

龍が如く0 誓いの場所/PS4 / PS3
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2015年3月に発売されたPS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」のレビューをしていきます。
本作は人気アクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの過去を描いた作品ですが、前日譚にしてシリーズ史上最高の感動を味わえる名作でした!
毎回、様々な人間ドラマを見せてくれる「龍が如く」シリーズ。
ぼくも色々プレイして来ましたが、「最も完成度が高いストーリーを楽しめる作品は何なのか?」と言われたら本作を挙げます。
それだけ惹き込まれる内容で、最後まで息切れすることなく楽しめました!
ここからはそんなPS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」について詳しく語っていきます。
プレイ日記はこちら。
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- 1988年を舞台にしたアクションアドベンチャーゲーム。
- 主人公は桐生一馬(きりゅうかずま)と真島吾朗(まじまごろう)の2人。
- 箱庭マップを探索してストーリーを進めていく。
初リリース日 | 2015年3月12日 |
対応ハード | PS4/PS3 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
売上 | 初週23.7万本/累計38.9万本 |
推定クリア時間 | 25~35時間 |
発売元 | セガ |
目次
良いところ
美しく描かれた桐生と真島の過去
「龍が如く」シリーズで双璧を成す存在として知られる桐生一馬(きりゅうかずま)と真島吾朗(まじまごろう)。
今作のストーリーは彼らの視点から語られていきます。
特筆したいのが、プレイヤーが興味を引くようなフックをそこら中に盛り込んでいること。
「え?探していた人物はコイツだったのか!?」
「え?こいつらの血が繋がっていたのか!?」
「桐生一馬と真島吾朗、いつ、一緒になるのだろうか?」
これはぼくが本作をプレイした時に放った心の声になります。
次から次へと意外な事実が明らかになるので、
と理由を知りたくなって一気にプレイしてしまいました。
憎いのが、丁度良いところで主人公が切り替わること。
例えば桐生一馬編が佳境に向かうところで真島吾朗編に切り替わるんですよw
こんな展開が何回も続くので、止め時を失ってしまいました。
意外だったのが、桐生一馬よりも真島吾朗の方が格好良く描かれていること。
桐生一馬と真島吾朗。
どちらも人気ですが、やっぱり「龍が如く」の顔と言えば桐生一馬じゃないですか?
真島吾朗は二番手という印象だったので、彼の方に好感を持つとは思いませんでした。
いつもはひょうきんな印象の真島吾朗ですが、今作では驚くほどの紳士ぶりを見せてくれます。
冒頭では最高の接客を披露し、終盤には男も惚れてしまうほど格好良い行動を取ってくれました。
真島吾朗がこんなに格好良い奴だったとは・・・。
男同士の絆と男女の恋愛描写が素晴らしい
今作のストーリーで特に良かったのが、男同士の絆と男女の恋愛描写になります。
男同士の絆を感じさせてくれるのが、桐生一馬と錦山彰(にしきやまあきら)の関係。
今作では「これぞ男の友情!」と言いたくなるほど暑苦しい絆が描かれているので心奪われました。
普段は貶し合っているけど、いざとなったら命懸けで助け合う。
桐生一馬編では彼らの熱い絆を感じられました。
一方、男女の恋愛描写も見逃せません。
あえて名前を出しませんが、とあるキャラクターが写真の可愛い女性に恋をします。
これだけだと普通の恋愛ドラマですが、彼女が持っている障害と立場によって簡単には結ばれないんです。
そのもどかしさが良い味付けになっていて、感情移入をしてしまいました。
何よりも素晴らしいのが、彼女に恋をしたとあるキャラクターが最後に取った行動。
とても潔い行動で、物語を綺麗に締めくくってくれました。
「龍が如く」シリーズのラストは「なんちゃって」で終えて肩透かしになることが多く感じますが、今作は違います。
過程から結果まで綺麗に描かれているので、ストーリーの完成度はシリーズ最高傑作と言っても良いほどです。
エンターテイメント要素が満載
ここまで人間ドラマを中心に語ってきましたが、さすが龍が如くスタジオ!
今作でもエンターテイメント性に富んでいて、シリアスなシーンの合間にコメディ要素を盛り込んできます。
片言の怪しいおっさん、ブリーフ一丁のおっさん、派手な服を着た胡散臭いおっさん。
このような漫画に出てきそうな謎キャラがいきなり現れて本作の新システムをガイドしてくれますからw
本来、チュートリアル的な要素はテキストだけでも済ませられると思うんですよ。
にも関わらず変態キャラをわざわざ用意するとはやられましたw
おかげでメインシナリオに緩急が生まれているので、労力も無駄にはなっていません。
1988年の日本を再現
本作はシリーズの過去を描いているので、当然、舞台も古くなります。
驚いたのが、舞台となる1988年の日本を徹底的に再現していること。
街並み、服装、髪型、娯楽。
どれもこれも当時の雰囲気に合わせて作られているので、今となっては新鮮さを感じます。
今では廃れてしまった娯楽、サービス、時事ネタ。
ぼくは世代じゃないので分からないものばかりですが、「この時代はこんな風だったんだ!?」と勉強になりました。
一方、当時を生きていた人は懐かしさを感じられると思うので、資料的な価値を感じられます。
メインのストーリーでは日本の裏社会をリアルに描いているので、本作は社会勉強の一環としても役立つのではないでしょうか?
ゲームファンとして嬉しかったのが、ゲームセンター内でセガのレトロゲームをプレイできること。
ラインナップは
- 奥スクロール3Dシューティング「スペースハリアー(1985)」
- 奥スクロール3Dレースゲーム「アウトラン(1986)」
- カラフルな横スクロールシューティング「ファンタジーゾーン(1986)」
- 奥スクロール3Dバイクレースゲーム「スーパーハングオン(1987)」
と、いずれも1980年代後半のレトロゲームなので、世界観に合っています。
派手になった戦闘
個人的に「龍が如く」シリーズの戦闘システムは70点未満という印象です。
ところが本作の場合、100点とまではいかなくてもシリーズの中では完成度が高く感じます。
特筆したいのが、従来の作品よりも派手になっていること。
戦闘では敵にダメージを与えると札束やコインが大量に飛び散ります。
さらにお金も大量に入手することができるので、とにかく景気が良い!
舞台がバブル時代であることに因んでいるようですが、ゲームの面白さにも貢献しています。
もう1つ良いと思ったのが、バトルスタイルの切り替え。
各主人公はそれぞれ3つのバトルスタイルを切り替えられるようになっているので、戦い方に個性を持たすことが出来ます。
攻撃しながら周辺のオブジェクトを持ち上げて暴れまわったり、ブレイクダンスをしながら戦う事が出来たり。
様々な動きを取ることができるので、慣れてくるとアクションゲーム的な気持ち良さを感じられました!
個人的に好きなスタイルが壊し屋。
攻撃ボタンを押すだけでシームレスにオブジェクトを持ち上げて暴れ回ることができるので、これがないと物足りなく感じるくらい。
充実のサブ要素
「龍が如く」と言えば充実のサブ要素!
今作でも様々なサブ要素が用意されています。
特筆したいのが、1988年に合わせたプレイスポット。
ディスコ、テレクラ、キャバクラ経営。
このように少し古い風俗店の遊びをミニゲーム形式で楽しむことができるんですが、いずれも意外なくらい面白い!
それぞれの面白さを簡単にまとめると・・・
- ディスコ → アドリブが楽しいリズムアクションゲーム
- テレクラ → バカゲー
- キャバクラ経営 → お店の忙しさを体験できるリアルタイム経営シミュレーション
こんな感じになります。
いずれも単品販売しても良いくらいの完成度なので、「こんなにも作り込んで大丈夫?」と心配になってしまいましたw
あと、サブストーリーも時代背景が分かって面白かった!
ドラクエ、消費税、カツアゲ、ブルセラ。
サブストーリーでは当時の流行や社会情勢を垣間見れるネタが満載なので、世界観に合わせています。
面白いのが、時代を先取りするような選択肢を選んで問題を解決するようなシチュエーションが用意されていること。
こういう要素を盛り込んでくれると未来人が昔の人にアドバイスしている感が出てくるのでニヤリとします。
惜しいところ
相変わらず見ているだけのシーンが多い
相変わらずムービーシーンが多いので、見ているだけの時間が長く感じます。
メインストーリーのイベントシーンだけで15時間はあるんじゃないでしょうか?
これだけ長いとゲーム部分がミニゲーム化しているようにも感じられるので、典型的なムービーゲーとなっています。
見ているだけのシーンが多いので、ゲームをやっている感、達成感は薄く感じました。
ただ、ゲーム部分の出来は悪くありません。
戦闘の面白さは着実に増していますし、ゲームプレイも単調にならないようメインストーリーにもミニゲーム的なシチュエーションを盛り込んでいますから。
カラオケ、TPS、キャバクラ経営 etc…
メインストーリーでもこれらのゲーム要素が挿入されるので、単に殴り合ってお使いをするゲームには終わっていません。
まあ、いずれも1回限りの登場なので、ムービーにミニゲームが付いたような印象は払拭出来ていませんが。
買い物でお金の有り難みを感じられない
今作では大量のお金を入手出来ます。
どのくらい多いのかと言うと、ゲームを進めたら億単位が当たり前になるほどw
その一方で物価は大して上がっていないので、お店では強力な回復アイテムを大量に買うことが出来ます。
良くも悪くもバブル時代の日本を体現しているので、買い物をするだけではお金の有り難みを感じられなくなってしまいました。
ただ、今作でのお金はステータスアップ時にも必要になるので、有り余ることはありません。
問題なのは何でもかんでもお金で解決しようするレベルデザインで、ゲームとしての難易度は下がってしまいました。
それ故に箱庭マップで寄り道をする必然性が薄れてしまい、強い敵を倒すために寄り道するというゲームらしい楽しみ方が難しくなっています。
ミニゲームはシリーズ史上最高レベルの面白さですが、本編と上手く絡めることは出来ておらず、乖離しているのが勿体なく感じました。
いつものことですが、お金稼ぎやサブイベント、ミニゲームの攻略はやりたい人だけが楽しむ感じになっています。
「壮大なアドベンチャーゲームに箱庭マップとサブクエストとミニゲームをおまけで付けてみました!」
ではなく
「箱庭マップの中を探索してバトルやミニゲームで能力を高めながら壮大なストーリーを楽しむゲームにしてみました!」
になったら文句なしの傑作になりそうな気がするのですが、ゲーム性とストーリー性の融合は難しいので、今作のようなバランスの方が潔いのかな?
龍が如く0 誓いの場所のレビューまとめ
相変わらずゲームとしての歯ごたえは薄く感じますが、ストーリーの完成度が神がかっています!
ヤクザものですが、題材が気にならなくなるほど沢山の刺激や感動を味わえる素晴らしいストーリーなのでのめり込んでしまいました。
前日譚なので、予備知識がないシリーズ未経験の方でも問題はありません。
暴力的な表現に抵抗がなければ是非プレイしてみてください!
前日譚にしてシリーズ史上最高の感動を味わえる名作!
こんな人には特におススメ。
・熱い男好き。
・感動したい人。
・出演する芸能人のファン。
・1988年を生きた人。
こんな人にはおススメできない。
・ヤクザが苦手な人。
・過激な表現が苦手な人
龍が如く0 誓いの場所/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
惜しくも★10はならず…ですか。
まぁkentさんなら★9付けるだろうと予想してたからキッチリ当たりましたが笑
ムービーゲーであるところも含めて龍が如くの枠を出てないのは事実ですからね。
本作は何と言ってもストーリーが本当に素晴らしかった。
プレゼンであえてストーリー一切触れませんでしたが楽しめたようで何よりです。
先が気になる描き方されてるしどんでん返しもたくさんあったけど、
ただビックリさせたいがための無茶な展開もなくて凄かった(6は…以下略w)
真島相当カッコよかったでしょ?笑
0の真島を超えるベストヒーローは中々見当たらないレベルです。
敵役の若頭陣をはじめ役者のレベルもメッチャ高かくて極道ものを直球で描いてたのも良かった。
舞台設定も素晴らしかった。
バブルの派手なノリが本編サブクエミニゲームの随所に散りばめられてたし。
まぁバブル感演出のために金銭面でのインフレは笑えるレベルでしたがw
ミニゲームも相変わらずセガのバカさが発揮されてましたよね!
サブクエでほぼ全てのミニゲーム触れるしおまけにAV女優がそれぞれにセットというサービス精神w
白石茉莉奈がメイン待遇で俺歓喜笑
真島のキャバクラは1,000円くらいのDLゲーくらいのクオリティありましたしね。