どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年6月に配信されたSwitch「HUE(ヒュー)」のレビューをしていきます。
本作は母親探しの旅に出た少年が主人公の2Dパズルアクションゲームですが、背景の色を変えることで道が開かれる新感覚パズルでした!
至るところで見かけるカラフルなオブジェクト。
もし、それらのオブジェクトが背景と同化することで存在が”無”になったらどうなるのか?
本作ではその点を突き詰めた結果、不思議な体験を味わえるパズルアクションゲームとなりました。
まさにインディーズゲームらしい発想で作られた芸術的な作品。
・・・なんですが、このゲーム、色覚異常を持っていたらクリアするのが困難になりますw
それだけ似たような色を切り替える必要があるので、正常な色彩感覚を持っているハズのぼくでさえも中盤以降は苦戦しましたからw
そんなSwitch「HUE」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 背景の色を切り替える能力を持った少年が主人公の2Dアクションゲーム。
- 各ステージの仕掛けを利用して扉の奥へ進んでいく。
- 先に進むことで切り替えられる色が増えていく。
初リリース日 | 2019年6月6日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | パズルアクション |
推定クリア時間 | 5~8時間 |
価格 | 1,000円(税込) |
発売元 | Digital Bards |
目次
良いところ
色を切り替えていくことで実現したパズル要素
母親探しの旅に出掛けた少年HUE(ヒュー)。
彼は旅を進めることで白黒の背景を様々な色に染められるようになります。
するとどういうことなのでしょうか?
背景と同化したオブジェクトの存在が”無”になるんです!
例えば背景を「赤」から「水色」に変えるとしましょう。
すると、それまで表示されていた「水色」のオブジェクトが背景と同化して存在が”無”になるんです!
しかし、再び背景を「赤」に変えたらさっきまで消えていた「水色」のオブジェクトが出現したではありませんか!?
本作ではこの特性を応用した様々なパズルが存在します。
序盤こそは主人公の行く手を阻む壁を消していくだけなんですが、中盤以降はなんだこりゃ!?
レーザーやら風船やらスイッチやら色んな仕掛けが登場して複雑なパズルをやらされますw
具体的に書くとこんな感じ。
- レーザー → エネルギーを送るための装置。オブジェクトが遮らない限りは動作する。
- 風船 → オブジェクトを宙に浮かせる。
- スイッチ → オブジェクトを上に乗せれば作動する。
いずれもオブジェクトと絡めたり背景と同化させることで様々な変化が起こります。
終盤になるとこれらの仕掛けが複雑に絡んだパズルをこなすことになるのでそれはもう頭を悩まされましたよw
緩急を持たせているアクションステージ
「パズルステージばかりじゃ脳が疲れちゃう」
なんて開発者も思ったのでしょうか?
パズルステージが2~3回続いた後はアクションステージが挿入されます。
アクションステージの特徴は「スーパーマリオブラザーズ」のようなジャンプアクションメインであること(いわゆるプラットフォーマー)。
と言っても単にジャンプして先に進むだけではありません。
定期的に背景の色を切り替えてオブジェクトを実体化させたり同化させないといけませんから。
アクションステージでポイントなのが、色を切り替えられるホイール画面を開いている時は時間の流れが遅くなること。
時間の流れを完全に止めることは出来ませんが、思考する時間を多少は与えてくれるのでジャンプ中に切り替えることも容易なんです。
すると、以下のようなアクションをこなすこともできるようになります。
背景が「青」の時、「赤」の足場から「青」の足場へ飛び移る
↓
そのままだと「青」の足場が同化して乗れないのでジャンプ中に背景を「赤」に切り替え
↓
「青」の足場が実体化して無事に着地。一方でさっきまで乗っていた「赤」の足場は同化して消える
多少の反射神経は求められますが、複雑な手順を踏むことになるパズルステージの合間にプレイする分には緩急が生まれるので気に入りました。
切り替えられる色が増えることで広がる行動範囲
シルエットで描かれた少年×抽象的なグラフィック×2Dパズルアクション。
これらの組み合わせを見ると「LIMBO」を思い浮かべる人が居るかも知れません。
が、実際にプレイしてみると別物と言っても良いくらい差別化を図っていました。
背景の色を切り替えていくゲームシステムはもちろん、進行形式も違いますから。
「LIMBO」の場合、基本的には左から右へと進んでいくだけでした。
一方、本作の場合は複数の小部屋で構成されているうえ、エントランス的な部屋も存在するんです。
そこでは様々なエリアに繋がる扉があるんですが、行く手を阻む壁を同化できないと先に進めないようになっています。
「ピンクのオブジェクトを同化できる能力はいつになったら使えるようになるんだろう?」
なんて想像することがあったので、メトロイドヴァニアに通ずる徐々に行動範囲が広がるワクワク感を少しだけ感じられました。
映像だけでストーリーが語られた「LIMBO」とは違ってテキストでも語られますし、似て非なるものに感じます。
どこか泣ける
このようにパズルありアクションありで楽しげな「HUE」。
しかし、ぼくは本作をプレイしている時、悲しい気持ちになってきました。
というのもステージで流れるBGMが妙に切ないんですよ。
まるで失恋した時に流れてくるかのようなBGMのよう。
決して明るいストーリーではないと思いますが、何故、こんなにも切ないBGMにしたのでしょうか?w
その辺りは少々謎ですが、個人的には切ないBGMも好きなので気に入りました。
惜しいところ
色の区別がしにくい
ゲームを進めると背景を以下の8色に切り替えられます。
アクア、パープル、オレンジ、ピンク、レッド、ブルー、イエロー、グリーン
どれも馴染み深い色ではありますが・・・
ピンク&レッドとオレンジ&イエローの区別がしにくい!!!
もうね、「ここぞ」という時にこれらの色を間違えてミスしたことが何度もありますからw
「もしかして、ぼくは色覚異常を持っているんじゃないか!?」
なんて思いましたが、今、こうしてパソコンからスクリーンショットを眺めていると色の区別がハッキリできるので、テレビの発色に問題があったのかも知れません。
とは言え環境に左右されるのは間違いなく、そういう意味で人を選ぶゲームに感じます。
色覚異常を持っている人に向けてのオプション機能も存在するので、識別が難しいと思ったらそちらの使用をおすすめします。
巻き戻し機能が欲しかった
「ゆとりゲーマー乙!」
なんて言われてしまいそうですが、パズルステージでは巻き戻し機能が欲しかった。
というのも本作、扉を開けない限りセーブされないんですよ。
中盤以降のパズルステージに至っては次の扉を開けるまでの感覚が長いので、最後の局面で凡ミスをした時は絶望しました。
例えばジャンプで飛び越えられるトゲトゲの穴にうっかり足を滑らせてしまったとか。
2010年代後半のゲームとしてみた場合、こういう時のために巻き戻し機能があっても良いと思うんですが、ワガママでしょうか?
いずれにしても中盤以降のパズルステージは複雑化するので短気な人には厳しいです。
HUE(Switch)のレビューまとめ
色相の概念をパズルゲームに組み込んだ意欲作。
2色程度だったら多くの人が思いつくと思いますが、8種類もの色を切り替えていくパズルの問題を作るのは簡単には真似出来ません。
これだけ色の種類が多いと環境によっては区別が付きにくくなりますが、オプション機能でなんとかなりますし、ノーベル賞をあげても良いほど斬新なパズルを楽しめる作品です。
背景の色を変えることで道が開かれる新感覚パズル!!
こんな人には特におススメ。
・パズルアクション好き。
・斬新なゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・パズルアクションが苦手な人。
・短気な人。
HUE(ヒュー)/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約6時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
このゲーム、最初はなんてタイトルだと思いましたが、「色相」という意味らしくて「ユー」っていうらしいですね。(僕はこう聞こえました)
日本だとあまり聞き馴染みがない題名なので、日本では「カラーチェンジャー」、「カラーボーイ」みたいな題だとキャッチーだったかも。
色の切り替えのアイディアはいいですが、紛らわしい色があるのは考えものですねwww
おっしゃる通り色の見え方って個人差も現れたりするので、8色の半分の「赤・青・緑・黄」の4色を切り替えるパズルアクションにすれば、よりよかったかもね。
シンプルなタイトルなので一瞬「?」ってなりますよね。
確かにもう少し良いタイトルで売り出してほしかったなぁ。
後半はマジで色が増えるので紛らわしかったですw ぼくだけの現象なのか気になるので他の人にも触らせたいですw
一応、切り替えられるようになる色の種類は2→3→4→5→6→7→8と少しずつ増えていきます。最初の方は2色とか少ないですよー
※追記:色覚異常を持っている人に向けてのオプション機能も存在するので、識別が難しいと思ったらそちらの使用をおすすめします。
色彩検定2級を持ってる自分からすると、HUEってタイトルはまさにぴったりだと思いますね。やってないけどwww
HUEって「ヒュー」っていうんですけどね、少なくとも色彩の方では馴染のある言葉ですねw
まあ、日本語版で変えるとすれば「カラーチョイス」とかそういうのでもよかったのかな。
まだ少ないですけど、色覚対策してるゲームってちょこっとあるんですよね。
って言ってもUI部分だけが大半ですが。
そんな資格を持っていたんですか!?これはプレイするチャンスかも!?
ヒューという単語はあまり聞きませんね。ローカライズするにあたってもっとキャッチーなタイトルでも良かった気はします。
色覚対策してるゲームは少しずつ増えてきましたね。様々なユーザーに配慮しているのは素晴らしいです!