【レビュー】ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング [評価・感想] スマホ全盛の今だからこそ重宝するストイックな知育ゲーム!


ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング/3DS

どうも!KENT(@kentworld2)です!

今回は2012年7月に発売された3DS「ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング」のレビューをしていきます。

本作は集中力を鍛えるトレーニングソフトですが、スマホ全盛の今だからこそ重宝するストイックな知育ゲームでした!

2010年代、スマートフォンが急速に広まっていきます。

スマートフォンはとても便利な機械ですが、一方では我々の集中力を奪っているのも確かでしょう。

メール、LINE、Twitterなど、自身の承認欲求を満たせるアプリが多くの方のスマホにインストールされているでしょうから。

「スマホが気になって作業に集中できない!」

そんな人も多いのではないでしょうか?

かくいうぼくもスマホを持つようになってから集中力が落ちてしまいました。

そんな中で発売されたのが今回レビューする3DS「ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング」。

本作に収録されたトレーニングを続ければ集中力が鍛えられるので、ぼくのような方には溜まりません!

ここからはそんな3DS「ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 集中力を鍛えるトレーニングソフトが多数収録されたゲーム。
  • 成績に応じて難易度が変化し、次回起動時も繰り越される。
  • 脳トレも多数収録。
初リリース日 2012年7月28日
対応ハード 3DS
ジャンル 知育・教育
売上 初週4.0万本/累計28.2万本
推定クリア時間 1プレイ5分
発売元 任天堂

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良いところ

自分の限界に挑戦できる

本作には集中力を鍛えられるトレーニングが8種類収録されています。

いずれも5分間経たないと終了せず、その間に数セットのトレーニングを行わなければなりません。

面白いのが、1セット終了後の成績に応じて次のセットでの難易度が変わっていくこと。

例えば数問前の答えを書いていく「鬼計算」の場合、当初は1問前の答えを書くことになります。

が、成績次第では2問、3問前の答えを書かないといけなくなるんです。

そうなると同時に2~3問の答えを暗記しなければならず、ある段階で伸び悩んでしまうことでしょう。

しかし、何日も続けていくと自分が作った壁を越えられるようになります。

その達成感がとても大きく、厳しいからこそ味わえる楽しさを感じました。

成績が伸びていくことで集中力も着実に増しますし、ありそうでなかったトレーニングソフトに感じます。

親切なガイド

過去に発売された「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズはいずれもボイスが収録されていませんでした。

ところが本作の場合、川島教授がフルボイスで喋ってくれるんです!

さらに音声と合わせてイメージ画像が挿入されるので、前作と比べて演出面が大幅にパワーアップしています。

おかげで川島教授が何を言っているのか視覚面でも分かりやすくなったので助かりました。

ここまで親切だったらお年寄りの方もすんなりと入れるのではないでしょうか?

しかもせっかちの人に向けた早送り機能も搭載しているのだからスキがありません。

脳トレも収録!

実は本作、8種類の鬼トレ以外にも脳トレが収録されています!

しかも18種類ものトレーニングが収録されているので、おまけなんかじゃありません!

収録されている脳トレは新作はもちろん、旧作で好評だったトレーニングも収録されているので、これ1本で鬼トレと脳トレの2作を楽しめます。

え?鬼トレと脳トレの違いが分からないって?

鬼トレは集中力を鍛えるのがメインで、脳トレは脳を活性化させるのがメインのトレーニングになります。

ぼくが好きな脳トレは、計算問題系と漢字書き取り系。

前者は簡単な問題を素早く解くことで眠気覚ましになり、後者は大人になると忘れがちな漢字の書き取りを思い出すことができるので助かっています。

充実のリラックスモード!

鬼トレ、脳トレ共に脳をフル稼働させるので、続けてプレイしたら疲れてしまいます。

そんな時にプレイしたいのがリラックスモード!

本モードでは3種類のメニューが収録されています。

  • 「ワリオの森」風のパズルゲーム「脂肪爆発」
  • 「ドクターマリオ」風のパズルゲーム「細菌撲滅」
  • リラックスできる曲を聴ける「音楽鑑賞」

特筆したいのが、「ワリオの森」風のパズルゲームである「脂肪爆発」。

脂肪と同じ色の爆弾を3つ以上並べて消していくルールとなっていて、タッチペンで楽しめるようにアレンジされています。

任天堂のパズルゲームは数あれど、「ワリオの森」は冷遇されているので復活して嬉しかった!

前作にも収録されていた「ドクターマリオ」をモチーフにした「細菌撲滅」も相変わらず面白いですし、本編そっちのけてプレイしたくなりますw

一方、音楽鑑賞はリラックスできる曲を聴けるほか、本作のBGMも聴けるのでサウンドテストとしても楽しめました!

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毎日起動したくなる要素が満載

鬼トレにせよ脳トレにせよ日々の積み重ねが重要です。

そのため本作には毎日起動したくなる要素が数多く盛り込まれています。

前作のように起動することでカレンダーにハンコが押されるのはもちろん、以下のような機能が搭載されているんです!

  • 各トレーニングで条件を満たすと賞状が貰える。
  • 起動時に川島教授が色々なコメントをしてくれる。時には「川島教授の脳講座」というミニ番組が始まることも!?
  • 鬼トレの成績によってランクを付けられる。

この手のゲームは続けられなければ意味がないので、その辺りの工夫がされているのは嬉しく感じます。

継続は力なりですぞ!

すれちがい通信が面白い

対応ハードが3DSになり、ゲームソフトを起動していなくてもすれちがい通信を行えるようになりました。

そこに目をつけたのか本作はすれちがい通信機能を新たに搭載しているんですが、これが地味に楽しい!

すれちがい通信で行えることはすれ違った人と鬼トレーニング8種の成績を比較するだけではあります。

が、比較時にはバトルっぽい演出が挿入されるので、見ていて熱くなるのですよ。

自分は周りの人と比べて鬼トレができる方なのか?

すれちがい通信を行うことでハッキリ分かるようになるので、当時は燃えました。

やはり、成績は比較できる相手がいると基準が分かって面白くなってきます。

今作も複数のセーブデータを作成できる関係上、家族と共有して楽しめますし、随所でソーシャル的な繋がりを感じました。

遊び心が満載

パッと見お堅い雰囲気の鬼トレですが、そこは遊びココロが詰まった任天堂製タイトル。

今作も随所でゲームらしい遊びココロが詰まっています。

例えば「川島教授の脳講座」の最後にはオチが盛り込まれていたり、タイトル画面では教授に悪戯することができるんですよ。

こういう遊びココロが盛り込まれているとゲームの延長線上で楽しめるので好き。

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惜しいところ

5分間続けるのは大変

身も蓋もない意見かもしれませんが、5分間も同じトレーニングを延々と続けるのはキツイです。

個人的には真剣衰弱ゲームを延々と続けるのが特に辛かった。

開発者も鬼トレはストイックに感じているのか、今作では起動するだけで出席ハンコを押せるようになっています。

(前作ではトレーニングを1つ以上やらないと押せなかった)

続けないとすぐに成績が下がる

前述の通り本作の鬼トレは成績に応じて難易度が変化するようになっています。

難易度は次回起動時も繰り越されるので、半年以上経ってから起動すると

全然出来ねぇぇぇ~!!!

なんてことになりかねません。

かくいうぼくも久しぶりに起動したら全然出来なくて萎えてしまいました。

ぼくは昨日よりも今日の方が良い成績を出せると思いがちなので、自分が後退していく様子を見るのは苦痛なんですよ・・・。

このように一度でもブランクが生まれるとやる気を無くしやすいので、脳トレと比べると続きにくいゲームに感じます。

結局、本作をプレイしてもぼくの集中力は大して上がりませんでした(泣)

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鬼トレのレビューまとめ

非常に丁寧に作られたトレーニングソフト。

ボリュームも大幅に増していて、さすが前作から価格が1,000円増しているだけのことはあります。

しかし、メインとなる鬼トレは成績に応じて難易度が上昇し、次回起動時も繰り越される仕様上、一度ブランクを開けたら挫折しやすく感じました。

その結果、肝心の集中力はあまり鍛えられないように感じます。

そこは気になりましたが、脳トレや懐かしのパズルゲームを収録しているなどサービス精神旺盛で、実用性はもちろん、任天堂好きにもおすすめしたい作品。

脳トレブームが終わってしまったからか売上は前作の17分の1以下となる28万本程度に終わってしまったのが残念なくらい。

スマホ全盛の今だからこそ重宝するストイックな知育ゲーム!

こんな人には特におススメ。
・集中力を楽しく鍛えたい人。

こんな人にはおススメできない。
・5分間も同じ事を続けられない人。
・すぐに飽きる人。

ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約15時間

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2件のコメント

鬼トレは前2作以上によくできているのですが、そのうちの半分がストイック過ぎて継続することができない残念な1本って印象でした。

なんで最終的に25万本程度しか売れなかったのかは、簡単ですよ。
前作から7年も経っていたことと“難しそう”に見えたのではないでしょうか?

僕の場合は、脳トレももっと版も両方楽しんだ人ですが、さすがに鬼トレは難しそうでスルーしました。

後に弟が買ったので、やってみましたが脳トレは相変わらず楽しめますが、鬼トレは一回やれば根を上げるものばかりでした?

というか集中力を上げたければ、その作業に楽しさを感じる!スマホは極力、通知を受け取らない!で充分なんだけど、人はそれでも集中できないものなのでしょうか。

脂肪爆発などの新作リラクゼーションゲームは楽しめましたけどね?

今作は、安定の面白さにさらに磨きがかかったのですが、スーマリ2のような高難度仕様にして、ライトユーザーにアピールするにはどうなんだろうなって感じのゲームだと思いました。

ところで今度のSwitch版はどうして脂肪爆発が収録されてないんだよ〜!
細菌撲滅と脂肪爆発だけを¥1,500程度で遊びたいwww

後から振り返ってみるとすぐに予想は出来てしまいますね。当時はもう少し売れるのかなーと思っていましたが。

何気に脳トレも多数収録されているので脳トレ3として楽しめるんですが、鬼トレを前面に出し過ぎたのが仇になってしまいました。

トモフミさんもTwitterやブログで定期的にコンテンツを発信していたらスマホが気になってくることでしょうw

一般的にはLINEが集中力を落としているかな?

Switch版に脂肪爆発収録されていないのかなー?隠しモードであったら良いのですが・・・