【レビュー】ディスオナード:デス オブ ザ アウトサイダー [評価・感想] 限られたプレイヤーだけが楽しめる癖が強い至高のステルスアクションゲーム!


ディスオナード:デス オブ ザ アウトサイダー/Xbox One(Z指定)

2017年9月に発売されたPS4/Xbox One「ディスオナード:デス オブ ザ アウトサイダー」を今回はレビューします。

PS4/Xbox One「ディスオナード:デス オブ ザ アウトサイダー」は一人称視点のステルスアクションゲーム、「ディスオナード2」の追加エピソードです。
※パッケージ版はXbox One版のみの販売。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステルスアクションゲーム「ディスオナード2」の追加エピソード。
  • 超作り込まれた5つのミッションを収録している。
  • Xbox One版のみパッケージ販売された。
初リリース日 2017年9月15日
対応ハード PS4/Xbox One
ジャンル ステルスアクション
推定クリア時間 6~8時間
売上 ランキング圏外
発売元 ベセスダ

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良いところ

超作り込まれた5つのミッション

本作には超作り込まれた5つのミッションが収録されていました!

それぞれに専用の舞台が用意されていて、プレイヤーは様々な攻略法を臨機応変に選んで目的を達成していきます。

例えば指定された目的地まで侵入する場合、敵を倒しながらまっすぐ進む以外にも見つからないよう屋根に登って進んだり、裏口からこっそり忍び込む事もできるんですね。

敵を倒すのが目的の場合でも直接攻撃をするだけではなく、どこかにある仕掛けを作動させて間接的に倒すなど方法は1つだけではなく、様々な攻略法が用意されています。

「ディスオナード」に”正解”は存在しません。

プレイヤーには常に選択肢が与えられ、状況や気分に応じて好きなように選べるんです。

何度もゲームオーバーになり、チェックポイントからやり直しになることがあるとは思いますが、そんな時は前回のプレイをなぞるだけではなく、別の方法を模索する事も出来てその自由度の高さが気に入りました。

ちなみに今作は単品でも楽しめる「ディスオナード2」の大型ダウンロードコンテンツという位置付けになっています。

そのため本編と比較したらボリュームは半分程度で、価格はミドルプライス(パッケージ版は約4,000円)となっていました。

癖があるけどユニークな超常能力

本作の主人公はビリー・ラーク!

本編で操作出来たコルヴォやエミリー王女とはまた違った超常能力を持っていて、それがゲームプレイに差別化をもたらせていると思いました。

まず紹介するのが、別の人間に変装するセンブランス

これを使えば様々な人間に変装する事が可能で、例えば敵兵に変装すれば通常では進むと敵にタコ殴りされてしまうエリアも安全に進められます。

もちろん、超常能力は一定時間しか使用できないので、そう上手くは行きませんが。

続いて紹介するのが、位置を入れ換えて移動するディスプレイス

これはコルヴォが使用出来たテレポートのブリンクみたいな位置付けの超常能力ですが、ちょっと違います。

使用するボタンを押すと前方に投影が映し出され、もう1回ボタンを押すとその先までテレポートできるんですね。

つまり、テレポートをするには2回ボタンを押さなければならず、1回ボタンを押すだけですぐに前方へテレポート出来たブリンクと比べて1ステップ多くなっています。

最後に紹介するのが、時間を止めて霊体として探索できるフォアサイト

使用する事で空中含めて好きなように移動する事が可能になり、敵はもちろんアイテムやオブジェクトをマーキングすることができるんです!

これさえあれば死角で見えない敵の位置も確認が可能ですが、マーキングは手動なので、壁の向こうにいる敵を余すことなく見せてくれるダークビジョンと比べたら手間がかかります。

その一方でアイテムの「心臓」がなくても隠れている「ボーンチャーム」という重要アイテムを簡単に見つける事が可能ですけどね。

このようにビリー・ラークが使用できる超常能力はユニークだけど、があります。慣れてくると便利だけど、それまでは扱うのが大変です。

ちなみに今作では超常能力のゲージ(アクティブパワー)は自動回復制となっていて、アイテムの「マナ」なしでも時間が経てば使い放題となっています。

その代わり短時間に連続して使用する事は出来ず、ゴリ押しプレイが通用しにくいです。

探索が面白い

「ディスオナード」シリーズの醍醐味となる探索は今作でも面白かった!

各ミッションの舞台は箱庭アップとなっていて、様々な収集アイテムが隠れています。

しかし、至る所に強い敵が配置されていて、スムーズにアイテムを収集するには見つからないように入手しなければなりません。

その分だけ入手出来た時のメリットも大きく、例えば「ボーンチャーム」を入手すると新しい追加効果を生み出すことができますし、「ライフエリクサー」を入手すると少ない体力を回復出来て嬉しいです。

なので、ついつい寄り道してしまうんですよねぇ。

本編とは直接関係のない読み物的な収集アイテムも相変わらず多く、世界観に浸りたい場合探索をするとより楽しめます。

本編の舞台裏が明らかになるストーリー

前述の通り、本作の主人公はビリー・ラークとなっています。

ビリー・ラークは悪役:ダウドの片腕とも言える存在で、言ってしまえば本編の舞台裏を今作では描いているんですね。

シリーズではお馴染みの重要人物、アウトサイダーも深く関わってきて、最後には重要な選択が迫られます。

本編の「2」だけではなく、「1」の本編や追加エピソードにも繋がる物語で、そちらもプレイしていたらより楽しめる内容でした。

凄い!と思ったのが、相変わらず吹き替えが凝っている事。

本編も吹き替えだったのである意味当たり前ではありますが、日本での売上が相当低いシリーズなだけによくやるなぁと思います。

今作ではネズミに話しかけて日本語音声でヒントを聞けますが、声が可愛いんですよぉ!

全体的に殺伐とした雰囲気の作品なので、疲れた時は周辺のネズミに話をかけて癒やされましょう♪

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惜しいところ

最高にとっつきが悪い

とっつきはシリーズの中でも最高に悪いと思いました。

一人称視点なので視界が狭く、敵の位置を把握しにくいので訳が分からなくなりやすいですし、相変わらずキャラクターのモデリングがバタ臭いので拒否反応を示す可能性があります。

そのうえ今作で使用できる超常能力は癖が強くて扱いにくく、ストーリーも本編の舞台裏を描いたものなので100%楽しむにはシリーズ作品のほとんどすべてを事前にプレイする必要があってハードルは非常に高いです。

その代わり超常能力の使い方を分かりやすく紹介したチュートリアルビデオが新たに用意されていますが、初心者がいきなり手を出すのは危険な作品だと思いました。

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全体のまとめ

ハッキシ言って楽しめるプレイヤーはかなり限られます。

しかし、「ディスオナード」シリーズ経験者にとっては舞台裏のストーリーや新たなステルスアクションを超常能力によって見逃せない作品となっていました!

久しぶりの「ディスオナード」なので最初は苦戦しましたが、慣れたらあの独特で味のあるゲーム性や世界観の虜になってしまいましたね。

↑Xbox One版「ディスオナード2」と「ディスオナード:デス オブ ザ アウトサイダー」のツーショット

Xbox One版「ディスオナード:デス オブ ザ アウトサイダー」のパッケージ版は出荷本数が極端に少ないので、このツーショットは非常に貴重だと思います。

限られたプレイヤーだけが楽しめる癖が強い至高のステルスアクションゲーム!

こんな人には特におススメ。
・ステルスアクションゲーム好き。
・探索好き。
・ディスオナードファン。

こんな人にはおススメできない。
・シリーズ未プレイヤー。
・一人称視点のゲームが苦手な人。
・グロ表現が苦手な人。

ディスオナード:デス オブ ザ アウトサイダー/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約7時間

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19件のコメント

今作はアナウンスなくいきなり発売されたようですね…
あんまり売る気がないと言われました

ベセスダ・ソフトワークスは『Prey』や『Fallout 4 』など、尖る大作ばかりですね(笑)
大作は良く分かるけど、私に合わないかもしれない世界観です
たまに面白いと分っても、合わないに感じる作品があります

ゴシック+メカ+魔法の世界観は一つのジャンルですね
どう呼ぶでしたっけ…
『アサシンクリード シンジケート』みたいな時代に機械と魔法が発達している世界観です
このジャンルはまだ大人気と言える作品が少ないです

そうなんですよ、露出度が極端に低く、
「こんなゲーム発売されていたんだ!?」と思う人が多そう。

ベセスダのゲームは合う合わないが激しいですw

>ゴシック+メカ+魔法の世界観

スチームパンクですね。
ディスオナードではアートのように美しく描いていて、
だんだん、この世界に興味を持つようになりました。
でも、日本ではあまりメジャーな世界観ではないかも。

スチームパンク
でした
これとサイバーパンクも用語集に加えますか?(笑)
魅力的だが、割りと流行りにくそうです

この作品、世界観は好きなんですが、FPSなのがねぇ。

暗殺系や探索系、潜入系は大好きなんですが、僕と同じ理由でプレイしてない人多そう……。

フォールアウトみたいに、TPSとの切り替え出来れば良いのにね♪

FPSは苦手でしたかぁ。
このゲームはFPSだからこそ成立しているところがあるので、難しいところですね~。
でも、世界観は魅力的なので、辺りを眺める時くらいは三人称に出来て良かったかも。

独特な世界観なだけに、ハマれば高評価な感じですね。そんな中、しゃべるネズミは可愛いですね。アンバランスな感じがいっそう存在感を引き立たせますね。

しゃべるネズミは存在感がありましたw
話しかけると重要なヒントも教えてくれますしね♪

シリーズを楽しめるなら全然ありみたいですね。
一応2作品とも購入しているので肌に合うならプレイして見ます。

おそらく、一気に全部プレイして今作まで手を出すと思いますw
それだけ、このシリーズはツボでしたし、シロマさんにも合いそうです。

ディスオナードのパッケージデザインって構図は相当好みなタイプです。にしてもOne君版だけパッケージ有って珍しいですね・・・。逆やどっちもDL版のみならよく見るんですけど。ベセスダの考えてることは良く分からん(褒め言葉)

XboxOneのみパッケージ版が発売されたという意味で、歴史的な作品だと思いますw
ベセスダは相変わらずXbox贔屓なのかな?
サイコブレイク2の広告もXboxOneのパッケージが左に写っていたし。

Dishonoredはステルス系の暗殺系ゲームでしたっけ?こういうステルス系も好きなので結構気になってるんですよね…ただほかのゲームで暇がないのが現状ですが…
雰囲気的になんか懐かしいゲームを思い出しますwこういうのは面白そうだなぁ〜いかにかっこよく決めるか〜とか早くやるか〜とかで何回も出来る感じ?っぽいですしね!

アサシンクリードに少し近い感じですね。
こちらのほうが全体的に厳しくなっていますが。
リプレイ性は高いですよ~。
実績やトロフィー欲しさに同じミッションでもつい何度もやってしまう♪

FPSとステルスアクションは正直噛み合わせが悪いと前作を序盤だけやって思いました。
そこを主人公の特殊能力でカバーしてるのがこのシリーズなんですよね。

いかんせんキャラがバタ臭い上にゲームの説明も世界観の説明も最低限ですごく突き放した印象を持ちました。おまけに操作も通常のFPSと違い特殊能力の切り替えも加わってかなり煩雑でしたね。
まぁベセスダ全般的に言える事ですが。
最近積んでいたウルフェンシュタイン(ベセスダつながり)をクリアしましたがそちらも武器の切り替えがスムーズにいかず少し不満もありましたが最後まで楽しめました。

スチームパンクな世界観は好みなんですがkentさんの記事の通り楽しめる人は限られますね。

よくご存知ですね!
このゲームも抑えていたとは・・・

FPSでステルスアクション。
それも高低差があると、噛み合わせは悪いと思います。
このシリーズは壁の向こうにいる敵の透視が可能になる超常能力をまずは入手しないと面白さを感じにくいでしょうね・・・

ストーリーやキャラクターは仰る通り、突き放していると思います。
多くの人は最初に投げ出すんじゃないかなぁ。
僕も周りのプッシュがなかったら投げていましたよw
ウルフェンシュタインの欠点は、武器の切り替えがしにくいことですね。
でも、全体的にはベセスダゲーの中では遊びやすい方だと思いました。

僕は5時間ほどプレイしましたが、まだミッション2をクリアしたところです。
マップが作り込まれてるから隅々まで探索せずにはいられないんですよ。
しかもノーキルノーアラート縛りでやってるからなかなか進みません。
今回はカオスシステムが廃止されてるし、ノーキルで最後までクリアする必要がある実績は無いんですが、やっぱりノーキルの方がスマートだし達成感ありますからね(`・ω・´)

ただ、ノーキル縛りだと依頼のほとんどを達成できないという弊害もあります(^^;)
ゲームをクリアすればコルヴォの能力が使えるようになる「オリジナルゲーム+」がアンロックされるらしいので殺戮プレイと依頼のコンプは2週目の楽しみにとっておくとします。

ビリーの能力は幽体離脱して偵察できるフォアサイトが最高ですね。
敵を何人もマーキングできるからステルスプレイが格段にやりやすくなります。
偵察中にディスプレイスでテレポートする場所をセットできるのが便利です。
テレポートの手順が1ステップ増えてるのはそういう理由だったんですね。
フォアサイトとディスプレイスを組み合わせて使うとプレイの幅が広がりますよ。
テレポートだけでステルスプレイに徹するのは難しいから変装できるセンブランスは重宝しますね。

今回は魔力が自動回復制になった代わりに回復薬のガブ飲みでゴリ押しすることができないので使い所を考える必要がありますね。
チート性能と言っていいほど便利な能力ばかりですが決して万能ではなく、ギリギリのところでバランスが保たれていて素晴らしいです。
トリッキーな能力なのでデウスエクスみたいなチュートリアルビデオがあるのは良い配慮だと思いました。

今回はビリーとダウドがあのアウトサイダーの暗殺を目指すというファンには堪らないストーリーですよね。
1作目のDLCと2本編をやってること前提なので新規ユーザーを突き放した作りです。
シリーズ3作目ではなく、あくまで拡張コンテンツというところがミソですね。
ディスオナードの世界を更に探求したい人に向けた究極のファンディスクという印象です。
kentさんもついに1作目の追加ストーリーをやってくれたようで嬉しい限り(o^^o)
そちらの感想も気になるぞ⁉︎

凄いですね!
ノーキルノーアラート、僕もやってみたいけど、せっかちなのでなかなか難しいです。
でも、広大なフィールドを隅々まで探索しないと勿体無い気持ちはありますね。

ノーキル縛りだと達成できない依頼がいくつかあるようで、
やはり、このゲームは周回プレイ前提の作りなんだなぁ。

新しい超常能力は使いこなすと便利ですね。
ディスプレイスとフォアサイトは組み合わせる事で攻略の幅が広まるけど、
僕はあまり上手く出来なかった・・・

ディスオナードって使える超常能力を変えてゲームバランスをちょっと弄るだけで全然、別物になりますよね。
エミリー王女やビリーを触ってみて実感しました。

ストーリーは2作目の本編と1作目のDLCをプレイすること前提だと思ったので、
未プレイのところはしっかりとやりました。ってなぜ、知っていたんだw
ディスオナードHDのレビュー記事もそのうち書きたいなぁ。