【レビュー】ルイージマンション3(Switch) [評価・感想] 過去作で見られた多くの問題点を解消したシリーズ最高傑作!


ルイージマンション3/Switch

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2019年10月に発売されたSwitch「ルイージマンション3」のレビューをしていきます。

本作はルイージが主人公のアクションアドベンチャーゲームですが、シリーズの中では最もおすすめできる作品に感じています!

「ルイージマンション」シリーズはこれまでに何作か発売になりましたが、いずれも問題点が目立っていておすすめしにくいところがあったんですよ。

今回レビューするSwitch「ルイージマンション3」は過去作で見られた問題点がだいぶ薄れているので、シリーズの決定版と言っても過言ではありません。

ここからはそんなSwitch「ルイージマンション3」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ルイージを操作してオバケだらけのホテルを探索するゲーム。
  • 掃除機を使ってオバケを退治したりアイテムを集めるのが目的。
  • グーイージというルイージの分身と協力して進められるようになった。
初リリース日 2019年10月31日
対応ハード Switch
ジャンル アクションアドベンチャー
推定クリア時間 15~25時間
売上 初週15.1万本
発売元 任天堂

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良いところ

操作やシステム周りに不満が多かった「2」の問題点を解消!

「ルイージマンション」シリーズはオバケ屋敷の中を探索するアクションアドベンチャーゲームになります。

いくつもの部屋を好きな順番で探索。

そこに良さを感じられたんですが、「2」では何故かミッション形式に変更。

せっかく入り組んだオバケ屋敷を探索できるというのにミッションをやらされて行動面に制限が出来ていたんですよ。

さらに対応ハードが3DSということで操作形式が変更。

吸い込み操作をしている最中は左右にライトや掃除機を向けることができないので戦闘中は困りました。

ゲームオーバーになったらミッションの最初からやり直しになりますし、妙にストレスが溜まるゲームだったんですよ。

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今作の場合はこれらの問題点をすべて解消していました!

ミッション制ではないので変に縛られることもないですし、扉を開ける毎にオートセーブされるのでゲームオーバーになってもすぐに再開出来ます。

操作面も2本のスティックが搭載されたSwitchなのでゲームキューブ版「ルイージマンション」の頃ような直感性が戻ってきました。

地味に嬉しいのが、オヤ・マー博士がうるさくないことw

「2」では頻繁に通信が入ってゲームプレイを遮ってきたオヤ・マー博士。

今作では最低限の通信に留め、「分からないことがあったら通信で訊いてね」というスタンスを取っているのでゲームプレイに集中しやすく感じます。

このように本作は「2」で見られた数多くの問題点を解消しているので、

「そうだよ!これぞぼくが求めていた『ルイージマンション』なんだよ!」

なんて言いたくなりましたからw

個人的に2本スティック操作で自由に屋敷を探索するのが「ルイージマンション」だと思っているので、初めて本作をプレイした時は原点回帰を強く感じました。

「2」に勝るとも劣らないボリューム感

ここまで「2」を批判的に書いてしまいましたが、「1」にもボリューム不足という大きな問題点がありました。

舞台となる屋敷は1つしかないうえにそこまで広くないのでクリアまで5時間程度だったんですよ。

それが「2」の場合、4つの屋敷を探索する形式になって大幅にボリュームアップしました。

その辺りの利点に関しては今回レビューする「3」にもしっかりと引き継がれています。

特徴的なのが、今作の舞台は屋敷ではなく巨大なホテルであること。

過去作に登場したホテルは地下を含めても6フロア程度でした。

ところが本作の場合、17ものフロアが存在するんです!

さらに各フロアが複数の階層で分けられている場合もあるので、それらを含めたらキリがありません。

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「2」以上に多彩なフロアのバリエーション

「17ものフロアを探索していたら飽きそう」

なんて懸念を持たれる方も現れそうですが、フロアのバリエーションが豊富なので最後まで飽きずに楽しめました!

「2」もそうだったんですが、後半になるにつれて屋敷やホテルの常識を捨てた構造になってくるんですよ。

闘技場、砂漠、海、ディスコ etc…

「なんでホテルにそんな部屋を設けたんだ!」と言いたくなるほど常識外れなフロアが続出しますw

今作ならではだと感じたのが、広大な部屋が登場すること。

大体、体育館1個分くらいでしょうか?そのくらい広い空間の中に砂や水を設けて屋外っぽく仕上げた部屋が登場します。

こういう自由な発想で作られたゲームは好きです。

大安定の探索する楽しさ!

「ルイージマンション」シリーズは掃除機とライトを使って各部屋を探索するゲームになります。

掃除機で片っ端から物を吸い込んでアイテムを集める。

そこに楽しさを感じていますが、この辺りはしっかりと継承していました!

もうね、部屋の中に隠されたすべてのアイテムを掃除機で吸い込まないと気が済まないんですよw

掃除機で物を吸い込む気持ち良さを上手くゲームに落とし込んでいる印象で、人間心理の裏を突いたゲームデザインとなっています。

そういう意味で触れておきたいのが、隠し要素の多さ。

6種類の宝石、隠れテレサ。

各フロアにはこのような隠し要素が存在します。

特に6種類の宝石をコンプリートしようとした場合、本編では通らないような隠し部屋・隠し通路を探すことになるので驚きました。

「こんなところに隠されていたのか!?」

難しい場所に隠された宝石が見つかった時は思わず声に出したくなりますw

スラムアクションによって増した爽快感

「ルイージマンション」は「動」より「静」な印象が強いゲームです。

ゲームデザインは戦闘よりも探索に重点を置いていますし、戦闘も掃除機の吸い込みが中心ですから。

ところが本作の場合、やや暴力的になったことで「動」の印象が増しました!

大きな要因となっているのが「キューバンショット」「スラム」といった新アクション。

今作では敵にキューバンをくっつけることが出来ます。

そのうえで掃除機で吸い込むとスラムという叩き付けアクションができるようになるんです!

しかも1回だけではありません。

タイミング良くアクションを行えば1度に7回も行えるんですよ。

普段はルイージをイジメてばかりのオバケを叩き付けられるなんて最高です!

さらに叩き付けた箇所は当たり判定が発生。

周囲にオブジェクトがあったら破壊出来ますし、別のオバケが居たらダメージを与えられます。

上手く行けば広範囲のオブジェクトや敵を巻き込むことができるので、さらに爽快感が増している印象です。

これまでの「ルイージマンション」シリーズは暴力的な要素が弱く、爽快感は控えめでした。

今作はその弱点を改善しているので、

「日頃溜まっていたストレスを解消したい!」

なんて人にもおすすめ出来ます。

個人的にも吸い込まれるオバケの向きに合わせてスティックを傾けるだけでは駆け引きが弱いと思っていたのでそこにメスを入れてくれたことが嬉しいです!

グーイージとの協力アクションによって高まったパズル要素

ある程度ゲームを進めるとグーイージとの協力アクションが可能になります。

グーイージは3DS版「ルイージマンション」で初登場したルイージの分身。

3DS版ではマルチプレイ専用のキャラクターでしたが、今作では1人用でも操作することになるんです!

グーイージは右スティックを押し込むことで操作できるようになります。

基本的にはルイージと同じような感覚で操作出来ますが、液体なので狭いところも通れるんですよ。

鉄格子で進めない部屋はもちろん、トゲトゲの罠だってすり抜けられますから。

フロアによってはこの特性を活かすことになるので、ルイージと交互に切り替えなければなりません。

このような協力アクションが加わったことでパズル性が増しました。

もうね、後半のフロアになってくるとあらゆる場所でグーイージの特性を活かさなければならなくなりますから。

単純にグーイージの特性が活かされる場面もありますし、ルイージの分身だからこそできるアクションを活かさなければならない場面もあります。

グーイージとの協力アクションによって謎解きの難易度は過去最高レベルなので、子供向けなんて舐めて掛かると痛い目に遭いますよ~。

ちなみに3DS版「ルイージマンション」のように2人協力プレイも出来ます。

前述の通り後半はグーイージとの協力アクションが重視されていくので、2人協力プレイをしたら盛り上がること間違いなし!

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嬉しいサブモード

今作には「テラータワー」「プレイランド」といった2種類のサブモードが収録されています。

どちらもコンパクトながらも「ルイージマンション」の良さをマルチプレイに落とし込んでいる印象です。

「テラータワー」は「2」にも収録されていた協力してミッションをクリアしていくモード。

平たく言うと「ルイージマンション」にローグライク要素を加えたような感じ。

マップはランダムで生成され、その中に隠れたオバケやキノピオを複数人で探していくことになります。

制限時間が0になると最初からやり直しのうえに時間的にもシビアなので、息を合わせて進めていかないとクリアは出来ません。

今作ならではなのが、「マリオカート」的なアイテムが追加されたこと。

例えば「スター」を取ることで一定時間無敵になるんですよw

今作もオンラインプレイ、ローカルプレイに対応しており、さらにおすそ分けプレイで2人同時参加もできるので、色んな形で楽しめます。

「プレイランド」は最大8人で楽しめるパーティゲーム。

こちらは「ルイージマンション」の操作で楽しめる「マリオパーティ」のミニゲームという印象です。

初期状態だと3種類のミニゲームをプレイ出来ますが、マップ内のオバケを吸い込んで競う「墓場でバトル」が一番気に入りました!

やっぱり、「ルイージマンション」の本質ってオバケの吸い込みですから、そこにフォーカスを当てたミニゲームが一番面白いです!

特に8人でプレイしたらカオスなので、これだけで1時間は楽しめますw

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惜しいところ

まだ改善の余地がある操作性

過去作の問題点を解消して完成度を高めているSwitch「ルイージマンション3」。

しかし、完全に解消された訳ではありません。

操作性に関しては確かにある程度は改善されましたが、まだもどかしさを感じます。

この”もどかしさ”も1つの味ではありますが、もう少しキビキビ動いてほしいと思うことがあるんですよ。

あと、ヒヨコ浮き輪は操作の癖が強すぎます。

移動は掃除機の吸引力や反動を使って行うんですが、水面なので緩急が強すぎて上手く移動するのが難しいんですよ。

にも関わらずトゲに覆われた部屋の中でヒヨコ浮き輪に乗って戦うボス戦があるのだからもうw

これでゲームオーバー周りの仕様が「2」と一緒だったら投げていました。

「2」の場合、ゲームオーバーになったらミッションの最初からやり直しでしたから。

今作の場合、小刻みにオートセーブされるのでそこまで前に戻されません。

さらにボス戦以外は自由に復活アイテムを最大5個まで購入できるので、ゲームオーバーのリスクが大幅に緩和されています。

それ故に緊張感が薄れている面はありますが、基本難易度が高いのでこの仕様でも問題ありません。

各フロアの繋がりが弱い

全部で17のフロアが用意されているSwitch「ルイージマンション3」ですが、各フロアの繋がりが弱く感じました。

なんというか、1フロア=1ステージのような形式になっているんですよ。

順番に各フロアを探索して最奥でボスを倒していく。

基本的にはこれの繰り返しなので、実質的なステージ制に感じます。

一応、それを阻止するためにオバケネコの強奪イベントが発生しますが、これらは過去に訪れたフロアの再利用に過ぎません。

そうではなく、もう少し各フロアの繋がりを活かした謎解きを楽しみたかった。

例えば15階に通常では取れないアイテムがあるとします。

その場合、16階の穴から飛び降りて15階へ行くとか、そういう仕掛けがほとんど見られなかったんですよ。

各フロアが多重構造になっている関係上、1フロア単位では見られましたが、もう少し「1」のように境界線を無くしても良かったんじゃ?

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全体のまとめ

「こういう『ルイージマンション』を待っていたんだよ!」

なんて声に出したくなるくらい過去作で見られた多くの問題点を解消した作品。

完全に問題点が解消された訳ではありませんが、着実に完成度が増しています。

個人的にはリメイク版も含めてすべてプレイしましたが、いずれも「大好き!」と言えるほどの作品にはなれなかったんですよ。

でも、今作はシリーズで初めて「好き!」と言えるラインには達したんです!

苦節18年。ついに「ルイージマンション」の決定版が誕生しました!

ルイージファンはもちろん、探索好きにもおすすめします!

過去作で見られた多くの問題点を解消したシリーズ最高傑作!

こんな人には特におススメ。
・ルイージファン。
・探索好き。
・協力プレイ好き。

こんな人にはおススメできない。
・キャラクターをサクサク動かしたい人。

ルイージマンション3/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約18時間

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12件のコメント

昨日のポケモン剣盾配信スタートのおかげでルイマン3を配信日に遊べましたが、なかなかこれは良ゲーの予感!

3DSの2作ともあまり好きな部類のゲームじゃなかったので今作は、絶対にポケモンとの抱き合わせで買う前提であまり期待してなかったのですが、Switchでここまでおもしろくなるなんて!

今作は表現の進化やボタン数が多いからこそ、前作よりもよりおもしろくなってますよね!
ニューマリだったら、過去作でもいいじゃんってなりますが、今作は過去作が3の進化前に試行錯誤してた作品群になってしまうほどのおもしろさですよ(^^)

ボリュームはとんでもなさそうですねwww

今作は過去作の集大成的な側面を持たせつつ欠点も解消されているので、これがダメだったらルイージマンションのゲームデザインそのものが合わないということになりそうですw

良作であると確信はしていましたが、見事期待に応えてくれました!

ルイマン3の攻略、お疲れ様です( ^ω^ )

僕は4Fに行く手前ですが、シリーズ最高傑作だということは戦闘や探索で実感しました!

オブジェクトの破壊が非常に気持ちいいです♬ 実際に本作の後に1の3DS版を遊んだら、物足りなく感じましたよ?

個人的にルイマンは雰囲気が非常に良いことが初代からある長所なので、ヒットするかどうかはわかりませんが、ルイマン3の操作性で1や2をリメイクしてほしいと感じるほど本作は気に入りました。

ミニゲームはややお手軽さに欠けるかな?
ルイマンの操作性はマニアックな部類なのでミニゲームはもう少し単純操作でもよかったです。

確かに本作のスラムアクションに慣れてしまったら過去作品が物足りなく感じてしまいますねw

いっそ、本作のシステムで過去作品をリメイクしても良いくらいだけど、さすがに過去の遺産に頼り過ぎかw

ミニゲームは本編に慣れたプレイヤー同士でプレイすると楽しいですよー

浮き輪ボスまで倒しましたが、このボスだけで2回くらいゲームオーバーになってしまいましたよ 笑
ボスのパターンが難しいというより、操作が思うようにいかなくて苦戦したという感じなので、もどかしかったですねー…
欠点らしい欠点のない本作ですが、ここだけは絶許です 笑

となりけるさんも浮き輪ボスで苦戦していましたか!?

みんな同じだったようで安心しましたw

あそこだけは操作周りに改善の余地がありますね。

楽しいんですけど、個人的に1つだけ問題点が…。ボスとの再戦機能がないんです。2はミッション制の為再チャレンジが出来、1の3DSリメイクはボスリトライが追加された為、前2作品は再戦出来るのですが、今回は現時点で再戦出来ないのです。アップデートで追加されるといいんですが…。

今作はDLCの配信を予定しているようですし、それに合わせてアップデートで追加されたら良いですよね♪

どうも。
相方とのマルチプレイで、初めてルイージマンションをプレイしましたが、部屋の探索がとても面白かったですね〜。謎解き要素も思っていた以上に歯ごたえがあって結構悩みました。

アクションも爽快感があって楽しかったのですが、後半のフロアのボス(特にマダム)には、2人掛かりでもかなり苦戦させられたので、「これ1人プレイだとどれだけ難しいんだ!」とちょっと思いましたw

今回が初プレイ&マルチプレイで楽しまれていますか!?そうなると、最大限で楽しめそうで羨ましい。

ボス戦は全体的に歯ごたえのあるバランス調整になっていますね。1人だと油断していたら何度もやられてしまいますw

弟と協力プレイをして遊んでいますが、個人的に難しく感じました。4階のボスから苦戦しています。9階まで何とかクリアしました。