どうも!KENT(@kentworld2 )です!
世の中には「ゼルダの伝説」に影響を受けたゲームが数多く存在します。
しかし、ゼルダを超えた。もしくは匹敵するほどよくできたゲームはぼくが知る限りほとんど存在しません。
どのタイトルも探索や謎解きの楽しさを再現できていなかったりして、もう一歩なんですよね。
特に2Dゼルダはその傾向が強く、メトロイドヴァニアのような豊作にはなっていません。
しかし、今回レビューする「Ocean’s Heart (オーシャンズハート)」は違います。
2Dゼルダの面白いところを徹底的に模倣していて、「神々のトライフォース」を初めて遊んだ時の感覚が蘇ってきました!
まさか、令和の時代に2Dゼルダのワクワク感を味わえるとは!?
ここからはそんな「オーシャンズハート」の良いと思った点から語っていきます。
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- 16bit風のグラフィックで展開される見下ろし型のアクションアドベンチャーゲーム。
- 少女ティリアとなって親友や父親を探す旅に出かける。
- 各地を探索してアイテムを集めたりダンジョンで謎を解いていく。
初リリース日 | 2022年2月10日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
価格 | 1,620円(税込) |
推定クリア時間 | 6~10時間 |
発売元 | Nordcurrent |
目次
良いところ
凄まじいゼルダへのリスペクト
本作をプレイしてまず驚いたのが、凄まじいほどのゼルダへのリスペクトです。
見た目はもちろん、本質的な面白さもリスペクトしまくっていて、開発者のゼルダ愛がひしひしと伝わってきました。
ストーリーは少女ティリアとなって、海賊にさらわれた親友ヘイゼルと海賊たちの後を追って島を出た父を探し出すというもので、様々な島を冒険していく感じとなっています。
グラフィックは「神々のトライフォース」や「ふしぎのぼうし」を彷彿とするような16bit風のドット絵。
視点はトップビューで、真上から見たような感じとなっているので、まんま2Dゼルダですw
登場する敵キャラクターもソックリで、
- 頭に草を生やした敵(デクナッツ)
- 虫のような敵(テクタイト)
- 近づいたら襲ってくるトラップ
などなど。
思わず笑ってしまうくらい2Dゼルダの敵に似せてきています。
主人公が行えるアクションも横切り、ローリングとまんま2Dゼルダなので、戦闘をしている時の感覚を完全に再現しています。
他にも
- フィールドとダンジョンの二部構成である点
- アイテムを切り替えて謎を解いていく点
- 体力がハートである点
- ゲージを消費して魔法を使える点
- 冒頭で主人公が寝ている点w
など、「ゼルダの伝説」との共通点を挙げだしたらキリがありません。
ここまでの話を聞かれた方の中には
と思われたかもしれませんね。
確かに一歩間違えたらコピーゲームになってしまいそうな感じですが、本作の場合、パクリと言わせないほど本質的な面白さも再現しているんですよ。
ゼルダの本質的な面白さとは何か?
ぼくは、探究心だと思っています。
ストーリーを進めていくと様々な目的が発生します。
○○へ行って○○をしろ!○○にある○○を探せ!などなど。
今どきのゲームだと目的地にマーカーが設置されて迷わずに行けるものですが、本作にはそんな機能はありません。
マップにしても訪れたことのないエリアは表示されないようになっているので、目的地がどこにあるのかは自分で探す必要があります。
各地をくまなく探索して、集落の住民に聞き込みをする。
この原始的なシステムが昔の2Dゼルダを彷彿とさせてくれて最高なんですよね。
そんな探究心をさらに高めてくれるのが、アイテムの存在です。
ゲームを進めていくと様々な便利アイテムを入手できます。
遠くの敵を撃退できる「弓」、周辺の敵を一掃できる「爆弾」などなど。
どのアイテムも戦闘で役立つほか、仕掛けを解くカギにもなったりするので、新しいアイテムを入手することで行動範囲も広がっていくんですね。
未知なるエリアを探索してアイテムを集め、行動範囲を徐々に広げていく。
この感覚は子供の頃に楽しんだ2Dゼルダそのもので、プレイしている時はワクワクしました!
今どきのゲームと比べて情報量が少ないので時には迷ったりもしましたが、そういう体験を含めて2Dゼルダの魅力を再現している印象です。
充実のサイドクエスト
広大なフィールドには様々なサイドクエストが存在します。
その数はメインクエストを超えるほどで、探索に詰まった時の息抜きになりました。
サイドクエストで特筆したいのが、作り込みの細かさです。
この手のサブ要素ってゲームによっては簡単なお使いや討伐で済ませてしまいがちなんですが、本作の場合、本気で作られています。
サイドクエスト専用のミニダンジョンや中ボスが登場したり、ストーリーがしっかりと作り込まれていたり。
思わずメインクエストと間違えてしまいそうなくらい力を入れているので、積極的に受注したくなりました。
イメージ的にはN64「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」のような感じでしょうか。
同作もサイドクエストに異常なくらい力を入れていましたが、本作も負けないくらいの物量だったりします。
特に中盤に訪れるオークヘイブンの密度は尋常ではなく、右も左もサイドクエストだらけなので、事実を知った時は唖然としましたw
だって、隠し部屋とか、地下道とか、秘密のオンパレードなんですよ?
もし本作の攻略本が存在した場合、オークヘイブンの情報を記載する時に苦労しそうですw
RPG的な楽しさ
「ゼルダの伝説」はアクションアドベンチャーになるので、「ドラゴンクエスト」のようなRPGとは違った思想で作られています。
成長要素は控えめですし、集落の種類もそんなにありませんからね。
一方、本作はと言いますと、本質的な面白さは「ゼルダの伝説」に寄せている反面、RPG的な楽しさも強くしていると思いました。
ぼくがそう感じた理由は2つあって、1つめは装備品の成長要素が強いことです。
ゲームを進めていくと剣や弓、防具といった装備品を鍛冶屋で強化することができます。
「ゼルダの伝説」シリーズの場合、多くの作品では3~4段階に留めていましたが、本作では10段階以上も強化できたりします。
ということはですね、最初は苦戦していた敵でも装備品を最大まで強化したら楽に倒せるんですよ。
プレイヤーではなく、操作キャラクターを成長させるというのはRPGっぽく、その点は本家よりも強化されていると思いました。
ちなみに、装備品を強化するにはお金に加えて「サンゴ鉱石」などのアイテムが必要だったりします。
「サンゴ鉱石」は特定の場所にしか存在しないレアアイテムなので、探索を積極的に行わないと手に入りません。
戦闘よりも探索をすることでゲームを有利に進められる点は「ゼルダの伝説」そのもので、やはり、本質的な楽しさは同シリーズに寄せているのかなと思いました。
「オーシャンズハート」がRPGっぽい2つめの理由は、集落の種類が多いことです。
ゲームを進めていくと色んな集落に訪れることができます。
その数は2つや3つなんてものではなく、倍以上もあるので、王道RPGで見られる街をはしごして旅をしていく感覚を味わえました。
「ゼルダの伝説」の場合、色んな街をはしごして旅をするというよりは少ない街を行き来して探索をする側面が強かったので、この辺りは違うと思いましたね。
どちらにも良さがあるとは思いますが、RPGが好きな方でしたら集落の種類が多い点、成長要素が強い点はプラスになるのではないでしょうか?
惜しいところ
文字が読みにくい
各キャラクターに話をかけるとメッセージウインドウが表示されます。
文字フォントが16bit風である点、サイズが大きめである点は良いと思いましたが、肝心のメッセージが読みにくいですw
というのもですね、80文字くらいのメッセージを4行ギッシリ表示するんですよ。
「神々のトライフォース」は40文字くらいのメッセージを3行に。
「ふしぎのぼうし」は45文字くらいのメッセージを2行に収めていたので、2倍くらいの違いがあります。
活字を読むのが好きな人は気にならないでしょうが、ぼくは苦手なので、80文字も一気に表示された時は「ウッ」となりました。
ただ、テキスト量の多さは凄いと思いますし、翻訳の質も良好なのは良いと思いました。
街の中で適当に彷徨っている人にもしっかりとしたメッセージが用意されているので、RPGで聞き込みをして世界観を広げていくのが好きな人はプラス要素になるかもしれません。
ボスが弱い
各ダンジョンの奥にはボスが潜んでいます。
しかし、どのボスも弱いので印象に残りませんでした。
適当に剣を振って回復アイテムをガブ飲みしたら勝ててしまいます。
装備品を大して強化していなくても弱く感じたのですから、隅々まで探索してから挑んでいたらどうなっていたことかw
その一方でフィールドには攻撃力が極端に高い敵が潜んでいたりもするので、ゲームバランスは改善の余地があります。
一応、あるエリアを探索すると敵を強化できるようにはなりますが・・・。
Ocean’s Heart (オーシャンズハート) のレビューまとめ
2Dゼルダの面白さを徹底的に再現した良作。
まさか、令和の時代に2Dゼルダを初めて遊んだ頃の感覚を味わえるとは思いませんでしたw
世の中には2Dゼルダを参考に作られた作品は数多く存在しますが、本作はその中でも最高峰に位置します。
とりあえず、「神々のトライフォース」や「ふしぎのぼうし」「夢をみる島」辺りが好きな方はプレイしてみてください。
きっと、楽しかった2Dゼルダの体験が蘇ってくると思いますよ。
2Dゼルダの楽しさを徹底的に再現した良作!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・2Dゼルダ好き。
こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
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