

ウィッチャー3 ワイルドハント GOTY エディション/PS4 /Xbox One (Z指定)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2015年5月に発売されたPS4/Xbox One「ウィッチャー3 ワイルドハント」のレビューをしていきます。
本作はオープンワールド型アクションRPGですが、限りなく嘘が無い真のファンタジーRPGと言える作品でした!
パッと見はよくあるフォトリアル×ファンタジーRPGに見えるかも知れません。
ぼくも当初はそういう印象だったのであまり惹かれませんでした。
ですが、通してプレイしてみると従来のファンタジーRPGを凌駕するほどの完成度に感じられたんです!
本作は2015年のGOTYを総なめしましたが、実際にプレイしてみて納得。これは素晴らしいゲームですよ!
そんなPS4/Xbox One「ウィッチャー3 ワイルドハント」の良いと思った点からまずは書いていきます。
※2016年9月には完全版の「ウィッチャー3 ワイルドハント ゲームオブザイヤーエディション」が発売。
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- ファンタジー世界を舞台にしたオープンワールドアクションRPG。
- 広大なフィールドではメインクエストの他に大量のサブクエストを受注できる。
- 「ウィッチャーの感覚」を使って手掛かりを探していく。
初リリース日 | 2015年5月21日 |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | アクションRPG |
推定クリア時間 | 40~60時間 |
売上 | 初週6.7万本/累計23万本 |
発売元 | スパイク・チュンソフト |
目次
良いところ
限りなく嘘が無いファンタジー世界を体感できる
30年以上の歴史を誇るコンピュータゲーム。
一体、この30年間に3Dの広大なファンタジー世界を冒険できるRPGはどれだけ発売されたのでしょうか?
MMORPGを含めると数え切れないほど発売されてきたと思います。
しかし、その多くが初めてスクリーンショットを見た時の印象と実際のゲーム内容に乖離感がありました。
広大なファンタジー世界を旅できるのかと思ったら、単に雑魚モンスターを狩って拠点に戻るだけの作業ゲーだった。
ライトノベルやアニメのようなストーリーを楽しみながら道なりに進んで戦闘という名のミニゲームをやるだけだった。
ダンジョンやストーリーは充実しているけどモーションやグラフィックが粗く、バグっぽい描写が満載で世界に没頭出来なかった。
新しいエリアや家、ダンジョンに入る度に長いロード時間が挿入されて現実に引き戻されてしまった。
ここで挙げた例はぼくがファンタジーRPGをプレイした時に遭遇した残念な体験の一例です。
中には「これはこれで面白い」と感じることもありました。
ですが、当初思い描いていた内容とは異なるのも確かで、「そば屋のつもりで訪れたらうどん屋だった!」「でも美味しい!」みたいな展開ばかりだったんです。
一方、今回レビューするPS4/Xbox One「ウィッチャー3 ワイルドハント」は・・・
そば屋のつもりで訪れたら本当にそば屋だった!しかも美味しい!
と言いたくなるようなファンタジーRPGだったんです!
何故そう感じるのか箇条書きで挙げさせて頂くと・・・
- グラフィックやモーションのクオリティがPS4/Xbox Oneソフトとして恥のないレベル。
- 住人、オブジェクトのリアクションが豊富でプレイヤーの行動にしっかりと応えてくれる。
- リアルタイムで時間が流れて天候も変化する。
- 戦闘はシームレスに展開されて直感的に操作できる。
- いくつもの街、ダンジョンを読み込みなしで入れる(しかもめちゃくちゃ多い)。
- メインクエスト、サブクエスト共にバリエーション豊富でパターン化しにくい。
- プレイヤーの選択肢によってクエストの内容やストーリーが大きく変化する。
こんな感じになります。
ここで挙げた多くの要素は同時期に発売された他のゲームでも取り入れられているので、ミクロ的な視点で見たら珍しくありません。
ですが、ここで挙げた要素をすべて取り入れたゲームは本作が発売される以前はほとんどありませんでした。
例えばグラフィックやモーション、オブジェクトの干渉に力を入れるとマップを狭くしないといけなくなり、オープンワールドゲームには出来なかったんです。
かと言ってオープンワールドゲームにするとグラフィックやモーション、リアクションが犠牲になって無機質になってしまう。
このように高品質なファンタジーRPGを作るにはトレードオフなところがあったんです。
それだけにPS4/Xbox One「ウィッチャー3 ワイルドハント」はあらゆる要素を高水準でまとめて来たので驚きました。
ストーリーが面白い
洋RPGのストーリーなんて面白くないじゃん?
そんな先入観で本作をプレイすると、ストーリーの面白さにビックリすると思います。
まず驚いたのが、ストーリーの過程やキャラクターの描写が丁寧であること。
その丁寧さはJRPGに匹敵するほどで、洋RPGにありがちなプレイヤーが置いてきぼりになるなんて展開にはなりませんでした。
それでいて核となる目的がしっかりしているので、先の展開見たさで進めたくなってきます。
プレイヤーの行動で変化するストーリー展開
このように本作のストーリーは地盤がしっかりしています。
そのうえでプレイヤーの行動次第でストーリー展開が大きく変化するのだから凄い!
今、進めているクエストの展開が変化することだってありますし、エンディングが分岐することだってありますから。
エンディングは大きく分けて3種類が存在。
細かい変化も含めると数百種類とも言われていて、まさにロールプレイング(役を演じる)ゲームと言えます。
キャラクターが魅力的
洋ゲーのキャラクターに魅力を感じない。
そんな方も多いと思います。
何故、魅力を感じられないのでしょうか?
多くはキャラクターデザインが自分の趣向に合わず、描写が薄いからでしょう。
ところが本作の場合、日本人でも抵抗ないキャラクター造型になっていたんです!
そのうえでキャラクター描写もしっかりしているので、日本人でもキャラクターに感情移入しやすく感じました。
特筆したいのが、女性キャラクターへの拘り。
見た目は西洋の美人と言える水準に達していますし、しぐさも可愛いんですよ~!
しかも彼女たちを掘り下げるサブクエストがいくつも用意されていてアダルトシーンまでありますw
彼女にすることだってできるので、ウィッチャー3 = ギャルゲー説が生まれてしまう勢いですw
あなたのゲラルトさんは一体、何人の女性を落とせるのでしょうか?
“本物”のファンタジー世界を描いているので、二股したら何か起こるかもしれませんが・・・。
作業感がほとんどない
RPGと言えば作業感が付き物です。
一体、今作では何体のモンスターを倒して素材を集めてレベルを上げるのか・・・。
そう感じながら本作をプレイしていると、驚くほど作業感が存在しないから驚きました。
作業感が薄い大きな要因となっているのが特殊な経験値システムです。
本作でも敵を倒すと一応経験値が貰えますが、それはごくごく僅か。
その一方で各クエストをクリアすると大量に経験値が貰えるので、敵を倒すよりもクエストクリアを意識した方がずっと効率良くレベルを上げられるんです!
そのためクエストクリアをメインに攻略する展開になりがちですが、バリエーションが少ないと作業的になりそうですよね?
ご安心ください、本作のクエストはバリエーションが非常に多いので作業的に感じることはほとんどありません。
○○のモンスターを倒して素材を集めてくれ!
多くのRPGではこのようなクエストをメインに構成されていますが、本作にはほとんど存在しません。
では、どんなクエストが大半を占めているのか?
なんと、以下のような作り込まれたクエストが大半を占めているんです!
ストーリーに沿ってダンジョンや集落に向かう
↓
専用のボスを倒したり、探索&謎解きをこなす
凄いのが、攻略の対象となるダンジョンや集落、ボスはそのクエストのためだけに作られていること。
メインクエストだったらまだしも、サブクエストでも使い回しなしで新しい素材を持ってくるから驚きました。
多くのRPGに存在するサブクエストはリサイクルで作られるものです。
それ故に既視感のある展開になりがちなんですが、本作ではそういう展開にはなりにくくなっています。
相当やり込まない限りは新しい発見が続出するので、あまりのボリュームに驚かされました。
ゲーム本編とは絡みませんが、奥深いシステムのカードゲームが丸々一本入っているのも凄い!
ヒット&アウェイが楽しい戦闘
ファンタジーRPGと言えば戦闘!
しかし、洋RPGと言えば戦闘が大味であることが多く感じます。
その点、本作の戦闘は一定水準を満たしていました!
個人的に気に入ったのが、ヒット&アウェイが重視されたバランス調整になっていること。
剣を使った近接攻撃がメインとなりますが、ボタン連打で倒せるようなバランスにはなっていないんです。
戦闘の勝率を上げるには敵の動きをよく見て攻撃を回避しなければなりません。
おかげで適度な緊張感を味わえて戦闘も楽しむことが出来ました。
そんな戦闘の駆け引きをさらに熱くさせるのが魔法を使った攻撃。
炎によって敵にダメージを与えるイグニ!
敵を洗脳させるアクスィー!
魔法の盾となるクエン!
そこまで種類は多くありませんが、こんな感じで戦闘にバリエーションを持たせてくれます。
もちろん、アイテムを使ったりレベルを上げることで魔法や武器は強化出来ますよ。
驚くほど丁寧なローカライズ&チュートリアル
非常に規模が大きい作りのPS4/Xbox One「ウィッチャー3 ワイルドハント」。
これだけ規模が大きいとローカライズも大変そうですが、驚くほど丁寧だったりします。
吹き替えは人気声優を起用したフルボイス仕様ですし、何よりも膨大過ぎる字幕、あらすじ、人物紹介、書籍を日本語訳しているのが凄い!
クエストメニューにはあらすじが掲載されており、人物紹介も状況に応じて書き足されていきます。
それが非常に細かいので「アホか!」と言いたくなるんです(もちろん褒め言葉ですよ?)。
このように本作はローカライズが丁寧なので、
何が起きてこんなことをしているんだろう?
この人は誰だっけ?
といった感じでストーリーを忘れる状況には陥りにくく、前回のプレイから間が開いても大丈夫なようになっています。
ローカライズでさらに驚いたのが、書籍とチュートリアル。
書籍はゲーム内で入手できるんですが、何百種類も用意されているうえに日本語で何百文字も訳されているんですよ(しかも文字が大きくて読みやすい)。
チュートリアルも驚くほど丁寧。
単に説明文を掲載するのではなく、適切なタイミングでガイドが挿入され、分かりやすくアイコンを枠で囲んで
これはこんな意味を示します
みたいな解説を入れてくれるのですんなりシステムを理解出来ます。
もちろん、用意されているチュートリアルはあとから確認することも可能。
すっとばして訳が分からなくなってもあとからできるので、せっかちな人でも安心です。
個人的に合わない&気になったところ
ロード時間が長い
本作最大の欠点は、ロード時間の長さです。
ロード時間が発生するのは別のエリア移動時とリトライ時なんですが、どちらも広いエリアに移動・再開する場合は1分近く待たされてしまいます。
1つのエリアが非常に広大なので別エリアに移動する頻度は少なく、そう言う意味での待ち時間はあまりありません。
しかし、難易度ノーマル以上だとそれなりに難しいので何度かリトライするハメになってしまい、そこでイライラしてしまいました。
リトライのロード時間が長い関係で緊張感は高まっていますが、出来れば短くしてほしかった。
もう少しメインクエストでダンジョン探索を楽しみたかった
RPGといえばダンジョン攻略ですが、本作の場合メインクエストではあまり訪れなかったりします。
いくつかの洞窟、地下通路はNPCと共に訪れてモンスターと戦い手がかりを見つけるため探索しましたが、それよりもイベントシーンの方が長く感じました。
その分だけサブクエスト専用のダンジョンはありますが、もう少しメインクエストでダンジョン攻略を楽しみたかったという気持ちもあります(イベントシーンはボタンを押すことで細かくスキップが可能で字幕だけを読み進められますが)。
細分化され過ぎたシステム
ゲームシステムは驚くほど細分化されていて混乱しました。
アイテムの種類は非常に多くてすべてを把握しきれず、調合や強化、重量、硬貨の交換、スロットなどシステムも多く、中には「これ要るの?」と言いたくなるものもあります。
どうやら本作、難易度ノーマル以下だとすべてのシステムを把握する必要はないようです。
一見すると死に要素と感じるものものは高難易度モードで活きてくるようなので、我こそはと思う超コアゲーマーは挑戦してみると良いかも!?
※難易度はいつでも変更することが出来ます。
やや悪いレスポンス
様々な要素が高水準にまとまっているPS4/Xbox One「ウィッチャー3 ワイルドハント」。
PS4/Xbox Oneでも処理の負担が掛かっているようで、レスポンスはやや悪く感じました。
住人に話をかけようとボタンを押してもなかなか反応がなかったりしますし、メニューを開く時には僅かな読み込み時間が発生します。
僅かな時間ではありますが、塵も積もれば山となるんです。
また、規模が大きいゲームなので、バグも多く感じます(ぼくがプレイした時は特別大きなバグには遭遇しませんでしたが)。
全体のまとめ
ファンタジーRPGで重要なあらゆる要素が高水準にまとまった作品。
新鮮味はそこまでありませんが、通してプレイしてみるとあまりの完成度に驚かされます。
なので、ゲームをプレイする時間がある連休中にこそおすすめしたい作品。
今の時代だからこそ実現出来た最高のファンタジーRPGをプレイしたい!
そんな欲望を持っている方は本作をプレイしてみてください。
限りなく嘘が無い真のファンタジーRPGがここに!
こんな人には特におススメ。
・真のファンタジーRPGを体験したい人。
・真の冒険を味わいたい人。
こんな人にはおススメできない。
・グロ耐性がない人(Z指定なので表現が過激)。
ウィッチャー3 ワイルドハント/お気に入り度【95/100%】
プレイした時間・・・約50時間
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