ペーパーマリオ スーパーシール/3DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2012年12月に発売された3DS「ペーパーマリオ スーパーシール」のレビューをしていきます。
本作はペラペラなマリオが活躍するアクションアドベンチャーゲームですが、万人から嫌われる路線に舵を切ったハバネロペッパーマリオでした!
マリオと言えば万人が楽しめる安心感が大きな特徴ですよね?
本作の場合、多くの人がイメージするであろうマリオのゲームとは真逆の方向性となっていて、めちゃくちゃ不親切だったりします。
イメージ的にはファミコンやスーパーファミコン時代のアドベンチャーゲームをプレイしているかのよう。
難易度も非常に高く、ハバネロペッパーのように辛く感じました。
それでいて「ペーパーマリオ」シリーズファンが求めていたであろうストーリーやRPG要素が薄まっているので、従来の作品よりも人を選ぶ作りになっています。
良いところは本当に良い作品なので完全否定はしませんが、おすすめしにくい作品であることは確かです。
ここからはそんな3DS「ペーパーマリオ スーパーシール」について詳しく書いていきます。
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- ペラペラなマリオが主人公のステージクリア型アクションアドベンチャーゲーム。
- 隠された「コメットのかけら」を入手すればステージクリア。
- 戦闘はシールを使って戦うターン制コマンド式を採用。
初リリース日 | 2012年12月6日 |
対応ハード | 3DS |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
売上 | 初週12.9万本/累計57万本 |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
紙であることを活かした演出
「ペーパーマリオ」シリーズは工作で作られたような世界観が大きな特徴となっています。
今作の場合、その点がさらに強調されました!
登場キャラクターが紙のようにペラペラなのは言わずもがな。
ステージはより工作っぽくなり、従来の作品よりも干渉できるオブジェクトの量が増しています。
例えばステージのとある壁をハンマーで叩くとしましょう。
すると、実はハリボテであることが発覚し、衝撃で奥へ倒れてしまいます。
その結果、新たな通路が見つかるなんてことがあるんですね。
また、ステージの一部を紙のパーツとして持ち運び、別エリアの謎を解いていく仕掛けも追加されました。
このようなシステムは工作で作られた世界だからこそ盛り込めたのではないでしょうか?
そういう意味では「ペーパーマリオ」シリーズならではの要素に感じます。
シールに対するコダワリ
今作ではシールにフォーカスを当てていますが、ぼくの少年心をくすぐってくれました!
あなたは子供の頃、シールを集めていませんでしたか?
例えば「ビックリマンシール」とか、「ポケモンシール列伝」とか。
あの手のシールには強さが設定されており、特にキラキラ光るタイプは希少価値が付いていました。
本作の場合、戦闘時には入手したシールを使って戦うことになるんですが、絵柄が同じでもキラキラ光るタイプはより多くのダメージを与えることができるんです。
どうでしょう?子供の頃に「ビックリマンシール」や「ポケモンシール列伝」を集めていた方はワクワクしませんか?
入手したシールは下画面に一覧として表示されるので、まるでシールブックを眺めているかのよう。
探索が楽しい!
探索の楽しさはシリーズの中でも飛び抜けています。
N64「マリオストーリー」の頃は周辺の草むらを調べるとアイテムが出てきたので密度の濃さに驚いていましたが、今作はその比じゃないくらい各ステージには秘密が隠されています。
壁を叩くと隠し部屋が出てきたり、建物やオブジェクトの裏に隠し通路があったり・・・。
ポイントなのが、隠し通路を見つけることが前提の作りであることです。
本作はステージクリア型のゲームで、各ステージに散らばったキーアイテムを見つけることが目的となっています。
しかし、単にステージの奥へ進むだけではキーアイテムを見つけることができず、時には隠し通路の先にあったりするんですね。
それも巧妙に隠されているので、探索好きとしては隠しルート探しが熱いのですよ。
隠しルートがなかなか見つからない時はイライラしますが、その分、見つかった時は喜びが大きく、「発見する楽しさ」を感じられました。
どれもこれも視点が固定だからこそ味わえるものだと思っています。
本作では視点を切り替えることができません。
一見すると不便に感じますが、だからこそ隠しルートを作りやすく感じるので、視点が固定であることを逆手に取っています。
もし、本作でカメラをグルグル回せた場合、隠しルートが簡単に見つかってしまうことでしょうw
このように本作は視点が固定であることを逆手に取ったマップデザインを採用しているので、建物やオブジェの裏は常に見ておくことをおすすめします。
ペーパーマリオならではの悪ノリが満載!
前述の通り本作は本家マリオのように「1-1」「1-2」「1-3」とエリア分けされており、ステージクリア型となっています。
それも単にエリア分けをしているだけではなく、ステージ毎に毛色を変えてきているのでアイデアの豊富さに驚かされました!
例えば「スーパーマリオブラザーズ」をモチーフにしたオーソドックスな草原ステージがあるかと思ったら迷路のようなステージがでてくるんですよ。
さらにはクイズ番組にいきなり参加させられたり、イカダに乗せられたり・・・
「あぁ、このネタはマリオで御馴染みだよね?」なんて油断していると斜め上からパンチが飛んでくるかも!?
また、本家のマリオでは絶対に出せないような悪ノリも大量に散りばめられています。
その象徴とも言えるのが現実世界の日用品がシールとして登場することです。
本作では「せんぷうき」「カキ氷」「ジュース」などの日用品がシールとして登場し、戦闘時に実体化させて敵に大ダメージを与えることができますw
それ以外にも変なポーズをしたリアルキノピオをサラッと登場させるなど従来の「ペーパーマリオ」シリーズで見られた悪ノリは健在なのでなんだか安心しました。
というのも本作が発売された2012年当時の本家マリオは無難な作品が目立っていたからです。
DS「New スーパーマリオブラザーズ」が大ヒットしたからか「マリオはこうあるべき!」みたいな流れが強まってしまい、老若男女安心して楽しめる作品が増えていましたから・・・。
なので、本作のような尖ったマリオゲーが2012年に発売されたことは大きな意義を感じます。
惜しいところ
戦闘をする必然性が薄い
「ペーパーマリオ」シリーズと言えばRPG要素が強いことも大きな特徴となっています。
敵を倒したら経験値が溜まり、一定数溜まったらマリオのステータスが上がったのでコツコツと積み上げていく楽しさがありました。
一方、本作の場合はレベルや経験値の概念を廃止しているので、キャラクターを育てる楽しさが薄くなっています。
それどころか戦闘をする必然性が薄れているように感じました。
というのも戦闘時に使用するシールは使い捨てだからです。
もし、シールを使った場合、フィールド内で集めるかお店で買わなければなりません。
一応、敵を倒すとシールを購入する時に必要なコインを沢山落としますが、それでもリターンが少なく感じました。
ぼくがこう感じたのは敵キャラクターがフィールド内に表示される「シンボルエンカウント制」だからなのもあると思います。
もし、本作が「ランダムエンカウント制」を採用し、フィールド内の敵が見えなかったらこう感じることはなかったでしょうから。
まあ、「ランダムエンカウント制」にすると強制的に戦闘が発生してしまうので、それはそれでストレスになりますが。
全体的に不親切
マリオのゲームと言えば親切なイメージが強くあります。
一方、本作の場合はまるで一昔前の洋ゲーなのかと思うほど不親切な作りとなっています。
大きな要因となっているのが「モノシール」というアイテムを使った謎解きです。
「モノシール」は使い捨てとなっているので、もし、謎解き時に間違えて使用したら無くなってしまいます。
その場合、入手したエリアまで戻って再び訪れて拾わないといけないうえ、ラベルンタウンのモノなげやにて「モノシール」に変換しないといけないんです!
ある場所では高値で購入することもできますが、それでも面倒に感じます。
このように「モノシール」を使った謎解きは間違えてしまった時のリスクが大きいため総当りで挑みにくく、正解となる「モノシール」を持っていたとしても詰まってしまうことがよくありました。
また、謎解きで正解となる「モノシール」がはるか遠くに隠されている場合が多いのも気になります。
普通、謎解きで使用するアイテムって近くで入手できるものだと思うじゃないですか?
ところが本作の場合、めちゃくちゃ離れた場所で入手できる「モノシール」じゃないと謎が解けない場合が多いんです。
それもわかりにくい場所に隠されているのですから意地悪すぎます!
本作はヒントが少ないので、謎解きで使用することになるアイテムをもし、取り逃していたとしたら一体、どうすれば良いのでしょうか?
既に攻略した何十ものステージをくまなく探索しろって?
勘弁してくださいw
ヒントが少ないと言えば、ボス戦のバランスも極端に感じました。
どのボスにも弱点が存在し、特定のシールを使用すると大ダメージを与えられます。
が、中には弱点となるシールを使用しないとほぼ勝てないこともあったりするんです。
前述の通り本作はヒントが少ないので、弱点となるシールが何なのか分からず詰まってしまうことがよくありました。
ペーパーマリオ スーパーシールのレビューまとめ
長所と短所が極端なゲーム。
良いところは凄く良いんですが、致命的な欠点に感じる部分が多くあります。
それでいて「ペーパーマリオ」シリーズファンが求めているであろうRPGやストーリー要素が薄くなっているので、非常に人を選ぶ作品になってしまいました。
個人的には探索好きなので「楽しい!」と感じる時も多くありましたが、一方では面倒に感じる時も多くあり、その点が勿体なく感じています。
何故、2012年にこのようなファミコンやスーパーファミコン時代の不親切なアドベンチャーゲームを彷彿とさせるようなマリオのゲームを出したのでしょうか?w
これはこれでハバネロペッパーのように辛くて魅力的ではありますが、もう少しヒントを増やして甘口にした方が嫌われにくくなったんじゃないかと思います。
万人から嫌われる路線に舵を切ったハバネロペッパーマリオ!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・昔あったようなヒントが少ないゲームが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
・親切なゲームに慣れている人。
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
見た目はペーパーで可愛いですけど、謎解きや戦闘バランスは辛口でペッパーな仕上がりになっているみたいですね…。
なんかやりたくなってきましたw
星6は同意です。謎解き、演出、ラスボス戦は良かったものの、
シールが使い捨ての仕様が曲者なんですよね。シールは元々そういうものですけど、
ゲームとしてはテンポが崩れるだけなんですよね。やりこみ要素も薄いですし、
マリオの中でもサンシャイン以来の残念ゲーです。
なんというか・・・微妙なゲームでしたね
面白いところはほんとに光ってるんですが
ダメなとこはとことんだめと
悪い意味で任天堂らしくないと感じました
後このゲームって宮元さんがちゃぶ台返ししたって話をよく聞くのですが
その割には完成度が低めでしたね
ヒントの出し方とか特に
慣れてないなら少し簡単にするとかできなかったんでしょうか
まあでもクリアまでは持っていきましたし
世界観やBGM等もかなり気に入ったので
総合ではまずまずな評価なんですが
次作を作るならもうちよっと丁寧に作って欲しいかなー
>kojiぽいぽいさん
ペッパーにかけた記事タイトルにしておけば良かったと思いましたw
歯ごたえはありますが、不親切さと練りこみ不足から来る
ものだったりするので、油断禁物ですよー。
>Ryouさん
サンシャイン以来ですかw
超久しぶりですね・・・。
派生作品も含めたら僕はサンシャイン以降に出た
マリオでもそこそこあるなぁ・・・。
マリオテニスGCとか、マリオゴルフファミリーツアーとか・・・。
>いつもの名無しさん
これだったら今までのシステムを踏襲した
ちゃぶ台返しをする前の作品の方が良かったかも。
最近のマリオでは珍しく、変化球を投げようとする
心意義は良いと思いましたが・・・。
今作でペーパーマリオブランドが崩れないと良いのですが。
Miiverseコミュニティーも、Wii U向けSIMPLEシリーズ、「THE ファミリーパーティー」並に荒れていました。今年出来たんですけど。個人的にはかなりいいなーと思えるゲームでしたので非常にショックで、このコミュニティーを見て以降、Miiverseを「辞め」ました。現在はフレンドからメッセージが来てないかを時々チェックしたりするだけです。「このゲームはゴミ」とか「宮本のせいでこうなった!!」というような書き込みもあり、むかっ腹が立ちましたね。もうあんなネットワークサービスごめんだ!と思わされてしまいました。
>星さん
>Miiverseコミュニティーも、Wii U向けSIMPLEシリーズ、「THE ファミリーパーティー」並に荒れていました。
最初は良かったミーバースも、
だんだん無法地帯になってきていますね。
流石に管理者も疲れて来たのかな?
任天堂ならではの安心して利用出来るSNSになるかと思ったんですけどねぇ。
カート8のリプレイ動画やピクミンの写真を、Miiverseのみならずネット掲示板に載せれるようになればいいなーと思っております。
>星さん
Wii UがYouTubeの投稿機能に対応したら良いんですけどねぇ。
でも、今後はそういう機能が当たり前になって来ると思います。