのテクニックは存在しますが、この辺りで挫折する人も多いんじゃないかと思いました。
ペーパーマリオ カラースプラッシュのレビューまとめ
3DSで発売された前作を正当進化させたような作品。
アクションRPGとしての「ペーパーマリオ」を求めていたら今作もコレジャナイ作品かもしれません。
でも、前作よりはマイルドになっているので、探索要素や手触り感を求めている人は手を出してみても良いと思います。
酷評されたスーパーシールのリベンジを果たしたアドベンチャーゲーム!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・工作好き。
こんな人にはおススメできない。
・RPGのペーパーマリオを求めている人。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
HD機ならではの紙の質感ですか。
まるでタッチ!カービィ スーパーレインボーの粘土質みたいなですか?
黒い任天堂は健在ですかw にしてもなぜこの作品に集まるんでしょうねw
Wii UのGamePadを駆使して評価が高い作品って何があるんでしょうか。
GamePadを使う作品は操作性が良くないって評判をよく目にするので。
>y.crashさん
そうですね、粘土や毛糸の表現がWii Uになって
パワーアップしたように、今作も紙の表現がパワーアップしています!
黒い任天堂のゲーム。かつてはMOTHERなどがありました。
最近はそう言ったディープなタイトルが減っているのもあるのでしょうね・・・。
ゲームパッドを駆使しているといえばスプラトゥーンと
スーパーマリオメーカー、ニンテンドーランドでしょう!
あとはゾンビUかな。
友達に購入するかと聞いてみたが、どうやらRPGジャンルに抵抗してるようです
でも調べてみると、WiiUのRPGは非常に少ないですね…
おすすめしたら、Wiiに戻れちゃいそうです
『ペーパーマリオ』シリーズは元々RPGでしたっけ?
今回の表現はなかなか良いだと思います
>黒詩★紅月さん
ペーパーマリオシリーズは元々はRPGでした。
確かにWii UはRPGが不足しているので
今作がRPGだったら穴埋め的な役割を果たせたのに勿体ない。
「ペーパーマリオはこうじゃなきゃ!」って先入観が無ければ探索重視のアクションアドベンチャーとして楽しめそうですね。
戦闘時にタッチパッドを使ってカードを選択するってことは、このゲームはOff TV Playは出来ないのかな?
>チキさん
そうですね、これはこれで面白い!ってゲームになる可能性はあります。
ゲームパッドのみでのプレイは出来るようですよー。
TVと同時に画面を見ないといけないって事はないので♪
前作が面白い様な面白くない様な〜って印象で不安だったのですが、今作はグラフィックやBGM、演出等も凄く良くなっていて個人的にはとても楽しめてます!
色々とブラックな所は、前からのペーパーマリオ独特な雰囲気と変わらなくてやはり面白いですねwこれからが楽しみです!
ただやはりバトルがマンネリ気味なのはありますよね〜もう少し積極的に戦いたくなる要素があればいいのですが…
前のRPGに戻ってほしいとも思いますが、自分はこれはこれで面白いからいいかな〜って感じです!
>さやまるさん
バトルシステムは課題ですよね。
あとは不親切な謎解きが改善されていたら良作になると思います。
ファーストインプレッションからプレイ出来ていませんが、
最終的な感想がどうなるのか楽しみです!
ただただステージ進行じゃなくてステージを行き来しつつ進めていく感じになっていて個人的にはなかなか楽しめています
アドベンチャーゲームとしては割と良い進化な気も
>いつもの名無しさん
ステージが使いまわしじゃないのは良いですね~。
戦闘はちょっと気になるけど、
アドベンチャーゲームとして期待しています。
子供と楽しもうと思って買おうかな?
なんて思ってたけど、戦闘のテンポの悪さ(カードセット)に買う気が失せました。
RPGは戦闘が消費時間のほとんどなんで、此処のテンポが悪いのは世界観が良いだけに残念でたまらんですたい。
>つぐみさん
これはRPGではなくアクションアドベンチャーですが、
戦闘は何度か行うことになります。
テンポの悪さは設定で改善できるようなので試してみます!
ジャンルはアクションアドベンチャーなんですね
カードセットとか煩わしさが無くプレイできるようでしたら、子供とプレイしたいですねぇ
>つぐみさん
はい、RPGじゃないんですよ。
基本的には探索を楽しむゲームとなっています。
最近ブログ記事の内容が重たく感じてきてこのブログをご無沙汰してましたけど、久しぶりにコメントさせていただきます。
レビューを見た感じだとスーパーシールより良くなってるから購入しようか悩んでましたけど、ペーパーマリオ二作プレイして満足してしまったのと、最近wiiuに対する熱意が無くなってきた、12月に3DSのソフト2本購入、そして今はゼノクロとマザー3を同時進行でプレイ中でカラスプをプレイする時間が取れなさそうなのでまだ購入してません。お店で値崩れしてるのを見かけたら購入してるかもしれません。
話は変わりますけど、今回はスマホからコメントしてますけど、スマホからコメントするのは控えた方がいいのでしょうか?
重たく感じました?具体的にどの記事が重く感じたのか教えてください。僕としては逆にユーモア成分を増やしているのですが。先日はヨッシーの着ぐるみを着てニンテンドースイッチ体験会に参加しましたし。
ペーパーマリオに関してはファーストインプレッションなので、またちゃんとしたレビュー記事を書きます。
むしろ、スマホユーザーに合わせてブログは書くようにしてます。この記事を公開した直後から大々的なリニューアルを行い、スマホ特化のレイアウトにしたんです。
追記
閑散期の売上ランキングは売上本数を見てではなくて記事内でのkentさんの一言について感じとったことです
参考になりました。
閑散期の売上ランキングはなかなかポジティブに書くことが出来ないので今後も保証できないですが、コンシューマーの縮小に関しては避けられないものなのでこれからは出来るだけ明るく、ポジティブに、ユーモアあるネタを仕込む努力をします。
挙げられた記事を書いていた頃は少し病んでおりまして…ちょっとダメでしたね。
また質問で申し訳ないですが、なんとなく、記事を公開した直後から読んでいるのではなく、少し遅れてから読んでいるような気がしました。この記事に関してもずいぶん前のものですし。
参考にどんな読まれ方をしているのか教えてくれると助かります。
ライブドアブログの頃は記事自体は基本的に載せてからすぐに読んでました、記事の回覧はスマホでコメントはパソコンでしてましたけどパソコンだとコメントするのにパワーが要るのでそれでコメントが遅れがちになってしまいました、特にこの季節にパソコンからコメントするのはしんどかったです、なのでこれからは記事の回覧もコメントもスマホでしたいと思いますからコメントも早くできそうです。
ライブドア時代よりコメントの返信が早くなってますね。これも新ブログに移ったからなんでしょうか。
そう言うことでしたか。確かにパソコンだとパワー要りますもんね。この季節は億劫ですし。
リニューアルしてスマホからの方が読みやすいブログになったと思います。そのようにレイアウトしましたので。
コメント返信もリニューアルしてやりやすくなりました。
記事の方向性も少し変えてネガティブな話題をグチグチ言うよりもポジティブな話題を楽しく、そして、悪ノリも盛り込むと言うエンターテインメント性の高いブログにシフトしていけるよう頑張りますのでよろしくお願いします\(^o^)/
>具体的にどの記事が重く感じたのか教えてください
一部のトゲが強いコラム(例.なんでコンシューマーゲームをやらなくなったの?元コンシューマーゲーマーの実態を探る 等)や最近の閑散期のゲームの売上ランキングといったコンシューマーゲーム市場縮小が実感してしまう記事のことです、全てが重たいってことはありませんけど、重くてトゲが多い記事が以前より増えてきてる気がしました、ユーモア成分を混ぜてもやっぱりグサッときてしまいます。でも「もう売上などの市場関連についてもう書かないでほしい」って訳じゃありませんから今まで通りブログを書き続けてください。特にレビューレビュー記事はトゲが無くてゲームの良いところと悪いところがわかりやすく書かれていて読んでて参考になるだけで無く文章も楽しませてもらえますから、カラスプのセカンドインプレッション楽しみにしてます。
>スマホユーザーに合わせてブログは書くようにしています
そうですか、これからはスマホからコメントさせていただきます。
これ色ぬけ修復めっちゃ大変wそこらが任天堂の意地悪さかな
探索するのが大変ですよね。このシリーズって意地悪なんですよw