【レビュー】ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン [評価・感想] 前日譚でありながらも幅広い層が楽しめる良質なファミコン風ゲーム!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2018年5月に配信された「Bloodstained: Curse of the Moon(ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン)」のレビューをしていきます。

本作は8bit風のステージクリア型アクションゲームですが、前日譚でありながらも幅広い層が楽しめる良質なファミコン風ゲームでした!

実は本作、PS4/Xbox One/Switch「ブラッドステインド リチュアル・オブ・ザ・ナイト」の前日譚となる作品なんです。

同作品は「悪魔城ドラキュラ」の五十嵐孝司氏が手掛けた探索型2Dアクションゲームになり、1999年に発売されたPS「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」を強く意識しています。

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一方、今回レビューする「ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン」は1989年に発売されたFC「悪魔城伝説」を強く意識しているんです!

ステージクリア型のアクション、ステージ分岐、仲間キャラクターのチェンジ。

この辺りの要素はバッチリ抑えていますし、2010年代後半のゲームらしい救済措置も見受けられました。

ここからはそんな「ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
  • 各ステージの最後にはボスが潜んでいる。
  • 仲間を切り替えるシステムやステージの分岐要素が存在する。
初リリース日 2018年5月24日
対応ハード PS4/PSVITA/Xbox One/Switch/3DS
ジャンル 2Dアクションゲーム
価格 980円(税込)
発売元 インティ・クリエイツ

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良いところ

ファミコン時代を彷彿とさせる歯ごたえ

「この難しさ、懐かしい!」

本作はステージクリア型の2Dアクションゲームですが、「ベテラン」モードでプレイするとかなり難しく感じます。

キャラクターの攻撃はリーチが短く、ジャンプ時は急な方向転換が不可能。

落ちたら即ミスの穴も多く、敵にぶつかったら少しだけ飛ばされてしまいます。

それでいて回復アイテムの出現率は低く、残り人数が0になったらステージの最初からやり直し。

見た目通りファミコン時代のバランス調整となっていて、歯ごたえはかなりあります。

個人的にはその点が気に入りました!

昔はこのような高難易度の2Dアクションゲームをよくプレイしていたので、本作をプレイしていると懐かしく感じます。

攻撃パターンを暗記しないと勝てないボス戦

本作最大の醍醐味となっているのがステージの最後に潜むボスとの戦闘!

ボスの攻撃は激しく、ゴリ押しをしていると大ダメージを受けてすぐに体力が0になってしまいます。

そのため戦いに勝つにはボスの攻撃パターンを覚えなければならず、ヒット&アウェイ戦法を取らないといけないんです。

最初は苦戦するかも知れませんが、何度も負けながら攻撃パターンを覚え、戦いに勝った時の達成感は大きく感じます。

多くのボスは倒したと思っても最後の力を振り絞って大技を放つから油断は禁物ですぞ!

武器を使い分ける楽しさ

操作キャラクターは大きく分けて2種類の攻撃技を持っています。

1つは通常攻撃。もう1つはポイントを消費しての特殊攻撃。

ポイントを消費しての特殊攻撃はいずれも強力なんですが、使用できる回数には限りがあります。

だからこそやりくりする楽しさがあってゲームをより面白くしていました。

「雑魚キャラにも惜しみなく使用するか?ボス戦まで取っておくか?」

そんな選択を迫られるようなゲームデザインになっています。

キャラクターを切り替えて戦う楽しさ

ゲームを進めると最大4人のキャラクターを切り替えながらプレイすることが出来ます。

それぞれに得意不得意が存在し、攻撃技や運動能力に性能差があるので状況に応じて切り替える楽しさを感じられました。

あるキャラクターでボス戦に挑むと苦戦するかも知れませんが、別のキャラクターだとアッサリ勝ててしまうかも!?

また、各ステージには特定のキャラクターでしか進めないショートカットポイントが存在するので、沢山の仲間を生存させていればいるほど有利に進めることが出来ます。

新作のファミコンゲームと錯覚するほどの再現度

本作のグラフィックは8bit調で、ファミコン時代のゲームを彷彿とさせます。

その再現度の高さは並大抵の物ではなく、本当に「ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン」という新作のファミコンソフトが存在するかのよう。

そう感じるのはグラフィックだけではなく、BGMも8bit調だからです。

当時のゲームを彷彿とさせるようなメロディアスな曲が多く、つい口ずさみたくなってしまうほど。

どうやらFC「悪魔城伝説」を意識して作っているようですが、開発がインティ・クリエイツということもあって個人的には「ロックマン」シリーズを思い浮かべました。

ボスの攻撃パターンを読み取って戦うところはもちろん、大量の落とし穴や敵が配置されたステージ構成がいかにも「ロックマン」っぽいんです。

例えば終盤のステージで見られた時間経過で足場の位置が切り替わる仕掛け。

これってまんま「ロックマン」じゃないですか!w

よく考えたらステージの構成が分かるワールドマップも「ロックマン」シリーズのワイリーステージっぽいですし、インティ・クリエイツの色はかなり強く出ているように感じます。

幅広い難易度調整

「難しいゲームは苦手なんだよなぁ・・・。」

そんな方に向けて本作は幅広い難易度調整がなされています!

実は、ここまで触れていた難易度って「ベテラン」モードでの話なんですよ。

それとは別に難易度「カジュアル」が存在して、そちらでプレイすると別ゲーと言っても良いくらい印象が変わります。

難易度「カジュアル」の主な特徴は以下の通り。

  • 残り人数が無限になり、倒れても近くのチェックポイントから再開できる。
  • 攻撃を受けても吹っ飛ばなくなる。
  • 回復アイテムの出現率がアップする。
  • WEAPONの最大値が倍増する。

特に大きな変更が、攻撃を受けても吹っ飛ばなくなること。

本作は落下するとミスになる穴が非常に多いんですが、そんな場所に限って敵が嫌らしい攻撃をしてきます。

そのため敵の攻撃を受けてのミスよりも落下によるミスの方が多いので、攻撃を受けても吹っ飛ばなくなると難易度が大幅に低下するんです。

難易度の変更はゲーム開始時、セーブデータのロード時、ゲームオーバー時に切り替えられます。

「ベテラン」モードでクリアしたからと言ってトロフィーや実績が貰える訳ではないので、普通の人は「カジュアル」がおすすめです(個人的には「ベテラン」の方が好きですが)。

リプレイ性が高い

1周クリアまでのプレイタイムは2時間程度で、2010年代後半のゲームにしてはかなり短く感じます。

ですが、様々な要素によって周回プレイ前提の作りになっていました!

周回プレイである要因を箇条書きで挙げさせて頂きますと・・・

  • マルチエンディングを採用。
  • ステージ毎に細かい分岐が存在する。
  • 新ストーリーを楽しめる隠しモードが存在する。

こんな感じになります。

ストーリーはプレイヤーの行動次第で変化していき、ステージにも細かい分岐が存在するので、周回プレイをしてもある程度は新鮮に楽しめるんですよ。

さらにストーリーや使用できるキャラクターが変更された隠しモードも存在するので、僕は合計で5周もプレイしてしまいました!

ここまでプレイするとさすがに飽きてしまいますが、ここまで同じゲームを何周も楽しんだのは久しぶりですw

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惜しいところ

頻繁に落下ミスが発生する

難易度ベテラン限定ですが、このゲーム、落下ミス率があまりにも多いです!

前述の通り本作は落ちると即ミスになる穴が多いんですが、そういうエリアに限って敵が積極的に攻撃してくるんですよ。

難易度ベテランだとダメージを受けた時に吹っ飛んでしまうので、何度落下ミスをしたことか。

この手の現象は「ロックマン」シリーズでも見られますが、今作はあまりにも多く、理不尽に感じることがありました。

だったら大人しくカジュアルモードでプレイしろよ!

なんて言われそうですが、ベテランモードの高い難易度が好きだから変えたくないんですよ!w

アンバランスなパーティシステム

特定のキャラクターが倒れてしまうとチェックポイントに戻され、残りのキャラクターで進めていくことになります。

そして全員のキャラクターが倒れることで初めて残り人数が1人減るようになっているんですが、アンバランスな調整だと思いました。

ステージによっては仲間が1人居なくなるだけで致命傷を負ってしまうので、特にボス戦前では

わざと残りの仲間も倒れてもらう→全員が復活した状態でチェックポイントからやり直す

なんてことをしていましたからw

難易度カジュアルだと残り人数が無制限になるので、

特定のキャラクターだけが倒れても全員生存した状態でチェックポイントから再開できる

なんて仕様にした方がテンポは良くなったような?

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全体のまとめ

ファミコンゲームの醍醐味を持たせつつ、現代のゲームに慣れきった方でも楽しめるような配慮が満載で、価格以上の満足感を味わえました。

本作は「Bloodstained: Ritual of the Night(ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト)」の前日譚になりますが、そちらの期待度も高まるほどの完成度です。

これは本編も買うしかありません!

前日譚でありながらも幅広い層が楽しめる良質なファミコン風ゲーム!

こんな人には特におススメ。
・レトロゲーム好き。
・ステージクリア型2Dアクションゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションゲームが苦手な人。

Bloodstained: Curse of the Moon/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約7時間

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6件のコメント

これは相当楽しめました!
一回目は普通にプレイして2週目はカジュアルにしちゃいましたね
なんかロックマン臭ありましたね
悪魔城なのにロックマン感
エンディングにロックマンかよってとこありましたし
昔風なのに簡単になるような攻略法があったりしてすごくユーザーフレンドリーな作りでもあり理不尽な落下などもあったり強制スクロールはわりとシビアだったり
とても、良かったですね
本編が楽しみです

むぐおさんが以前楽しそうに話されていて気になっていましたが、ようやくプレイしてレビュー記事を公開出来ました!

本作は妙にロックマンの匂いがしますよねw

狙ってやっているのかそれとも癖で入れてしまっているのかどっちなんだろう?

様々な趣向を持った方が楽しめるように作られているのは最近のゲームらしいと思いました。本編はどうなるかな?

自分も買いました!値段以上に楽しめましたー。
まだ1つエンディング残して力尽きてますがw

FCでめちゃくちゃハマった悪魔城伝説に見た目がそっくりですねー
本編作る傍ら、こんなサービスしてくれるとかありがたいですね。
これもクラウドファウンディングで出資してくれた皆さんおかげやね。

本編も期待大!あのエンディングの謎がわかるのかしら・・・

購入されましたか!8bit風のゲームで1000円はどうなのかと思いましたが、リプレイ性の高さで値段分以上は楽しめるようになっていますよね。

本作は悪魔城伝説をかなり意識して作ったようなので、ズースカさんにとってはドンピシャじゃないですかw

本作はクラウドファンディングでの投資があってこそ生まれたので本当に感謝したいです。これが前日譚とは・・・

この手のゲームでマルチエンディングって諸刃の剣の印象ですが、ステージ毎の分岐が多いなら良さそうですね。高難易度2Dアクションはハードル高く感じる人も多いと思うのでカジュアルモード搭載も良いですね。

自分も近いうちに購入しようと思います!

以前のステージに戻る事も可能で1周も短いので、マルチエンディングは遊びを拡張していると思いました。

これは2Dアクションゲームマイスターのナスタさんに是非、プレイしてもらいたい作品です!