どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はSwitch「おすそわける メイド イン ワリオ」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。
このゲーム、ヤバいです。
何がヤバいかって、全部ですw
収録されているゲームはぶっ飛んだものばかりですし、システムもぶっ飛んでいますからね。
元々、「メイドインワリオ」シリーズは任天堂ゲームの中でもぶっ飛んだ作りとなっているんですが、今作は一線を越えてしまった気がします。
それ故に過去作よりも評価が割れてしまいそうですが、任天堂の挑戦的な姿勢を垣間見えたので、そこはファンとしては嬉しかったですね。
ただ、1つだけ、1つだけ惜しいなと思ったことがあったりします。
ここからはその辺りも含めて「おすそわける メイド イン ワリオ」の魅力を語っていきますので、ぜひ、最後までご覧になってください。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 5秒で終わるプチゲームを連続でクリアしていく瞬間アクションゲーム。
- 使うのは左スティックとAボタンのみ。
- 操作キャラクターによって攻略法が変化する。
初リリース日 | 2021年9月10日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | アクション |
推定クリア時間 | 2~3時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
おすそわける メイドインワリオとは?
「おすそわける メイド イン ワリオ」とは、5秒で終わるプチゲームを連続でこなしていく瞬間アクションゲームです。
挿入されるプチゲームにはノルマが設定されています。
制限時間以内に部屋の中にいるハエを追い出したり、振り子を動かして目の前の人を眠らせたり。
1つ1つは単純なものですが、短時間に連続でこなしていくことで心地良さを味わえるようになっています。
反面、プチゲームのノルマを達成できないとライフが減少。
4回ミスするとゲームオーバーとなり、最初からやり直しとなってしまいます。
イメージ的には「脳トレ」をアクションゲームに置き換えたような感じでしょうか。
「脳トレ」では小学校で習う簡単な計算問題などを解いてスコアを競ったものですが、「メイドインワリオ」ではマリオの一面で覚えるようなアクションを素早くこなしてスコアを競っていきます。
用意されているプチゲームは200種類以上。
序盤はごく一部のプチゲームしか挿入されませんが、終盤になってくると色んなプチゲームが出現するようになり、何が出てくるのか予測できなくなります。
ここまでの話は過去作にも言えることですが、今作は操作形式を刷新。
従来の作品ではプチゲーム毎に操作形式が異なっていましたが、今作では画面内のキャラクターを動かしてアクションを行う形式に統一され、使うのは左スティックとAボタンのみとなりました。
繰り出すアクションはキャラクター毎に全く異なるので、同じプチゲームでもキャラクターを変えることで攻略法が変化していきます。
この変更点がですね、まぁ曲者でして、長所と短所がハッキリとわかれてしまいました。
なぜ、曲者なのでしょうか?
ここからは「おすそわける メイド イン ワリオ」の良い点や惜しい点、注意点を語っていきます。
良い点
キャラクター毎に変化する攻略法
今作で特筆したいのが、選択したキャラクターによって操作感覚が異なることです。
例えばワリオの場合、宙に浮くことが可能で、向いている方向にアタックをして対象物に衝撃を与えることができます。
一方、ヤング クリケットは宙に浮くことができず、地面を走る形式となっていて、マリオのようにジャンプすることができます。
この2人の操作感覚を比べてみると、別ゲーのようですよね?
本作ではそんなキャラクターたちを使い分け、様々なプチゲームを攻略していきます。
この変更によって同じプチゲームを繰り返しプレイしても飽きずに楽しむことができるようになりました。
ゲームモードの中には「ずかん」が用意されています。
このモードでは同じプチゲームを連続でクリアしていくことになるんですが、操作キャラクターがランダムで切り替わる設定にした場合、30回、40回繰り返しても飽きずに楽しめました。
用意されているプチゲームは200種類以上。
それぞれに3つのレベルが存在し、操作キャラクターは最終的には18種類まで増加するので、単純計算で10,800通りの攻略法が用意されているということになります。
開発中は全ての組み合わせでテストプレイを行ったでしょうから、開発者の方々には頭が下がりますよ。
その昔、DS「メイドイン俺」というプチゲームを作れるゲームが発売されました。
ぼくもいくつか作りましたが、テストプレイが大変で、1つのプチゲームにつき2~3時間はかかった記憶があります。
1つのパターンだけでこれだけの時間がかかるのですから、10,800通りのテストプレイを行うとしたらどうなることかw
見た目は簡素なミニゲーム集に見えますが、実は相当な手間をかけて作られているのではないでしょうか?
任天堂ファンには嬉しいネタの数々
任天堂ファンがニヤリとするようなネタは今作でも健在です。
ナインボルトのステージは任天堂をテーマにしたプチゲームが挿入されます。
中には人気タイトルのワンシーンを切り取ったような内容のプチゲームもあるので、原作を知っていると嬉しくなるんですよね。
今作ならではなのが、ニンテンドースイッチで発売された、比較的新しいタイトルのワンシーンが挿入されることです。
「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」ではビタロックで固まった岩などを攻撃して飛ばすのが。
「ファイアーエムブレム 風花雪月」では正しい選択肢を選んでいくのがノルマとなっていて、それぞれ、原作のグラフィックを忠実に再現しています。
「風花雪月」に至っては間違えた時にクロードたちが仕草を見せてくれるので、細かいところまで作られているなと感心しましたよ。
ボス戦は「スーパーマリオワールド」となっていて、左から右へと進んでゴールを目指していきます。
よくある2Dアクションゲームではありますが、先ほども話したように、キャラクターによって操作感覚が異なるので、場合によってはマゾゲーになるので笑いましたw
小ネタで嬉しかったのが、ゲームキューブの起動画面を再現していることですね。
「メイドインワリオシリーズ」というプチゲームのレベル1ではゲームキューブのディスクを挿入するのがノルマとなっているんですが、すぐにクリアできたら起動画面を最後まで見ることができます。
ゲームキューブと言えば2021年9月14日に発売20周年を迎えるので、それに合わせた演出なのかと思いましたw
多人数プレイが楽しい
本作は多人数プレイに対応しています。
ストーリーモードは最大2人まで。
バラエティモードは最大4人での同時プレイに対応しています。
多人数プレイに関しては過去作でもできましたが、今作で凄いのは、同じプチゲームを協力してクリアする形式を取っていることです。
部屋にいるハエを協力して追い払ったり、落下するボールを地面に付けないようヘディングしたり。
片方のプレイヤーが初心者だったとしても、もう片方のプレイヤーが上級者でしたら補うことができるので、対戦プレイにはない楽しさを味わうことができます。
このような協力プレイが実現したのは画面の中にいるキャラクターを操作する形式になったからこそなので、よく考えているなと思いました。
もちろん、対戦モードも収録されていて、バラエティモードには色んなルールが用意されています。
同じプチゲームを同時にプレイする「いきのこりバトル」「がんばりバトル」。
一定時間経つと操作キャラクターが変化する「キャラチェン ファイト」。
先に風船を割った方が勝ちとなる「ふうせんパーン」などなど。
どのゲームもランダム要素が強く、ワチャワチャしているので、パーティゲーム感覚で遊ぶと盛り上がります。
こうして聞くと、1人では楽しめないんじゃないかと思いますよね?
確かに2人以上で遊んだ方が真価を発揮するゲームではありますが、1人でもある程度は楽しむことができます。
ストーリーモードをクリアしていくのはもちろん、各ステージのハイスコアを更新するとか。
設定された条件をクリアしていく「ミッション」をこなすとか。
毎週変わるお題をクリアしていく「ワリオカップ」でハイスコアを更新するとか。
色んなやり込み要素が存在するので、全てを極めようと思った場合、かなりの時間が掛かります。
ただ、基本は短いゲームを延々とこなすものなので、壮大なストーリーを進めていく大作RPGなどに慣れている場合、アッサリに感じてしまうかもしれません。
注意点
好みが分かれるゲームバランス
本作のゲームバランスは好みが分かれるものとなっています。
大きな要因となるのが、
- キャラクター毎に性能が異なる
- 操作キャラクターがランダムで変化する
の2点です。
キャラクター毎に性能が異なるということは、同じプチゲームでも色んな攻略法が生まれたということになるので、その点は良いと思います。
ただ、性能差が激しすぎるので、プチゲームによっては難易度がべらぼうに上がる可能性があったりします。
例えばナインボルトというキャラクターは常に前進を続けるうえ、真上にしか攻撃ができません。
こんなキャラクターで「スーパーマリオワールド」に挑んだ場合、マゾゲーになるのは容易に想像がつきますよね?
次に挿入されるプチゲーム、次に操作するキャラクターは共にランダムになるので、不確定要素が強くなっています。
だからこそ、反復性が薄れて長く遊べるようになっているんですが、苦手な人は苦手なんじゃないかと思いました。
実際、うちの母に触ってもらったところ、次々と変化するプチゲームやキャラクターに操作が全く追いついておらず、混乱していましたからねw
ぼくとしては、そういうカオスなところも含めて魅力的なゲームだと思っています。
確かにね、操作キャラクターの中には使いどころが難しく感じますが、「メイドインワリオ」というものはバカゲーです。
基本は笑って楽しむものなので、変な操作感のキャラクターを動かすことになっても
じゃなくて
って爆笑するゲームじゃないかと思うんですよね。
とは言え過去に発売された「メイドインワリオ」は同じ操作のプチゲームを延々とこなしていくものだったので、抵抗を持つ人もいると思います。
その場合、好きな組み合わせで遊ぶこともできますので、まずはそちらで肩慣らしをしておくことをおすすめします。
ぼくはワリオ、アシュリー、ジミーの組み合わせをよく選んでいました。
この3キャラは操作しやすいうえ、宙に浮く点が共通しているので、比較的、混乱せずに攻略することができます。
オンラインプレイには非対応
本作はオンラインプレイには対応していません。
オンライン要素としては「ワリオカップ」で世界中の人とスコアを競うというものはありますが、2人以上での同時プレイはできません。
こうして聞くと、
なんて思いますよね?
この点に関しては本作のコンセプトを考慮に入れると致し方がないと思いました。
良いですか?本作のタイトルは「おすそわける メイドインワリオ」です。
「おすそわける」とはおすそわけプレイを表すものになるので、片方のJoy-Conを相手に手渡し、手軽に対戦プレイを楽しむものだと思うんですよ。
そこにオンライン対戦を入れてしまったら本作のコンセプトがボヤケてしまうので、オフライン専用に留めたんじゃないでしょうか?
今のご時世、みんなで集まって盛り上がるのが難しくなっているので、発売のタイミングとしては適切ではないと思いますけどね。
いつの日か、任天堂好きの方々と集まって本作を一緒に遊べることを夢見ています。
惜しい点
廃止されたおまけ要素
ここまで好みが分かれそうなところを注意点として語っていきましたが、個人的には肯定的に受け止めています。
ただ、1つだけ、否定的と言うか、惜しいなと思うことがあったので、ここからはその点に付いて語らせていただきます。
本作で惜しい点。
それは、過去作にあったおまけ要素が廃止されてしまったことです。
過去に発売された「メイドインワリオ」では景品を集めていく要素が存在しました。
景品はミニゲームからカード、任天堂グッズなど様々。
景品の中には実際に遊べるものも存在するので、非常に作り込まれています。
景品はガチャコロンというガチャガチャで入手可能となっていますが、本編を攻略することで溜まるコインがないと利用できません。
そのため本編をやり込む動機付けとなっているので、色んなステージを繰り返しプレイしていた記憶があります。
そんな景品ですが、今作には存在しません。
いや、コインを溜めてガチャガチャを楽しむ要素は残されているんですけどね。
手に入るものが「さしいれ」となっていて、遊ぶものではなく、各キャラクターに渡すものとなっています。
個人的には過去作の「景品」を集めて遊ぶ要素が好きだったので、廃止されてしまったのは「惜しい」と思いました。
「さしいれ」をキャラクターに渡す要素にしても個人的にはあまり魅力を感じません。
各キャラクターに「さしいれ」をした場合、役職のレベルが上がります。
すると、
- カラーリングの変更
- イラストの追加
- 「ワリオカップ」の基礎スコアの増加
といった恩恵が生まれるんですが、過去作の「景品」と比べたら弱いかなと思いました。
カラーリングの変更はキャラクターの表示が小さいので代わり映えしないですし、「ワリオカップ」という、スコアアタックモードの得点が増加するというのも地味に感じます。
ただ、操作キャラクターの中には可愛い子がいたりしますので、好きなキャラクターと触れ合いたい人には嬉しい要素かもしれません。
おすそわける メイド イン ワリオのレビューまとめ
ここまで「おすそわける メイド イン ワリオ」の魅力などを語っていきました。
簡単にまとめると
- 新システムによって長く楽しめるようになった
- 反面、複雑さが増してしまい、人を選ぶところがある
といった感じです。
3DSの「メイド イン ワリオ」が集大成だったので次はどう来るのかと思いましたが、さすがワリオ様!
好き嫌いがハッキリ分かれるバカゲーを生み出してきましたw
個人的には本作の挑戦的な姿勢は高く評価したいと思っています。
ニンテンドーeショップでは体験版が配信されていますので、購入を迷っている方はそちらをまずは遊んでみてください。
本作の基本的なシステムを体験できるので、それで合う合わないがわかると思います。
こんな人には特におススメ。
・バカゲー好き。
・任天堂好き。
こんな人にはおススメできない。
・ゴチャゴチャしているのが苦手な人。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
本記事の動画版