【レビュー】DARK SOULS(ダークソウル) [評価・感想] 高難易度アクションRPGのスタンダードを確立させた作品!


DARK SOULS (ダークソウル)/PS3
DARK SOULS REMASTERED/PS4 / Xbox One

2011年9月に発売されたPS3「DARK SOULS(ダークソウル)」を今回はレビューします。

PS3「ダークソウル」はダークファンタジーを題材にした高難易度アクションRPGです。

2012年10月にはダウンロードコンテンツをセットにしたPS3「DARK SOULS with ARTORIAS OF THE ABYSS EDITION(ダークソウル ウィズ アルトリウス オブ ジ アビス エディション)」が。

2018年5月にはリマスター版のPS4/Xbox One「DARK SOULS REMASTERED(ダークソウル リマスタード)」が発売。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ダークファンタジーを題材にした高難易度アクションRPG。
  • 体力が0になると持っている経験値&お金を全て落としてしまう。
  • 各エリアはシームレスに繋がっている。
初リリース日 2011年9月22日
対応ハード PS3/PS4/Xbox One/Switch
ジャンル アクションRPG
推定クリア時間 30~40時間
売上 初週28.0万本/累計37.5万本
発売元 フロム・ソフトウェア

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良いところ

マップの繋がりがシームレスになった事で生まれる冒険している感

全世界で大絶賛された高難易度アクションRPG、PS3「Demon’s Souls(デモンズソウル)」。

今回レビューするPS3「ダークソウル」はその流れを汲んだ作品となっていますが、大きな違いがあります。

それは、ステージ間の繋がりがシームレスになった事です!

PS3「Demon’s Souls(デモンズソウル)」の場合は「1-1」「1-2」「1-3」とステージが分けられており、その中で探索する形式となっていました。

が、PS3「ダークソウル」の場合はステージの区切りがなくなり、一つの広大なマップで構成されているんです!

おかげでロード時間なしで移動できるようになり、冒険をしているワクワク感が増しています。

そんなワクワク感をさらに増す役割を果たすのが、各エリアの意外な関係性。

広大なマップの中には沢山のショートカットポイントが存在するんですが、時には一見すると縁が無さそうなエリア同士が繋がっている事が明らかになり、意外性を感じられる事があります。

これ、冒険の醍醐味ですよね!

ちなみに鍵さえあれば序盤でもほとんどのエリアへ訪れることができます。

本来なら終盤に訪れるようなエリアに行くこともできるので、腕に自信があるプレイヤーは試してみると良いかも!?

中毒性が非常に高い!

え?もうこんな時間!?

本作をプレイしているとあまりにも高い中毒性によって時計の針が驚くほど先に進んでいる事があります。

中毒性を高めている最大の要因が、ソウルポイントのロストシステム。

ソウルポイントとは経験値とお金の役割を果たすアイテムのことで、これをチェックポイント(篝火)で使用するとレベルを上げることができます。

が、体力が0になるとすべて落としてしまうので、しっかり管理しないと物凄い数のソウルポイントを失ってしまうんですね。

憎いのが、倒れた場所まで戻れば一度だけ回収できる事。

このシステムによって大量のソウルポイントを失った時は何が何でも取り戻したくなってしまい、止めようと思っても止めれなくなってしまうんです。

前作と同じようなシステムですが、これを考えた人は本当に凄いと思う。

最近のゲームでは珍しいくらい厳しいぺナルティ

本作は最近のゲームでは珍しいくらいペナルティが厳しいです。

体力が0になればどんなにソウルポイントを持っていてもすべてを失ってしまいますからね・・・。

しかも、ペナルティはまだあるんです!

体力が0になってしまうと「亡者」という扱いになり、オンライン要素の協力プレイや対戦(敵対)プレイなどが出来なくなってしまいます(元に戻るには「人間性」と呼ばれるアイテムが必要)。

他にも体力の最大値が復活しても永久に半分となってしまう「呪い」。

回復効果が永久に半分となり、頭装備が装着出来なくなる「卵頭」という状態異常も存在するのだから恐ろしい。

どちらもアイテムを使えば何とかなりますが、序盤では入手が困難なので詰み要素と言っても過言ではありません。

最近のゲームではこんな厳しいペナルティが無かったので、逆に新鮮でスリルを味わう事が出来ました。

余談ですが、実はアップデート前の「呪い」状態は何度も掛かる事で効果が蓄積され、体力の最大値が1/2どころか1/4、1/8、1/16になりました。

さすがに今の時代にここまでのペナルティは厳しすぎたようで、苦情が入ったようですがw

トライ&エラーが楽しい

各エリアに初見で訪れると、必ずと言って良いほど途中で敵にやられたり、仕掛けによって倒れてしまうと思います。

人によってはあまりの難しさに心が折れてしまうかもしれない。

でも、大抵は「なぜミスをしてしまったのか?」分かる作りになっており、プレイヤーが学習することで意外とあっさり攻略出来てしまいます。

いわゆるトライ&エラーが楽しいゲームで、繰り返しプレイする事で突破口が見えてくるようになっているんですね。

僕は昔からそういうゲームが大好きなので、本作は相当ハマりました。

負けず嫌いだったら悔しくて何度もプレイしてしまい、気が付いたら膨大な時間が過ぎ去っていることでしょう!

探索する楽しさ

え?こんなところにアイテムが隠されていたの!?

こんな感じで各エリアには数多くの隠し通路、アイテム、ショートカットポイントが随所に散らばっているため、探索する楽しさがあります。

あまりにも隠し要素が多いので、何度も訪れて見飽きたようなエリアでも見つかることは珍しくありません(そんな時ほど発見出来た喜びが大きい)。

意外と多いのが、マップが暗くてよーく見ないと分からないこと。

狙ってやっているのかは分かりませんが、マップが暗い事によって上手く抜け道を隠すことが出来ています。

個人的に探索要素が強いゲームは好きなので、探索する楽しさは存分に感じられました。

ゲームクリアには直接関係のない隠しエリアも色々と存在するので、冒険に詰まったら以前訪れたエリアに行って探すのも良いと思います。

フロムソフトウェアのゲームって何気に隠し要素が多いですよね。

便利なチャージ式の回復アイテム

色々と厳しい調整のPS3「ダークソウル」ですが、優しくなったところもあります。

それは、チェックポイント(篝火)に触れる事でチャージできる回復アイテムの「エスト瓶」が追加された事です!

「エスト瓶」は篝火に触れる事でいくらでもチャージできるので、これまでの作品と比べて回復アイテムを調達する必要がなくなり、快適になりました(エスト瓶以外の回復アイテムは入手しにくくなりましたが)。

体力に余裕があっても「エスト瓶」の使用回数が少なくなってきたら近くの篝火に触れておきましょう!

ただし、篝火に触れると倒したザコ敵も復活するので、その辺は注意しましょうね!

※上手く使えば経験値の稼ぎ場になります。

前作の流れを組むオンラインプレイ

前作PS3「Demon’s Souls(デモンズソウル)」に続いて本作もオンラインプレイに対応しています!

オンラインに接続する事で発生する恩恵は以下の通り。

  • 定型文を組み合わせてダンジョンにメッセージを残すことができる(アイテムを使えば評価することも可能)。
  • 死に様が分かる血痕を残せる。
  • 同じダンジョンで行動する他プレイヤーの幻影が表示される。
  • 他のプレイヤーが強力な奇跡を使うと自分の世界に共鳴サインが現われ、そこで奇跡を使うと威力が上がる。
  • 自分が最後に休息した篝火に他のプレイヤーが注ぎ火を行なうと、その恩恵を自分も味わうことができる。
  • 最大3人の協力プレイができる。
  • 他世界のプレイヤーとの対戦ができる。
  • いずれかの主に誓いを立て、その主の命に応じる「契約」システムを搭載。

前作からいくつかシステムが変更になっていますが、基本的には緩い繋がりとなっていてコミュニケーションが苦手な人でも楽しめるようになっています。

オンラインに接続すると各マップの床にメッセージが表示されて冒険のヒントが分かる事もあるので、オフラインで詰まったらぜひオンラインに接続してみましょう。

良い意味で国産タイトルらしくない世界観

世界観は前作に続いて中世ヨーロッパ風の雰囲気で、特に中盤に訪れるエリアには芸術的な建造物が立ち並んでいます。

そんな世界をシームレスに探索できるのだから溜まりません!これで世界観が明るかったら個人的には最高に理想的なRPGになります。

ちなみに音声は英語で、ストーリー要素は控えめです。

全体的に想像して楽しむような作りになっていて、同時期に発売された国産タイトルとは一線を画しています。

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惜しいところ

移動の面倒さ

前作とは違ってマップの繋がりがシームレスになったせいで移動が面倒になってしまいました。

前作では「1-1」「1-2」「1-3」と分けられており、エントランスも存在したのですぐに「1-3」や「2-3」へ行けたのですが、本作の場合は快適にアクセスできるようなマップ構成になっておらず、目的のエリアまで行くには時間がかかる事があります。

一応中盤以降は一部のエリアにワープできる機能が追加されるのですが、ワープできるエリアはあまり必然性の無い所ばかりなので利便性は低いです。

ショートカットポイントが沢山用意されているとはいえ、もう少し移動面では気を使ってほしかった。

修理アイテムを持っていない時にダンジョンの奥で武器が壊れてしまい、鍛冶屋まで20分かけて戻った!

なんてこともありましたからね。

※追記:アップデートによってワープできるポイントが増えました。そのため移動の不便さは中盤以降大幅に改善されます(PS4/Xbox One版はワープポイントがさらに増加)。

マッチングの悪さ

全体的にマッチングがかかりにくくなっていて、オンラインの「協力プレイ」「敵対プレイ」は滅多にできませんでした。

どうやらPeer to Peer接続方式を採用しているのが原因みたい。

※PS4/Xbox One「DARK SOULS REMASTERED(ダークソウル リマスタード)」は専用ゲームサーバーが設けられ、マッチングしやすくなっています。

所々で発生する処理落ち

PS3のマシンパワー的に無理があったのでしょうか?

敵が沢山出てくるなど少しでも負担がかかることを行うと処理落ちが発生してカクカクします。

普段ならさほど気になりませんが、体力の残りが少ない時に発生したら「勘弁してぇ!」と叫びたくなりましたw

また、フリーズなどバグも多く、作り込みの甘さが目立ちます。

※PS4/Xbox One版はフレームレートが60fpsになり、快適性が増しました!

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全体のまとめ


前作からのプレイヤーとしては改悪点が目立ちますが、それでもあの絶妙な難易度は健在で、個人的にRPGで重視している要素もしっかりと詰まっていたので大満足の内容でした。

難易度が高く、どこに行って良いのか分からなくなる時も多いため前作以上に好みが分かれるタイトルだと思いますが、僕は好きです。

合わない人はとことん合わないけど、ハマる人は本当にハマる。

後の高難易度アクションRPGでは常識となったシームレスなフィールドマップ、チェックポイントに触れる事でチャージされる回復アイテムが初登場したのは本作からになりますし、前作のPS3「Demon’s Souls(デモンズソウル)」に続いてこのジャンルのスタンダードを確立させたと思います。

高難易度アクションRPGのスタンダードを確立させた作品!

こんな人には特におススメ。
・トライ&エラーが好きな人。
・ファミコン時代のゲームが好きな人。
・探索要素が強いゲームが好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・受験生などの時間が無い人(←プレイするとハマって人生棒に振ります)。
・高難易度ゲームが苦手な人。
・自由度が高いゲームが苦手な人。

DARK SOULS(ダークソウル)/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約55時間

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6件のコメント

ステージの区切りがなくシームレスに探索できるゲームはもしかして今作が原点なのでしょうかね?
一見、関わりがないでしょうがリブートされたトゥームレイダーシリーズはシームレスにステージの区切りないのでプレイすると中毒になる恩恵は僕は最近だとそれで味わっていますよ。

ひゃ〜!!!でもダクソは1作目からしてペナルティがとんでもないですね( ^ω^ )
何気にケントさんのブログの出会いが「ダクソⅡ」のレビューですが、あの当時はなんでこんなゲームに高評価してるのだろうと不思議でしたが、今は理解できる点もあります。
あの当時はゲームがどんどんライトユーザーにすり寄り過ぎてた時代でファミっ子は「なんだかなぁ(´・ω・`)」って感じだったと今だと感じるのですよね。そんな中、「デモンズソウル」やダクソシリーズで一石を投じて、それが今や世界的に波及してるので高難度路線も馬鹿にしたもんじゃないなぁと去年頃から考え直しました♨️
それでも僕はヌルゲーマーを貫きますがね(笑)

シームレスに探索出来るゲームですか?

歴史を辿ってみるとさらに前だと思います。僕が知る限りだとPS2「ジャック×ダクスター(2001)」かな。

実はPS2の頃からシームレス体験を実現したゲームが存在するんですよね。

ダークソウル1のペナルティはとんでもない物でした。

食らった時のショックは大きいですが、だからこそ慎重なプレイになっていき、それがプレッシャーに繋がって他のゲームでは味わえない緊張感が生まれてそこに面白さを見出しています。

こんな緊張感はファミコン時代は日常茶飯事だったんですが、いつしかそういうものが無くなっていき、寂しかったからこそソウルシリーズに出会った時は感動しました。

世間で高評価なのもこの辺に理由が隠されていると思います。

うーんスイッチ版を待たずにps4版を購入するか、、
ダクソ1は昔はじめてやったときは途中で投げましたね難しすぎるって
ダクソ2からちゃんとクリアしてその後リマスター版のダクソ2もやりましたがとてもよくて動きとグラがかなりよくなって別ゲーかってくらい良かったです
その後義務のようにダクソ1もクリアしましたがスイッチ版じゃグラ以外の恩恵はないかなーなんて思いますね
余談ですがスイッチ、テレビに接続されずなんでだろうと修理にだしたら基盤が破損してるとか言われて12000円も修理代かかりました
携帯モードでは普通についたんですけどね
熱に、弱いのか?
テレビモードで熱で曲がってそのあと映らなくなったんであまり温度が高くなると危ないのかもしれませんね

Switch版が延期してしまったせいで迷いが生まれてしまいましたねw

ダークソウルも7年前のゲームになりますので、再プレイするには良い機会だと思います。

Switchは修理代12,000円ですかぁ・・・買い直すよりは安いけど、災難でしたね。

TVモードだとSwitchが熱くなることはあります。ファンが上手く回らないと熱がこもって曲がるのかな?

念の為、ドッグの近くで扇風機を回したほうが良いかも知れませんね。

デモンズソウルの血筋を受け継いだ今作は世界中でも絶賛され、ソウルシリーズの発展に貢献しましたね。
退廃した広大な世界をめぐりまわり、厄介な罠や凶悪な敵に苦しめられつつも困難に打ち勝っていく達成感を味わえるゲームデザインはさすがの一言ですね。
個人的にデモンズソウルが比類なき完成度を誇った作品だったので、今作では不満点がいくつかありましたが、それでも十分傑作の名にふさわしい出来だと思っています。

本作の影響を受けた作品はこの7年間にめちゃくちゃ発売されましたからね~。

僕も当時はデモンズソウルと色々と比べてしまい、不満点はいくつかありましたが、それでもシームレスマップや篝火、エスト瓶のシステム辺りは高く評価していて大好きです♪