【レビュー】どうぶつの森+ (GC) [評価・感想] ソフト開発がしやすいゲームキューブの長所を活かした良作!


どうぶつの森+/GC

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2011年12月に発売されたGC「どうぶつの森+」のレビューをしていきます。

本作はどうぶつたちが暮らす村の中で生活するコミュニケーションゲームですが、ソフト開発がしやすいゲームキューブの長所を活かした良作でした!

N64で発売された「どうぶつの森」。

当時としては珍しいコミュニケーションに主眼を置いた作品で、またたく間に売り切れ店が続出します。

その後も再出荷を繰り返しましたが、時計機能を内蔵したロムカセットである関係上、思うように増産が出来ません。

そんな中で発売されたのが今回レビューするGC「どうぶつの森+」。

本作は再出荷がしやすい8cmの光ディスクを採用したゲームキューブソフトで、2001年の年末商戦に合わせて急ピッチで作られました。

なんてことを書くと商売ありきのタイトルに見えますが、実際にはN64版を良い感じにブラッシュアップした良作だったんです!

「N64版から僅か8ヶ月でここまでの良作を生み出せるとは!?」

素材はN64版の使い回しではありますが、プレイしていてゲームキューブはソフト開発がしやすいことを実感しました。

ここからはそんなGC「どうぶつの森+」について詳しく書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • コミュニケーションゲームN64「どうぶつの森」のバージョンアップ版。
  • N64版をベースに様々な新要素が追加された。
  • ゲームボーイアドバンスとの連動機能も追加。
初リリース日 2001年12月14日
対応ハード GC
ジャンル コミュニケーション
売上 初週9.3万本/累計64.1万本
推定クリア時間 クリアの概念が存在しない
発売元 任天堂

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良いところ

色々プラスされた!

タイトルを見て分かるように本作はN64「どうぶつの森」をベースに様々な要素をプラスした作品になります。

代表的なのがマイハウス周り。

N64版から家具が100種類以上追加され、家に2階や地下室を作れるようになりなりました。

さらにカレンダーと日記帳が追加され、それぞれの月に好きなことを書けるようになったんです!

「どうぶつの森」は様々なことが出来ますが、マイハウスの作成は大きなウエイトを占めています。

それだけにマイハウスを作成する自由度が増したのは嬉しい♪

コレクション要素がパワーアップ!

「どうぶつの森」はアイテムをコレクションする楽しさも大きな魅力となっています。

虫や魚を捕まえて飾ったり、カタログ図鑑を埋めたり・・・。

今作ではコレクション要素もパワーアップして集める楽しさが増しました!

まず、虫と魚は新たに8種類がそれぞれに追加されています。

合計すると40種類。

N64版では見られなかった珍しい虫や魚が追加されているので、当時は夢中で集めてしまいました。

さらに博物館が追加され、

  • 名画
  • 化石

を寄贈できるようになったんです!

おかげで

捕まえた虫は博物館に寄贈するべきか?
それとも”たぬきち”に買い取ってもらうか?
それとも家に飾るか?

なんて葛藤が生まれるようになり、同じ生き物やアイテムを2つ以上入手する意義が増しています。

ゲームボーイアドバンスとの連動機能を追加!

そして今作で大きなセールスポイントとなるのがゲームボーイアドバンスとの連動機能!

別売りの「GBAケーブル」をゲームボーイアドバンス(以下、GBA)とゲームキューブ(以下、GC)に接続してみましょう。

すると、海岸に”かっぺい”という新キャラクターが出現し、南の島へ行けるようになるんです!

しかもGBAの画面で「どうぶつの島」というミニゲームをプレイすることもできるので、まるでゲーム in ゲームのよう。

南の島ではここだけのレアなどうぶつが登場し、珍しい家具も手に入るので、「どうぶつの森」にハマっていた者としてはテンション上がりました!!!

しかもGBAとの連動機能はこれだけではありません。

なんと、GBAの画面でペイントすることが可能で、作成したデザインを

  • じゅうたん
  • 壁紙

に設定することができるんです!

おかげで着せ替えや部屋作りの楽しさがさらに増しました!

別売りのGBA「カードeリーダー」との連動によって様々なアイテムが貰えましたし、GBAとの連動機能が数多く用意されています。

様々な新キャラクターが追加

今作から初登場したキャラクターも沢山居ます。

きぬよ、あさみ、コトブキ、ラケットさん、あやしいネコ、かっぺい、フータ etc…

なんと、メインキャラクターだけでもこんなにも増えているんです!

特に前作で強烈な印象をプレイヤーに植え付けたリセットさんの兄が登場するとは驚きました!

それ以外にも

  • 仕立て屋のきぬよ&あさみ
  • 博物館の館長となるフータ
  • 尊重のコトブキ

など後の作品でお馴染みとなるキャラクターも続々と初登場しています。

むしろ、今となっては初代に登場していなかったことが驚きですw

快適性が大幅にアップ!

N64版は痒いところに手が届かない仕様でした。

メニュー画面では1種類のアイテムしか選択できないので、売却したり手紙を一度に送る時は不便だったんですよ。

一方、今作の場合、アイテムを複数選択できるようになりました!

おかげでまとめて売却したり手紙を送るのが快適になり、ストレスを抑えられるように作られています。

パフォーマンスが大幅にアップ!

一見するとN64版と大差ない見た目に見えるGC「どうぶつの森+」。

しかし、実際に動いているところを見比べてみると違いは一目瞭然だったりします。

まず、今作の方が解像度が高く、N64版で見られたギザギザが減りました。

加えてフレームレートが30fpsから60fpsになったことで動きの滑らかさが増しています。

当時は60fpsのゲームがほとんど見られなかったので初めて動いているところを見た時は滑らかさに驚いたもんです。

それ以外にも様々な要素がプラス!

それ以外にも今作はN64版から様々な要素がプラスされています。

ラジオ体操に参加が可能になり、ミュージックのライブラリ機能が追加され・・・

さらには住人が勝手に引っ越しする仕様になり、「かざぐるま」「うちわ」「風船」といった新タイプのアイテムが追加されました!

全体的にN64版をプレイしたユーザーのフィードバックを受けて作られている印象で、完成度が着実に増しています。

山内前社長からの手紙が付いてくる!

本作に同梱されている「メモリーカード59」には山内溥さんからの手紙が付いています。

山内溥さんは当時の任天堂社長で、2013年に惜しまれつつも亡くなってしまいました。

そんな方の手紙が付いてくるとは感激です!

山内溥前社長は強面な方でしたが、当時の社風が見事に現れた頑固職人でぼくは好き♪

こんな方からの手紙が読めるなんて感激しました!

大量のファミコンゲームを収録!

さらに今作はN64版以上に大量のファミコンゲームを収録しています!

以下、本作に収録されているファミコンゲームをまとめてみました!

タイトル 発売年
ドンキーコング 1983
ドンキーコングJR. 1983
ドンキーコングJR.の算数遊び 1983
ドンキーコング3 1984
テニス 1984
ベースボール 1983
ピンボール 1984
ゴルフ 1984
五目ならべ 連珠 1983
麻雀 1983
マリオブラザーズ 1983
クルクルランド(FC版) 1984
バルーンファイト 1985
アイスクライマー(※) 1985
スーパーマリオブラザーズ(※) 1985
ゼルダの伝説(※) 1986
パンチアウト 1987
クルクルランド(FCD版) 1992
ワリオの森 1994

なんと19タイトル!!!!!

いずれもレアアイテムでちょっとやそっとプレイしただけでは入手できないようになっていますが、太っ腹過ぎませんかね?w

収録タイトルで特にハマったのが、FC「ワリオの森」。

ワリオが主人公の高難易度な2Dアクションパズルゲームですが、ボリューム満点で何度もプレイしてしまいました。

前作もそうでしたが、ファミコン家具を集めることで実際にプレイできるって最高過ぎます!

ぼくにとって「どうぶつの森」シリーズはファミコン家具を集めることが大きな目標となっていました。

補足

タイトルに(※)が付いたゲームは普通にプレイしているだけでは入手できないようになっています。

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惜しいところ

セーブ時間が長くなった

今作は「メモリーカード」を使用してセーブする関係上、待ち時間が長くなっています。

と言っても現代のゲームを基準にしたら短い方ではありますが、N64版に慣れていた者としては気になりました。

ちなみにゲーム中のロード時間はN64版とほとんど変わっていません。

ゲーム起動時に全てのデータを読み込む仕様なのが影響しているのでしょうか?

光ディスクのゲームなのにロード時間が爆速で驚きました。

ゲームキューブソフトにしてはカクカクしたグラフィック

本作はN64版の移植作なので、ゲームキューブソフトの基準で見たらクオリティが低く感じます。

キャラクターはカクカクしたポリゴンなのが丸わかりですし、本来なら丸いハズのぬいぐるみも角ばっていますからw

・・・なんて当時は思っていましたが、このカクカクしたグラフィックが「どうぶつの森」の作風になりました。

後に発売されたDS版はもちろん、Wii版でもグラフィックのベースはN64版からほとんど変わりませんでしたから。

でも、カードのイラストに使われるとカクカクしているのが丸わかりで見栄えは良くありません。

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どうぶつの森+(GC)のレビューまとめ

N64版で見られた不満点がほとんど解消された素晴らしい作品。

本作が作られた経緯としては

  • ゲームキューブのロンチを成功させるため
  • 大量出荷できないN64版の代替えを果たすため
  • 年末商戦向けの商材を確保するため

と商業的な側面を強く感じますが、だからといって急造品ということはなく、驚くほど大量の新要素が盛り込まれています。

N64版の時点で十分なボリューム感があっただけに、ゲームキューブ初期のタイトルとは思えないほど詰め込まれているように感じました。

これだけ短期間に大量の新要素を追加して発売出来たのもソフト開発がしやすいゲームキューブあってのものでしょう。

同時期に発売されたGC「大乱闘スマッシュブラザーズDX」のインパクトによって影に隠れがちですが、本作も何気に凄い作品です。

ソフト開発がしやすいゲームキューブの長所を活かした良作!

こんな人には特におススメ。
・シリーズファン。
・初期のファミコンゲームをやりたい人。

こんな人にはおススメできない。
・戦うゲームを求めている人。

どうぶつの森+/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・150時間

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Xbox etc
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6件のコメント

ドンキーとマリオとゼルダはやりまくった♪
あとバルーンファイトも♪
久しぶりにやってみようかな~

GC版でほとんどのマイナス点がなくなりましたねw
セーブ時間はあまり気にしないので良いとして、今度の課題はグラフィックですかぁ。
せっかくWiiなんだからキレイにしてほしかったですねw
グラフィックをキレイにしたらイメージがかわっちゃうのかな?
しかしどんどん追加していく機能。
Wiiから始めるものくろは着いていけるのかなぁ(^o^;)
あ、友達が今メールで買ったという報告がww
ふらげってヤツですかw

ファミコン全種類ですか!?
それはうらやましい!
僕もファミコンだらけの部屋はよく作りました(‐^▽^‐)
ゲームファン憧れの部屋です:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

このゲームはGCソフトの中で1、2を争うほど好きです!
スマブラDX並にボリュームのあるゲームです!
当時このゲームとスマブラXの2本だけで3ヵ月位遊んでました。
もう天国って感じなくらい毎日が楽しかったですо(ж>▽<)y ☆
おかげで目が悪くなっちゃったけどねw
て、フラゲッスかw
うらやましい。でも、僕はやりませんよw
新のゲーマーはフラゲなどしない!と、偉そうなことを言ってみるw

どう森はこのゲームキューブ版が初代って感じがします。海外展開したのも今作がベースだしね。(そして次作のe+はいわゆるインターナショナル版ですね♪)
N64版は、今作の試運転版って印象がします。手の入れ方は違いますが、Wii版のトワプリ、Switch版のゼルブレっぽい立ち位置ですね。売り方はマリカ8DXのようにも感じます。ほんとにゲームキューブはスタートダッシュに関してはN64の失敗もあってほんとに神がかってました(*⁰▿⁰*)

売上的にも今作がシリーズ1作目という認識が多いのかもしれませんね。

N64好きとしては悲しいですが(泣)

今、思えばゲームキューブのローンチは素晴らしいラインナップでした。何故、そこから続かなかったのか(泣)