どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年6月に海外で配信されたPS4/Xbox One「Poi(ポイ)」のレビューをしていきます。
本作は飛行船の乗組員となって宝物を見つけていく探索型3Dアクションゲームですが、20年越しに発売されたスーパーマリオ64-2でした!
1996年に発売されたN64「スーパーマリオ64」。
箱庭マップ内でアイテムを集めていく3Dアクションゲームとして大ヒットを記録し、数多くのフォロワータイトルを生み出します。
今回レビューするPS4/Xbox One「Poi」もその1つで、清々しいくらい同作品をインスパイアしているんです!w
人によってはパチもんにしか感じないかも知れませんが、これが意外と良く出来ているんですよ!
何なら発売中止になった64DD「スーパーマリオ64-2」として売り出しても良いくらい。
ここからはそんなPS4/Xbox One「Poi」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 4つの箱庭ステージを探索して「エクスプローラー メダリオン」を集めていく。
- 「エクスプローラー メダリオン」を集めることで新しいステージがアンロックされていく。
- 箱庭マップはアスレチックのような構造になっている。
初リリース日 | 2017年6月27日(海外) |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 10~20時間 |
価格 | 9.99ドル |
発売元 | PolyKid |
補足 | 海外のみで発売 |
目次
良いところ
4種類の箱庭マップを探索する楽しさ
この20年間、3Dアクションゲームは数多く発売されました。
しかし、N64「スーパーマリオ64」のような箱庭探索型はあまり多くありません。
あったとしてもオープンワールド型のクエスト受注式で面白さのベクトルが異なるゲームばかり。
一方、今回レビューする「Poi」は箱庭探索型のゲームデザインまでインスパイアしているんです!
鍵となるのが「Explorer Medallion(エクスプローラー メダリオン)」という収集アイテム。
同アイテムは各ステージの様々な場所に隠されています。
例えば仕掛けを解除することで出現したり、タワーの頂上に設置されていたり・・・。
多くはジャンプアクションを駆使しないとたどり着けないようになっているので、距離感の把握や空間認識能力が求められる作りになっています。
つまり、まんまN64「スーパーマリオ64」なんです!w
用意されているステージは全4種類。
本家と比べると少なく感じますが、本作は9.99ドルの小規模タイトルです。
それを考慮に入れると十分過ぎるほどのボリュームでした。
開放感のある世界観
主人公たちは飛行船に乗って様々なステージを探索することになります。
嬉しいのが、飛行船から飛び降りて風呂敷で飛び回れること。
しかもゲームを進めると飛行船周辺に様々な小島が出現するので、浮遊しながらの探索も楽しめました。
そんなエントランス的な側面もある空ステージですが、BGMも素晴らしかったりします。
なんというか、空の広大さをメロディアスなサウンドで表現しているんですよ。
良い意味で日本のゲームっぽいサウンドなのでスッと耳に入っていきました。
それ以外にも聴き心地の良いBGMが満載で、良い感じに日本のゲームをインスパイアしています。
※本作は海外の独立スタジオであるPolyKidが開発しました。
ゲームキューブ時代の任天堂ゲームもインスパイア
スーパーマリオ サンシャイン、ゼルダの伝説 風のタクト
本作は上記のタイトルにも強く影響を受けています。
まず、グラフィックはGC「ゼルダの伝説 風のタクト」臭が凄い!w
トゥーンレンダリング調で作られているのはもちろん、風の流れを白線で表現していますから!w
残念ながら風の流れを活かした仕掛けは用意されていませんが、涼しさは感じられました。
一方、ゲームデザインの面ではGC「スーパーマリオ サンシャイン」臭も強く漂っています。
4つの箱庭マップに入るとミッション選択画面に入るんですが、選択肢によってステージの構造が変わることもあるんです。
例えばNPCが追加されたり、進入禁止だったエリアが解禁されたり。
N64「スーパーマリオ64」の場合、ミッション毎にここまで大きな変化はありませんでした。
一方、GC「スーパーマリオ サンシャイン」の場合は大きな変化があったので、本作は同作品の影響を強く受けているように感じます。
その決め手となったのがステージ1となる「Cozy Canyon(コージー キャニオン)」のマップデザイン。
もうね、あらゆる面がGC「スーパーマリオ サンシャイン」のステージ1(ビアンコヒルズ)にソックリなんですよw
風車と湖の大きく分けて2つに分かれた広場、ビヨーンと伸びる白いロープ。
さすがにここまで似せてくるとは思いませんでしたw
興味がある方はそれぞれのステージを比べてみてください。
多彩なミニステージ
本作にはメインの4ステージ以外にも様々なミニステージが存在します。
特徴的なのが、箱庭探索型だけではなくリニア型のステージも用意されていること。
イメージ的にはGC「スーパーマリオ サンシャイン」のアスレチックステージみたいな感じ。
つまり、宙を回転するオブジェクトを飛び移ってゴールを目指す形式なんです。
クリアするには二段ジャンプなどを駆使しなければならないのでアクションスキルが求められますが、本家ほど難しくはありませんでした。
というのもキャラクターの感性が控えめで二段ジャンプもできるからです。
落下してもダメージを受けませんし、現代のユーザーに合わせてだいぶ緩くしています。
おかげで箱庭探索型のステージもストレスなくジャンプアクションを楽しめました。
コインを集める楽しさ
各地に浮いているコイン。
集めることで新アイテムやミニゲームのアンロックが出来ます。
最終的には数千枚ものコインが必要になるので集める楽しさを感じました。
このように本作のコインは通貨の役割を果たすので、「スーパーマリオ」シリーズのような残機の概念はありません。
でも、現代のゲームとしては良い落とし所に感じました。
今の時代、ゲームオーバーになってめちゃくちゃ前に戻されるのはキツイですから・・・。
様々なサブ要素
それ以外にも本作には様々なサブ要素が存在します。
以下、本作のサブ要素をまとめてみました。
- シャベルを使って掘り当てていく「化石」
- カメラを使って敵キャラクターなどを撮影する「写真」
- 各地の分かりにくい場所に隠された「黄金の歯車」
- 近付くことで本に登録されていく「ランドマーク」
- 指定された条件を満たしていく「タスク」
- 体力が1個に制限される「New Game +」
多くは「エクスプローラー メダリオン」を入手する手段になりますが、ゲームプレイに多様性をもたせてくれます。
ちなみに「エクスプローラー メダリオン」の数は全101個。すべて集めると良いことが起きるかも知れません。
男女2人のプレイアブルキャラクター
「何なら発売中止になった64DD『スーパーマリオ64-2』として売り出しても良いくらい」
先程、ぼくはこのような発言をしましたが、その最大の要因となったのが2人のプレイアブルキャラクターになります。
64DD「スーパーマリオ64-2」はマリオだけではなくルイージもプレイアブルキャラクターとして登場するとアナウンスされていました。
その点が共通しているので、いっそのことプレイアブルキャラクターをマリオやルイージに置き換えても良いんじゃないかと思ったんですよw
惜しいところ
敵にぶつかった時のペナルティが厳しすぎる
前述の通りアスレチック周りは緩く感じます。
高所から飛び降りてもダメージを受けませんし、二段ジャンプも出来ますから。
一方、敵にぶつかった時のペナルティは厳しすぎるように感じます。
だって、ソニックのように遠くへ吹っ飛ぶうえ持っていたコインの大半をばら撒くんですよ。
体力も最大3~4と少ないですし、無敵時間もほぼないのでこの部分だけ異常に厳しく感じました。
優しくしたいのか厳しくしたいのかよく分かりませんw
パチモン臭い
身も蓋もない話ですが、全体的にパチモン臭さが漂っています。
ゲームデザインがN64「スーパーマリオ64」などと被っているので無理もないんですが、もう少しキャラクター周りを魅力的に出来なかったのでしょうか?
主人公の男女2人は日本のアニメに影響を受けたようなデザインで、可愛らしいとは思います。
しかし、垢抜けておらず、中途半端な感じなんです。
同じくN64「スーパーマリオ64」フォロワーのPS4/Xbox One「A Hat in Time(ハット イン タイム)」みたいな独自の魅力は感じられませんでした。
ゲーム自体の出来は負けていないだけに惜しい。
全体のまとめ
N64「スーパーマリオ64」を正当進化させたような探索型3Dアクションゲーム。
正統続編であるGC「スーパーマリオ サンシャイン」はポンプアクションメインでややイレギュラーだったので、「正当進化させたらこうなっていたのかな?」と思わせるような出来です。
それだけに20年経って「スーパーマリオ64-2」的なゲームをプレイ出来て嬉しく感じました。
パチモン臭いのは否めませんが、面白さの本質はしっかりと引き継いでいます。
こんなゲームが9.99ドルで購入できるって安すぎる。
ローカライズされていませんが、N64「スーパーマリオ64」経験者であれば英語が読めなくても楽しめます。
20年越しに発売されたスーパーマリオ64-2!
こんな人には特におススメ。
・探索型3Dアクションゲーム好き。
・アスレチック好き。
こんな人にはおススメできない。
・ジャンプアクションが苦手な人。
Poi(ポイ)/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
海外ではこんなおもしろそうなゲームが出てるんですね!
こういうものに限ってローカライズされないんだよなぁ〜。
Switchの国内ストアでもものすごくバタ臭くて食わず嫌いしてしまうようなゲームがある中、今作のキャラは魅力的に映りました(^^)
ですが、「Poi」というタイトルがあまりにも食いつきにくいタイトルだなぁwww
はい!こんな宝石が眠っていました!ぼくも「Poi」という大昔のゲームみたいにシンプルな名前が購買意欲を落としていたので分かりますw
でも、ゲーム自体は良い感じにマリオ64ライクでしたよー何故ローカライズしないのかw
海外のこういったゲームは、内容は良いのかも知れないけど
やっぱり、キャラデザインに魅力が無さすぎるような・・・
これじゃ、まるで一昔前のジャンプの新人賞に送られてくる
量産型の少年マンガの主人公みたいだもんなあ。
その辺りはインディーズゲームの課題ですね。見た目で損しているのは勿体ない・・・例えには笑いましたよw