【レビュー】クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー [評価・感想] 良作だが過去作よりも人を選ぶ新世代のクラッシュ!


クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー/PS2 /Xbox / GC

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2001年12月に発売されたPS2「クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー」のレビューをしていきます。

本作は奥スクロール型の3Dアクションゲームですが、過去作ほどではないもののハマりました!

1990年代に人気を博した「クラッシュ・バンディクー」。

コミカルなCMソング、歯ごたえのあるアクションなどが人気を博し、一時期はプレイステーションを代表とするキャラクターになりました。

しかし、販売権などの関係で2000年前後に販売・開発会社が変更。

販売はSCEからコナミに移り変わり、開発はノーティドッグからユーロコム → トラベラーズテイルズと移り変わります。

そのため今回レビューする「4」は駄作になるんじゃないかと思いましたが、今作も十分に楽しめました!

確かにね、「3」のように圧倒的なクオリティには感じませんが、「クラッシュ・バンディクー」ブランドとしての面目は今作でも保たれている印象です。

ここからはそんなPS2「クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー」の良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型の奥スクロール3Dアクションゲーム。
  • ワールドの最後にはボスと戦うことになる。
  • シューティング、玉転がしなど奇をてらったステージも用意されている。
初リリース日 2001年12月20日
対応ハード PS2/Xbox/GC
ジャンル 3Dアクション
売上 初週5.5万本(PS2)
推定クリア時間 6~10時間
発売元 コナミ

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良いところ

前作以上に多彩なステージ

「クラッシュ・バンディクー」シリーズは、ジャンプアクションを駆使して奥へ奥へと進んでいくゲームです。

言ってしまえば奥へ進んでいく3Dの「スーパーマリオ」みたいな感じなんですが、今作は他ジャンルの要素を盛り込んだステージが大量に用意されています。

3Dシューティング、玉転がし、レース。

さらにはロボットや車に乗って進んだり、クラッシュの妹(ココ)を操作して進んでいくステージも用意されていて、飽きさせないよう工夫されています。

前作となるPS「クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周」も様々な世界を冒険できたり、シューティングステージが出てきたりして多様性を感じられましたが、今作はさらに上を行っている印象です。

多様性という意味では、ボス戦のバリエーションも多彩に感じます。

単に攻撃を与えるのではなく、

  • ロボットに乗って水をぶっかける
  • 遠距離攻撃を避けながらボスが居る場所まで足場を飛び移っていく

など、どのボス戦も趣向を凝らした作りになっていて、毎回、どうすれば倒せるのか試行錯誤しました。

パワーアップしたグラフィックのクオリティ

今作から対応ハードがPS1からPS2になったことでグラフィックはクオリティは大幅に増しています。

キャラクターの造形が滑らかになったのはもちろん、ギザギザ感も薄れており、技術の進歩を感じられました。

また、フレームレートが向上したことで映像が滑らかになっています。

個人的に印象的だったのが、雪山ステージで降ってくる雪の表現です。

雪の1つ1つがユラユラと降ってくるように見えたので、「PS2って凄い性能のゲーム機なんだな!」と当時は感動したのをよく覚えています。

補足

あくまでも当時、店頭に設置されていた試遊台で見かけた時の話で、本格的にプレイしたのは2020年になってからです。

やり込みが楽しい

今作もやり込み要素が充実しています。

あまりにも多いので箇条書きでまとめさせていただくと、

  • ステージ上の木箱を全て破壊する
  • 一定のタイムでゴールする
  • ステージに隠されたヒミツのダイヤを集める
  • ステージに隠されたカラーダイヤを集める

こんな感じです。

やり込むことで隠しステージへ行けるなどのご褒美が用意されているので、同じステージでも何度も挑戦したくなりました。

特に面白いのが、過去作でもお馴染みの木箱チャレンジ、タイムアタックです。

木箱チャレンジはステージに設置された木箱を全て破壊するやり込み要素なんですが、探索をしながらスピンアタックで壊していくのが爽快なんですよね。

タイムアタックは最速クリアを目指すのはもちろん、木箱の中には破壊することでタイムカウントが数秒間ストップするものが存在するところに戦略性を感じられました。

過去作のやり込み要素をなぞって作っているに過ぎませんが、いずれもほど良い難しさで、ミスをしても次はクリアできるんじゃないかと思わせてくれます。

本作のステージ数は25+αで、クリアするだけなら大して時間は掛かりません。

ですので、クリアして物足りなさを感じた場合、やり込みをしたら満足できる内容になっています。

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惜しいところ

ロード時間が長い

今作は単品の作品としてみたら良作に感じますが、圧倒的な完成度を誇る過去作と比較したら劣っている部分が目立ちます。

代表的なのがロード時間の長さ。

各ステージに入る時には数十秒の待ち時間が発生し、「ロードちゅう」という文字を延々と見させられます。

2001年当時、店頭の試遊台で見かけた時も「ロードちゅう」の表示が印象に残っていましたw

2020年のゲームを基準にするとめちゃくちゃ長い!

ってほどではありませんが、ゲームプレイを遮る存在に感じます。

苦労してラスボスを倒した時、画面が暗転して「ロードちゅう」が表示された時は萎えましたもんw

補足

あくまでもPS2版での話でGC版、Xbox版は改善されているようです。

純粋なアクションステージが少ない

ステージの多様性があるというのは一概に良いとは言えません。

多様性があるということは王道のアクションステージが減っているということでもあります。

個人的に「クラッシュ・バンディクー」シリーズは奥スクロールのアクションステージで全ての木箱を破壊したり、タイムアタックをするのが醍醐味だと思っています。

なので、他ジャンルのステージは初見プレイ時こそ楽しいものの、2回目以降にやり込みをする時はあまり乗り気にはなれないんですよね。

「3」でもそういうところがあったので、塩梅が難しいなと思いました。

初心者には難アリのバランス

今作はアクションゲーム初心者には難アリのバランスに感じます。

というのもステージ1が雪山なんですよw

雪山ステージと言えばツルツル滑るので、本来なら終盤に持ってくるものです。

そんなステージをのっけから持ってくるとは、「攻めているな」と思いましたw

しかもこのステージ、ノーミスで進むとカラーダイヤが隠されたヒミツのボーナスエリアへ行けるんですが、そこがまた厄介だったりします。

なんと、ツルツル滑る道に大量のニトロ爆弾が設置されているうえ、その先には木箱とニトロ爆弾を壊しながら崖を飛び移っていくというエリアが待ち受けているんです!

ぼくの場合、ある程度は慣れているのでヒミツのボーナスエリアには初見で行けたんですが、あまりの難しさに10回くらいミスをしてしまいましたw

明らかに過去作をプレイしていること前提の難易度調整に感じられ、「スーパーマリオブラザーズ」で例えると「2」みたいな位置付けに感じます。

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クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワーのレビューまとめ

比較対象によって評価が変化する作品。

過去作ほどの完成度には感じられませんが、アクションゲームとしての面白さは残されている印象です。

個人的には2日ほどでクリアしてしまい、その後、木箱チャレンジやタイムアタックに挑戦し、隠しステージも含めて楽しみました(PS5発売直前であるにも関わらずw)。

ただ、アクションゲームが苦手な方が今作から手を出した場合、癖のあるゲームバランスに抵抗を持つ可能性があります。

また、ジャンプアクションがモッサリしていたり、ロード時間が長くなっているなど、過去作と比べて劣っている部分が目立つので、「3」の流れでプレイするとガッカリするかもしれません。

このように本作は人を選ぶ作品であることは間違いありませんが、アクションゲーム好きとしては良作に感じます。

良作だが過去作よりも人を選ぶ新世代のクラッシュ!

こんな人には特におススメ。
・アクションゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。

お気に入り度【80/100%】

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