

ソニックフォース/PS4 / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年11月に発売されたPS4/Xbox One/Switch「ソニックフォース」のレビューをしていきます。
本作はソニックが主人公の3Dアクションゲームですが、4年間に積み上げてきたものを僅か5時間で堪能できる超☆ハイスピードゲームでした!
どんなゲームにも素材を再利用してプレイタイムを長くさせる仕掛けがあるものです。
無理もありません。せっかく時間をかけて作り上げたプリセットを有効活用するのは人情ですから。
ところが本作の場合、4年もの開発期間のうちに作り上げてきたプリセットを潔いくらい使い捨てています。
それでいてサクサク楽しめるようになっているので、クリアまでのプレイタイムは5時間も掛かりません。
ここからはそんなPS4/Xbox One/Switch「ソニックフォース」について詳しく書いていきます。
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- ステージクリア型の3Dアクションゲーム。
- ハイスピードで奥へ奥へと進んでいく。
- 歴代シリーズのオマージュが満載。
初リリース日 | 2017年11月9日 |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 3~5時間 |
売上 | 初週1.2万本/累計1.5万本 |
発売元 | セガ |
目次
良いところ
シリーズ史上最高の爆ブースト感
「こんなにスピード感が凄いゲームは初めてなんじゃないか?」
思わずそう言いたくなるほど今作はハイスピードアクションに特化した作りとなっています。
そのスピード感はソニックシリーズどころか世に出ているあらゆる作品の中で最高クラスと言っても良いほど。
ぼくがそう感じた最大の要因が、開発者が割り切って作るようになったことです。
従来のソニックシリーズはゲームオーバーのペナルティが厳しく、何度もステージの最初に戻されたものです。
そのうえ難易度が高く、意地悪な配置の敵や仕掛けにふっ飛ばされて何度も奈落の底へ落とされました。
そのためステージ構成を徹底的に覚えないと気持ち良く走ることが出来ず、トライ&エラーを繰り返したものです。
その点、今作ではそれらを徹底的に排除している関係で非常にテンポ良くプレイ出来ます!
残機制やゲームオーバーの概念を取っ払い、ミスをしてもすぐにリトライできるようになり、敵や仕掛けの配置を易しめに設定して・・・
それでいてブーストアクションが復活し、ゲームエンジンの一新によって過去作以上にスケールを感じられるステージ構成になっているから速いってもんじゃありません!
誇張ではなく、普通のゲームだったら1時間くらいかかりそうな規模のフィールドを2~3分で駆け抜けられますから!
ゲーム開発者が見たらドン引きするくらい素材の無駄遣いをしています。
テンション上がる仕掛けの数々
ハイスピードアクションゲームは高いテンションでプレイしたいものですが、本作はテンション上がる仕掛けが大量に盛り込まれています。
例えばカットシーンやクイックタイムイベント。
ステージを走行していると迫力満点のカメラアングルに切り替わり、簡単なクイックタイムイベントが挿入されます。
これがゲームプレイと良くマッチしており、挿入された時は「うぉぉぉ~」とテンション上がりました!
何よりもテンポが非常に速く、シームレスに挿入される関係でぶつ切りな印象が全く感じられないから素晴らしい!
そしてボーカル曲の復活!!!
近年の作品ではボーカル曲が収録されておらず、どこか物足りない印象だったのでこれは嬉しい!
ボーカル曲で特に注目なのが、メインテーマ曲の「Fist Bump」。
本楽曲はアメリカのロックバンドHoobastank (フーバスタンク)のボーカルを務めるDouglas Robb氏が作詞&歌唱を担当した打ち込みが激しいロックナンバーで、史上最速を謳っている今作と非常に良くマッチしています。
この曲をバックにハイスピードでステージを駆け抜けて迫力満点のカットシーン&クイックタイムイベントが挿入された時の熱さと言ったらね!!!
もう、目と口をパッチリ開けながらプレイしていましたよ!
本作をプレイすれば刺激的で迫力あるジェットコースター体験を味わえると保証します。
Switch版の場合、こんなに濃密なゲームをいつでもどこでもプレイできるんだから凄いですよね(しかも処理落ちなし!)。
短い時間に詰め込まれた歴代シリーズのオマージュ
今作もシリーズの集大成的な側面があり、歴代シリーズのオマージュが大量に盛り込まれています!
まず特筆したいのが、2Dのクラシックソニックパートが今回も用意されていること。
クラシックソニックパートではホーミングアタックやブーストを使用出来ず、ちょっと物足りないところはあります。
ですが、グリーンヒルなどMD「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」でお馴染みのステージが登場して懐かしさを味わえました。
仕掛けも3D/2Dソニックパートを問わず過去作をオマージュしていて、シリーズファンなら
- グラインドレール
- バネ
- 移動床
- 滑り台
- 空中からのダイブ
- 高層ビルの駆け下り
などを見て「あ!これ知っている!」と口にすること間違い無し!
そして、今作では歴代シリーズの悪役が集結しています!
お馴染みのドクター・エッグマンはもちろん、人気キャラのシャドウ、初期作品でお馴染みのメタルソニック、そして「ソニックアドベンチャー」のカオスまで!?
ゲームを進めることでボスとして戦えるかもしれないので、ファンは必見ですぞ!
アバターシステムの採用で新境地を開拓!
このようにシリーズの集大成的な側面もありますが、だからと言って保守的な作品ではありません!
ちゃんとチャレンジもしていて、目新しい要素としてはアバターというものがあります。
アバターはケモノキャラをベースに
- 性別
- 種族
- 頭の形
- 肌の色
- 目の形
- 目の色
- 体の色
- ボイス
などを設定することが可能で、自分だけのオリジナルキャラクターを作成できるんです!
完成したキャラクターは3D/2Dソニックに続く第3の主人公となり、操作することが出来ます。
アバターパートでの特徴は、武器で攻撃をしながらハイスピードで走行できること。
全体的に爽快感を重視した作りで、3D/2Dソニックとは異なる魅力を感じられました。
それでいて基本的なプレイ感覚は3Dソニックと大差なく、違和感なくプレイ出来ます。
え?アバターを作成するのが面倒だって?
その場合、オンラインに接続して他プレイヤーが作成したアバターを使用することで解決します。
てっとり早く色んな姿のプレイアブルキャラクターを使用した場合、活用してみましょう。
このような新システムを搭載したことでソニックシリーズの新たな一面も見せてきました!
大きな要因となっているのが、作成したアバターがストーリー上で深く関わってくること。
その関係でストーリー上のソニックはこれまでの作品とは立ち位置が少し異なるので、今までにない一面を見ることが出来ます。
初心者も安心の遊びやすさ
今回の「ソニックフォース」はそんな初心者の方にもオススメできるバランス調整になっています。
大きな要因となっているのが、
- 残機制やゲームオーバーの概念を廃止
- チェックポイントを大幅に増加
- 敵や仕掛けの配置を緩和
といった3点。
チェックポイントは20~30秒に1回は用意されているので、めちゃくちゃ前に戻されることはありません。
初心者でも少し粘ればどのステージも簡単にクリア出来ます。
さらに今作ではイージーモードも搭載されているので、それでも難しかったらこちらを選びましょう!
ソニックは所有しているリングが0の状態で攻撃を受けると倒れてしまいます。
が、イージーモードの場合、敵や障害物に当たってもリングをほとんどバラ撒かなくなるので、倒れる確率が大幅にダウンしているんです。
その代わりタイムが記録されないというペナルティはありますが、アクションゲームが苦手な方はイージーモードでまずはプレイすることをオススメします。
惜しいところ
あっけなくてボリューム不足に感じてしまう
前述の通り本作はクリアまでのプレイタイムが3Dソニック史上最速と言えるほどの短さを誇ります。
なんと、クリアまで3~4時間。遅くても5時間程度で終わってしまうんです!
上手い人の場合、遠征時の移動時間中に最初から最後までプレイ出来てしまうくらい短くなっていますw
とは言え用意されている素材の量は歴代シリーズ作品と大差ありません。
ステージの数は歴代シリーズ作品に劣らないくらいですし、イベントシーンやボス戦もそこそこ多いです。
にも関わらずクリアまでのプレイタイムが非常に短いのは、これまでの作品にあったプレイタイムをかさ増しさせる要素を徹底的に排除しているから。
今作ではステージの使い回しはほぼ存在せず、長引きがちな探索要素も全くと言って良いほどありません。
それでいて
- 残機制やゲームオーバーの概念を廃止
- チェックポイントを大幅に増加
- 敵や仕掛けの配置を緩和
なんてことを行っているので、結果的にクリアまでのプレイタイムは過去作の半分以下になってしまったんです。
繰り返しプレイを強要させられる作品が多い中、ここまでプレイタイムをかさ増しさせないように制作したのは漢気を感じられます。
ですが、約6,500円のゲームが5時間で終わってしまうのはいくらなんでも短すぎる!
開発者もそれを危惧したのか無料ダウンロードコンテンツとしてシャドウがプレイアブルキャラクターのモードが配信されました。
しかし、20分程度で終わってしまうので、人によっては「ワンコそば」にネギを乗っけたようなもんと思うことでしょう。
(前日譚となるストーリーや新規ステージを収録していたりと気合は感じられますが・・・)
やり込みのモチベーションやリプレイ性が低い
「クリアまでのプレイタイムが短いのであればやり込めば良いじゃん?」
なんて突っ込まれそうですが、本作は従来の作品よりもやり込みのモチベーションやリプレイ性が低く感じます。
ソニックシリーズはクリア後のやり込みが熱く、例えばステージを短時間でクリアして高ランクを獲得するなんて楽しみ方がありました。
が、今作の場合は評価システムの判定が甘く、初見でもSランクを獲得出来てしまいます。
ステージの分岐ルートも前作ほどは用意されておらず、これでは何度も同じステージをプレイする気にはなれません。
新たなやり込みとして様々な目的を達成するチャレンジ要素を搭載していますが、こちらもイマイチに感じます。
赤コイン集めは難しいけど、それ以外は簡単ですし、例えチャレンジを達成してもアバターのコスチュームしか貰えませんから。
そもそも、アバターを着せ替えしてもハイスピードでキャラクターを見ている隙がない本作では恩恵をあまり感じられませんでした。
せいぜい、カットシーンに反映されるのを楽しむくらいなんじゃないでしょうか?
全体的にリプレイ性を高めることに失敗している印象で、商品寿命は極めて短く感じます。開発期間は4年なだけに勿体無い。
ソニックフォースのレビューまとめ
用意されている素材を惜しまずプレイヤーに放ってくる漢気溢れる作品。
しかし、それが裏目に出ている面も多く、2017年のフルプライスタイトルという基準で見るとあまりにもアッサリな内容になっていました。
ゲームを長く楽しみたい方にはおすすめ出来ません。
一方、非常に短時間でクリアできるため、仕事などに追われてゲームをプレイする時間がなかなか取れない人にとってはある意味、最高のゲームではあります。
シリーズの中では簡単な部類ですし、イージーモードも搭載されているので、お金よりも時間が大切で刺激を味わいたい社会人にはおすすめです。
個人的には短時間で濃い体験を味わいたい人なので本作のコンセプトは好きですが、価格の割にクリアまでのプレイタイムが短すぎるのは惜しく感じました。
4年間に積み上げてきたものを僅か5時間で堪能できる超☆ハイスピードゲーム!
こんな人には特におススメ。
・短時間に濃い体験を味わいたい人。
こんな人にはおススメできない。
・ボリュームを重視する人。
ソニックフォース/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約6時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
ソニックフォース、自分はクラシックの最初のボス戦をクリアしましたが、中々楽しめています!アバターは鳥にしました。カスタムパーツがすごい勢いで手に入る…!しかし、今作のステージは迫力がありますね…!ステージ6には感動しましたよ!
それと、今作は個人的にはスピード感は落ちている印象ですね。ただ悪い意味ではなく、絶妙に視認しやすいレベルにしていると言った感じで、今までよりやりやすくなっています。その部分も含め、確かに今作は難易度が低めです。この部分はもう少し推した方が良かったと思いますね、ワールドアドベンチャーのエッグマンランドの例もあるので、最後までプレイしないと分かりませんが…。
そして、シナリオも今の所は面白いです!ソニックの性格もカラーズ以降のタイプにヒロイックさを加えつつ、今までの性格を足した感じのキャラになっていて、個人的には今作のソニックの性格は好きですね!後、シナリオに関しては公式が公開しているコミックを読むとより一層楽しめると思います!ただ、最後の章はネタバレっぽいですが…。
自分はPS4でプレイしていますが、個人的にはswitch版の方が向いていると感じました。ただ60fpsの爽快感も捨て難いので、両機種共オススメできると思いますね。