【レビュー】スーパーメトロイド [評価・感想] 続編が9年も発売されなかったのも納得の傑作!


スーパーメトロイド/SFC

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は1994年に発売されたSFC「スーパーメトロイド」のレビューをしていきます。

本作は入り組んだマップを探索していく2Dアクションゲームですが、いやぁこれは凄い!

本当に1994年発売なのかと疑ってしまうくらい、探索型2Dアクションの基礎がしっかりとしていて、名作の名に相応しい作品となっています。

ストーリーが続き物である関係上、100%楽しむには過去作のプレイが必須になってきますが、スーパーファミコンソフトの中でも上位に位置する作品です。

ここからはそんなSFC「スーパーメトロイド」の良いと思った点から語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 入り組んだマップを探索していく2Dアクションゲーム。
  • ストーリーは過去2作の続きを描いている。
  • 新たにマップ機能が追加された。
初リリース日 1994年3月19日
対応ハード SFC
ジャンル 2Dアクション
売上 約71万本
推定クリア時間 6~10時間
発売元 任天堂

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良いところ

ベビーメトロイドの愛しさ

本作で特筆したいのが、ベビーメトロイドの愛しさです。

「いきなり何を言い出すんだ!」と言われるかもしれませんが、ベビーメトロイド、可愛いんですよ。

クラゲのような可愛い外見はもちろん、「ピーピー」と可愛い鳴き声を発する点、主人公のサムスに懐いている点。

そして、ピンチの時には助けてくれる点が愛しさを強調している印象で、本シリーズのマスコットキャラクターとなっています。

今作ではそんなベビーメトロイドが宿敵のリドリーに連れさらわれてしまうところから始まるので、

なんとしても救い出すんだ!

といった強い動機付けを生み出していると思いました。

前作のGB「メトロイドII」をプレイしていること前提ではありますが、連続性を持たせることでストーリー性を高めている印象で、従来の2Dアクションにはない魅力を醸し出しています。

終盤の展開は涙なしでは見られませんぞ!

マップを埋めていく楽しさ

今作からマップ機能が追加されたので、自分が今、地下迷宮のどこに居るのかがわかるようになりました。

また、各エリアに設置されたマップステーションで情報をアップデートすることもできるので、隠し部屋の位置もわかるようになっています。

自分の頭でマップを覚えたり、自由帳に描く楽しさがなくなってしまったのは寂しい気もしますが、一方では新たな面白さが生まれました。

それは、マップを埋めていく楽しさです。

マップ画面の情報は実際に訪れることで埋められていくので、

この部屋とこの部屋にある隙間はなんだろう?
マップに記された点はどんなアイテムが設置されているのだろう?

といった感じで考えるのが楽しいんですよね。

今となっては当たり前の機能ではありますが、本作から初登場したことを考えると、大革命と言えるのではないでしょうか?

探索をする楽しさ

「メトロイド」シリーズと言えば探索!

という訳で今作も探索をする楽しさに力を入れています。

単純に入り組んだマップを探索していくにも楽しいんですが、何よりも大きいのが隠し要素です。

今作でもプレイヤーを悩ませるほど意地悪な場所に隠し通路や隠しアイテムが隠されているので、そう簡単には先に進めません。

もし先に進めなくなった場合、ボムをがむしゃらに置きまくったり、どこかの部屋に”ヒント”が隠されていないか確かめてみてください。

本作には説明書に載っていないようなクリア必須の隠し技があったりしますが、背景をよく見たらわかるようになっています。

コンプを目指される方はアイテムを入手しても「もうこの辺りにアイテムは無いだろうな」とは絶対に思わないでください。

すぐ隣にあるブロックの中にアイテムが隠されていたりしますからね。

行動範囲が徐々に広がっていく楽しさ

主人公のサムスはパワーアップアイテムを入手することで使えるアクションが増えていきます。

高いところへ行けるようになったり、強力なビームを撃てるようになったり。

すると、今まで行けなかった場所にも行けるようになり、行動範囲が広がっていきます。

この点は過去作にも言えることですが、今作ではパワーアップアイテムの種類が大幅に増加。

上手く行けば数分に1回ペースでパワーアップアイテムを入手できるので、行動範囲が広がっていく快感を頻繁に味わうことができます。

RPGをプレイしている時、主人公のレベルが上がったら嬉しくなりますよね?

「メトロイド」で行動範囲が広がっていくのはそれと同義なので、パワーアップアイテムが増えたのは大きなプラスポイントです。

高い自由度

舞台となる惑星ゼーベスは大きく分けて6つのエリアに分かれています。

自然がいっぱいのブリンスタ、灼熱のノルフェア、停滞してしまった難破船などなど。

本作ではそんな6つのエリアを好きな順番で攻略することができます。

パワーアップアイテムがないと侵入できないエリアも多いので、実際には固定化されている部分もあるんですが、それでも複数の攻略ルートが用意されています。

例えば本来ならグラップリングビームで進むところをアイスビームで敵を足場にして進むとかw

クリアタイムによってエンディングに登場するサムスの姿が変わるので、最短クリアを目指してみましょう!

1作目のオマージュ

本作の舞台である1作目と同じ惑星ゼーベスになるので、同作のオマージュを強く感じました。

マップデザインは1作目に近いですし、登場するボスも共通していますからね。

もちろん、全く同じにならないよう、攻略法を変えてきてはいますが、1作目をプレイ済ですとニヤリとします。

ストーリーも1作目と2作目の続きを描いていますし、本作をプレイされる場合、余裕があったら過去2作をプレイした方が良いでしょうね。

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惜しいところ

前作未プレイだとベビーメトロイドに感情移入しにくい

良いところでも挙げたように、本作の大きな魅力としてベビーメトロイドの愛しさというものがあります。

「ベビーメトロイドを愛せるのかどうか?」

それ次第でクリア時の印象が変わってくると思うんですが、前作未プレイだとベビーメトロイドに感情移入するのは難しく感じます。

ベビーメトロイドがサムスに懐いている描写は前作で描かれたものであって、今作の冒頭ではほとんど描かれていませんからね。

オープニングムービーで過去2作の流れがわかるようになっていますが、その程度の情報量では感情移入するのは難しく感じます。

実際、過去のぼくがそうでした。

実はぼく、本作を初めて触れた時はGB「メトロイドII」を未プレイで、ベビーメトロイドのことをよく知らなかったんですね。

その状態でクリアした場合、「なんかよくわからない鳥やクラゲと戦って脱出しているよ」としか思うことができませんでしたw

その後、FCD「メトロイド」やGB「メトロイドII」をクリアしてから本作の2周目に触れてみたところ、映像から感じられる情報量が激増。

GB「メトロイドII」を未プレイだった頃とはまた違った印象を持つようになりました。

入り組んだマップを探索して開拓するのが楽しいので、ストーリーがわからなくても楽しめることは確かですが、かつてのぼくは3割くらい損しているなと思いましたね。

ラストステージの中盤まで潜ったら戻れない

メトロイド言えばアイテム回収というやり込み要素が用意されています。

が、今作のラストステージを中盤まで進むと戻れなくなってしまうため、うっかりセーブをしてしまった場合、他のステージでアイテム回収ができなくなってしまいます(泣)

まあ、今作ではアイテム回収率でエンディングが変化することはないので、そう言う意味では気にしなくても良いことなんですけどね。

完璧主義者は注意しなくてはいけません。

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スーパーメトロイドのレビューまとめ

過去2作の良いところを取り入れ、大幅に強化されたシリーズの決定版。

ストーリーも過去2作をプレイ済だと感慨深いものがあり、色んな意味で印象に残りました。

こんなゲームが1994年に発売されたとは、今思うと凄すぎる・・・。

なんでも本作、発売当時は完結編と言われていたようで、次回作が出るまでに9年もの歳月が経ってしまいました。

でも、この完成度の高さを見ると9年間も続編が発売されなかったのも納得してしまいますw

こんな人には特におススメ。
・探索ゲーム好き。
・過去2作をクリア済の人。

こんな人にはおススメできない。
・サクサク先に進めないとストレスを感じてしまう人。

お気に入り度【90/100%】

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6件のコメント

こんにちは。
当時は「リアルなメトロイド」だと思ってましたね~
冒頭部分で、洞窟の外は雨が降ってるから、
サムスが走ると、一歩一歩に水しぶきが上がったり、
洞窟に入ると、今度は足音にエコーがかかったり、
そんな事一つ一つに、リアルだな~と感動してました(笑)
何度も遊びましたが、ヘタクソなので、
結局、一番良いエンディングは、見てないです(笑)

スーパーメトロイドクリアしましたか。
アイテムを外すってことはなかったですが、アイテムの使い方がわからないのはよくわかります。
そして、あるところまで進めると二度と戻れないところも
でも、アクションの中では面白い部類です。
アザーMオモロイド!

「メトロイド アザー M」をクリアしてみて「スーパーメトロイド」を先に遊んでおけばよかったと思いますね。
時間があったら、バーチャルコンソールでダウンロードしておきたいなぁ。

>くっぞこさん
そう言えばこのゲームが発売された当時って
スーパードンキーコングが発売される前なので、
リアルタイムで触れた人はグラフィックについて感動しそうですね。
そちらについても書いておけば良かったかな(汗)
最短プレイは要領良くやらないとキツイですよね・・・。

>S.I/0PPさん
一部の場所ではジャンプ力高過ぎて
天井に頭を打ってしまい、
先に進めない所があったんですが
あれは僕のプレイに問題があったのかな?
最新作をやったあとだと不便に感じる点が
良かったり悪かったりしましたね^^;
アザーMはまだちょっとしかやっていません・・・。
今週中にはクリアしたいんだけど。

>ユウジュさん
ぜひバーチャルコンソールでこちらもプレイして、
再度アザーMのストーリーをムービーで追ってみてください!
って言うかもうクリアしたんですか!?
今作ってそんなに早くクリアできるんだ・・・