【レビュー】ピクミン2 [評価・感想] ローグライクゲームに変貌した前作とは似て非なる続編!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2004年4月に発売されたGC「ピクミン2」のレビューをしていきます。

本作はCMソングで話題を集めたAIアクションゲーム「ピクミン」の続編ですが、前作が合わなかった人にはおすすめしたい作品です!

前作の不満点を「これでもか!」と言うほど解消した力作ですからね。

しかし、前作が好きだった者としては合わない部分が多くありました。

これはこれでアクションアドベンチャー的な面白さが生まれてきましたが、「ピクミン」の本質ってそこではないと思うんですよ。

そんなGC「ピクミン2」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ピクミンを連れ歩いてお宝を集めていくゲーム。
  • 今作では入る度に地形が変わる地下洞窟の探索がメイン。
  • 地下洞窟では制限時間がないためじっくり探索できる。
初リリース日 2004年4月29日
対応ハード GC/Wii/Switch
ジャンル リアルタイムストラテジー
推定クリア時間 20~30時間
売上 累計46.9万本
発売元 任天堂

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良いところ

前作で不評だった点を徹底的に排除した姿勢

CMソングによって知名度が非常に高かったGC「ピクミン」。

しかし、肝心のゲーム内容はゴリゴリに尖っていたためプレイしたユーザーからは数多くの不満点が挙げられました。

以下、不満点として挙げられやすい要素になります。

  • ボリューム不足
  • 制限時間
  • 難易度の高さ
  • 図鑑機能なし

確かにこれらの要素は人によっては欠点になると思います。

「ステージ数が少ない!制限時間が邪魔!」

「難易度が高くてすぐにピクミンが犠牲になる!」

「生物などの設定が細かいのに図鑑機能がない!」

「ピクミン1」はとにかく職人気質で古典的な作りだったので、2001年の作品にしては硬派過ぎました。

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そんな中で発売された今作は前作で不評だった点を徹底的に排除しています!

個人的には前作が好きだったので変更点の全てを受け入れることはできませんでしたが、不評だった点を徹底的に排除した姿勢に関しては高く評価したいですね。

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ローグライク的な要素が詰まった地下洞窟

「前作で不評だった少ないボリュームはどうやって改善したのか?」

一番大きいのが、新たに加わった地下洞窟ステージの仕様です。

地下洞窟ステージは10種類以上が存在して、入る度に地形が変わります!

しかもいくつかの階層に分かれており、ステージによっては10階以上もあるので、1つクリアするのに30分近くもかかることがありましたw

本作はこの地下洞窟ステージの攻略がメインになるので、「風来のシレン」みたいなローグライクゲームっぽくなっています。

おかげでボリューム感が一気に増して、単純にクリアまでのプレイタイムだけを見ても前作比200~300%になりました。

で、この地下洞窟。強敵が潜んでいまして、厄介な攻撃をしてくるんですよ。

当たったら即死の電撃を放ってくる虫がいたり、天井から爆発する蜘蛛が降ってきたり。

一度出会ったら忘れられないほどのトラウマを植え付けてくるので、そこはピクミンらしいと思いました。

特に水中エリアの某地下洞窟には実質無敵の原生生物(?)が一定時間後に出現するので、ホラーゲーム的な恐怖がありますw

そんな恐怖感を高めてくれるのが、地下洞窟ではピクミンを基本的には増やせない仕様です。

たまに野生のピクミンが彷徨いていることはありますが、敵を宇宙船まで運んでも増やすことはできないので、深い階層で全滅したら1階からやり直さないといけません。

この仕様によって地下洞窟を探索する緊張感が高まっていることに加え、地上でピクミンを増やす楽しさを継承しているので、ゲームプレイにメリハリを付けることに成功しています。

じっくり楽しめるようになった

「制限時間、大っ嫌い!」

そんな方に朗報!なんと、今作の地下洞窟ステージでは制限時間が存在しません。

そのためじっくり探索できるようになりました。

ステージ数も多いので、前作よりもアクションアドベンチャーゲーム的な楽しさが増しています。

「上手い!」と思ったのが、制限時間が存在しないのは地下洞窟ステージのみに留まっていることです。

地上ステージではこれまで通り制限時間が存在するので、設定上の矛盾が生まれないようになっています。

また、地下洞窟ステージでの制限時間廃止によって難易度も緩和され、前作で挫折した人も楽しみやすくなりました。

敵も弱体化していますし、明らかに前作よりも万人向けになっています。

ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)

より身近になったお宝のデザイン

今作の目的はお宝を集めてお金を稼ぐこと!

そのために地下洞窟まで潜ることになるんですが、多くのお宝がどこかで見たことあるようなデザインなんです。

例えば有名メーカーが発売した食品だったり、任天堂製品だったり。

おかげでピクミンの世界がより身近に感じられ、お宝を入手した出来た時の達成感も高まりました。

さらに面白いのがお宝のネーミングセンス。

例えば十字キーの部品を「栄光の石」と名付けるんですw

この発想は現代人からは思い付かず、未知の世界に暮らすオリマーたちだからこそ生まれた名前だと思います。

図鑑モードを搭載!

そして今作では新たに図鑑機能が追加されました!

図鑑機能で閲覧できるのは生物とお宝の大きく分けて2種類。

どちらも眺めていたくなるほどの魅力があるのでこれは嬉しい追加要素でした!

さらに嬉しいのが、閲覧画面では生物に向かってピクピクニンジンを投げられることです。

おかげで様々なリアクションを楽しむことが可能で図鑑機能の魅力が増しました。

解説文もオリマーたちの視点から綴られたユニークな内容ですし、より世界観に浸りたくなる機能です。

サブモードが大幅に拡張!

「え?こんなにサービスしちゃって良いの!?」

思わずそう言いたくなるほど本作はサブモードが充実しています。

前作にもあった「チャレンジモード」は協力プレイ機能を加えて収録されていますし、他にもカードeリーダー+を使ったおまけゲームや2人用の対戦ゲームが収録されていました!

どれもそれなりに楽しいですが、飛び抜けて良かったのが2人用の対戦ゲーム。

このモードでは相手の陣地にあるビー玉を自分の陣地に持ち帰るのが目的となっています。

何が面白いのかと言うと、戦略性の高さです。

単にぶつかり合うだけでは面白くありませんが、リソースを分散させて裏手に回るなどの策に出ることで心理対決ができるので物凄く盛り上がりました!

あまりにも面白かったので友達とはしょっちゅう対戦していましたね♪

前作もそうでしたが、「ピクミン」シリーズはメインモードよりもサブモードの方が面白かったりするから油断出来ません。

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惜しいところ

時短する楽しさが薄れた

メインモードの大部分は地下洞窟ステージの探索になります。

つまり、メインモードの大部分が制限時間なしで楽しめるんです。

これは個人的にはショックでした。

というのもぼくは「限られた時間の中で効率良く作業をこなして時短する」ことがピクミンの本質だと思っていたからです。

このような楽しさは制限時間が廃止されたことで消えてしまったのでショックorz

前作のようなメリハリがなくなってしまったので、だらだらとプレイをしてしまいがちでした。

地下洞窟の探索が単調

地下洞窟は入る度に地形が変わるのは良いと思います。

しかし、実際にはそこまで大きな変化がありません。

そのためピクミンが全滅して出直す時やお宝を取り逃して再挑戦する時は単調に感じてしまいました。

この辺りはローグライクゲームの欠点を取り入れてしまった印象です。

もう少し地形にバリエーションを持たせてほしかった。

攻略の自由度が低下したチャレンジモード

個人的に前作のチャレンジモードは大ハマりました!

とにかく制限時間以内にどれだけピクミンを増やせるのかを競うのが楽しすぎた!

しかし、今作のチャレンジモードは制限時間内にお宝を集めながらゴールを目指すというルールに変更されてしまったんです。

しかも用意されたステージは狭い地下洞窟なので攻略の自由度まで落ちてしまいました。

試行錯誤をしながら制限時間以内に広大なフィールドを歩き回ってピクミンを集めるのが好きだったのにorz

本編とは違って「限られた時間の中で効率良く作業をこなして時短する」駆け引きを楽しめたのは良かったんですが、前作のチャレンジモードと比べたら面白みがなくなっています。

用意されているステージが大幅に増えているのは良かったんですけどね。

 

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ピクミン2のレビューまとめ

前作で挙がりやすかった不満点を徹底的に潰した作品。

おかげで世間一般の評価は高くなっていますが、前作が好きだった者としては合わないところがありました。

確かに今作の方がやり込み要素が強くて自分のペースで楽しめるとは思います。

しかし、タイムアタックやスコアアタックの駆け引きは味わいにくくなってしまい、面白さのベクトルが大きく変わっています。

例えで言うならアクションゲームがRPGになったような感じ。

なので、前作が合わなかった人は今作の方が楽しめるかも知れないし、逆もしかりです。

個人的には前作のシステムが好きだったのでコレジャナイ感じがしました。

ただ、前作とは比べ物にならないくらいサービス精神旺盛になったのは高く評価しています。

本編だけでもボリュームアップしているのに図鑑機能やら対戦機能にカードeリーダー+の連動機能まで取り入れてくるとは!?

この詰め込み具合はハード後期に発売されたタイトルならではだと思います。

ローグライクゲームに変貌した前作とは似て非なる続編!

こんな人には特におススメ。
・やり込み好き。

こんな人にはおススメできない。
・前作のシステムが好きな人。

お気に入り度【70/100%】

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14件のコメント

僕はのんびり探索できるこっちのほうが好みですね。
宝さがしも任天堂グッズの小ネタが楽しいです♪
1は制限時間の概念のせいでそもそもプレイしてませんけどね。

今思うとこのピクミン2は時間に余裕がある時期に遊べてよかったと思います。
このゲームはちょっと気軽にプレイというよりはどっかり遊ぶ型のゲームですからね。

地下洞窟は序盤は楽しいけど、難しくなるにつれ個人的にはホラーゲームと化しました:;(∩´﹏`∩);:

そうそう、お宝が任天堂グッズだからポイント高いんですよね♪

そこは探索要素の強化と上手くハマっていると思います。

確かにこのゲームはガッツリ系ですね~。

当時のゲームキューブはこのようなタイトルが不足していたので重宝しておりました♪

Wii版完全クリア出来ました!kentさんは完全クリア出来ましたか?

1が一番難しかったですねー攻略本読んだ気がしますw
初見プレイ時はオリマーが…ってなりました。

そうですね、1は今考えると凶悪すぎましたw

初見クリアはバッドエンディングでしたねー

wiiuでwiiで遊ぶの方がDLタイトルとして配信されてたので1路線である3が楽しめましたから2にも挑戦してみようとして1ではなく2の方を購入しました。

地下洞窟内だと時間制限が無いのでじっくり探索できる代わりにピクミンの補充が出来ないので地下洞窟ではいかに被害を抑えつつ探索するのが攻略の鍵になりますね、ピクミンを犠牲にしすぎると最下層のお宝を回収出来なくてまたやり直さなくてはならなくなりますから。

やっぱり3とも別物になっていて3は限られた時間内に効率良くピクミンを働かせるのに対して2はよく考えてピクミンを編成して運用をするかになってました。シリーズ未プレイ時は2路線の方がいいなと思ってましたけどそれぞれプレイして1路線の方も好きになってきました。

4は1路線か2路線かまたは全く違う路線になるか気になるとこです。

ピクミンの補充が出来ず、奥へ奥へと進んでいくところはローグライクゲームらしくなっていると思います。

終盤のステージになるとある程度の歯ごたえが出てきてピクミンの犠牲を少しでも抑えるようにしていましたね~。

仰る通り2の路線はとっつきが良いので、1と合わせてプレイするとまずは2の方が好きになりやすく感じます。

4は2の路線で行く可能性もありそうですね。そうなると、奇数は制限時間型。偶数は探索型という法則が生まれそうですw

一見すると前作の正統進化に見えますが
こうしてみると方向性が結構変わっているのが分かりますね
前作が好きだったプレイヤーからは賛否があるでしょうけど
お宝集めは純粋に楽しかったので自分は今作も好きですね
欲棒を手に入れた時はなんともいえない気持ちになりましたけどw

当時はあまりの変わりように驚いてしまいましたw

基本的にシリーズ作品の変化はチャレンジングとして受け止めるんですが、今作の場合はなかなか素直に受け止められませんでした。

もちろん、今作ならではの良い点も沢山あるんですけどね。

欲望のネタは当時は理解出来なかったので純粋でした・・・(遠い目)

このゲーム水が綺麗ですよね。
風呂タイルの水抜きが感動ポイント。

そうそう、あの透明感ある表現は素晴らしいですよね!

マリオサンシャイン、マリオゴルフファミリーツアーなどゲームキューブソフトって水の表現が綺麗なゲームが多いイメージです。

ピクミンシリーズで一番好きです。
紫ピクミンと白ピクミンが初登場の作品です。
紫ピクミンと白ピクミンこの2匹好きだったのに次回作では・・・。
生物図鑑が面白いです。
オリマーメモは原生生物の「和名」や属する「科」に加え、生態や特徴について書かれていて面白いです。
ルーイメモは原生生物の調理法や食事方法が書かれていて、原生生物を食べてみたくなります。
お宝図鑑も面白いです。
オリマーメモはお宝の説明と感想が面白いです。
ドルフィン初号機のセールストークが面白いです。
水中の城がトラウマです。アメボウズに水中の城専用BGMが怖いです。
対戦は友達とよくやりました。意外と熱くなります。そしてリアルファイトによくなりました。
一番好きなピクミン、原生生物、お宝は、
白ピクミン
ヘラクレスオオヨロヒグモ
超重ギガンティス
です。
kentworld様は何が好きですか?

今作は一番好きでしたか!?

そうそう、生物図鑑は実在する生物のように和名や科、生態や特徴が書かれているからリアリティがあって面白いんですよね。

ルーイメモもユニークで嬉しいオマケ要素です♪

オリマーの発想力は僕らからしたら独特すぎるけど、だからこその面白さがありますよね。

あぁ・・・水中の城は苦手だったなぁ。

対戦は友達とやられていましたか!?そうそう、戦略性が高くて燃えるんですよね。って熱くなりすぎてリアルファイトになるとはw

一番好きなピクミンは無難ですが火力が強い赤になります。続いては重量級の紫。

生物ではクイーンチャッピーが股間の息子みたいで気に入っていますw

というのは冗談で、エキスを落とすオオガネモチですね♪