【レビュー】スーパーマリオアドバンス [評価・感想] マリオUSAを大胆にアレンジした謎リメイク!


スーパーマリオアドバンス/GBA

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2001年3月に発売されたGBA「スーパーマリオアドバンス」のレビューをしていきます。

本作はFC「スーパーマリオUSA」のリメイク作ですが、なんですかこれ?

オリジナル版から大胆なアレンジを加えて別物になっています。

コースの構造こそは似せていますが、ゲームバランスが全然違うw

「スーパーマリオUSA」は何度もリメイクされてきたので、差別化を図ろうとしたのでしょうか?

個人的に「スーパーマリオUSA」は何度もプレイしてきたので色々変えてくれて嬉しかったんですが、ゲームバランスが悪化している部分も目立っていて、完成度は落ちていると思いました。

ここからはそんなGBA「スーパーマリオアドバンス」の良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 「スーパーマリオUSA」と「マリオブラザーズ」をカップリング移植&リメイクした作品。
  • 「スーパーマリオUSA」はステージクリア型の2Dアクションゲーム。
  • 「マリオブラザーズ」は一画面固定型の対戦2Dアクションゲーム。
初リリース日 2001年3月21日
対応ハード GBA
ジャンル 2Dアクション
売上 初週22.0万本/累計89万本
推定クリア時間 3~4時間
発売元 任天堂

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良いところ

大胆にアレンジを加えたゲームバランス

本作に収録されている「スーパーマリオUSA」は、オリジナル版から大胆なアレンジを加えています。

「スーパーマリオUSA」とは、1992年に発売されたファミコン用2Dアクションゲームです。

「夢工場ドキドキパニック」というゲームが元になっている関係上、マリオの2Dアクションゲームとしては異色な内容になっていて、

  • 野菜を引っこ抜いて投げることで敵にダメージを与えられる
  • 薬を使って裏の世界へ行ける
  • 4人のプレイアブルキャラクターが存在する
  • クッパやクリボーが登場しない

などなど、本作だけの要素が多く見られます。

今回レビューするGBA「スーパーマリオアドバンス」でも前述の要素は踏襲していますが、大幅なアレンジによって別物に感じました。

まず、別物に感じたのがゲームバランスです。

オリジナル版は回復ハートの出現率が低めに調整されていました。

一方、本作は回復ハートの出現率が高めに調整されていて、体力の回復が容易になっています。

例えば「ハート大根」というアイテムが追加されて、草を引っこ抜いたら出てくるようになったんですよ。

出現確率も高いので、体力が少なくなったら草を引っこ抜くのがセオリーになっています。

それ以外にも敵同士を2体続けてぶつけたらハートが出現するなど、オリジナル版と比べて回復しやすくなりました。

反面、初期状態の体力が満タンから1に変更されているので、ヌルゲーにならないよう工夫している印象です。

元々、「スーパーマリオUSA」は同時期に発売された2Dマリオと比較してコースが入り組んでいました。

本作の場合、初期状態の体力を1に設定し、回復の手段を増やしたことで探索の必要性を生み出しているので、そういう意味では理にかなったゲームバランスになった印象です。

探索の必要性を生み出したAコイン

探索の必要性を生み出しているという意味では、新アイテム「Aコイン」の追加も良いと思いました。

「Aコイン」は各コースに5枚隠されています。

SFC「スーパーマリオワールド」でいう「ドラゴンコイン」。

New スーパーマリオブラザーズ」シリーズでいう「スターコイン」に相当する収集アイテムですが、本作では入手率が表示されます。

各コースで全ての「Aコイン」を集めると良いことがあるので、素晴らしいやり込み要素だと思いました。

さらにゲームをクリアすると「ヨッシーチャレンジ」が追加され、各コースに「ヨッシーのたまご」が出現します。

「ヨッシーのたまご」は薬を使うと行けるようになる裏の世界に隠されているんですが、「キノコ」とはまた違った場所に置かれているので、簡単には見つかりません。

何度も言うように「スーパーマリオUSA」のコースは入り組んでいます。

7-2に至っては大迷宮と言えるほど部屋数が多く、入り組んでいるので、アイテムを色んなところに隠せるんですよね。

「Aコイン」「ヨッシーチャレンジ」はそんな「スーパーマリオUSA」の入り組んだコースを隅々まで探索したくなるような素晴らしい追加要素だと思いました。

味付けを濃くしている細かな新要素

追加要素としては他にも

  • ボイス
  • 巨大な敵キャラクター&野菜
  • 新規アニメーション
  • ボスの登場シーン
  • スコア制
  • クリア時のスロットでのBET機能
  • ボス
  • キノコ

などがあります。

1つ1つは細かなものですが、間違いなくゲームの味付けを濃くしています。

「スーパーマリオUSA」に慣れ親しんでいたぼくは本作を初めてプレイした時、

おお!ボイスが付いている!
でっかいヘイホーが出てきたぞ!?
うわぁ!でっかい野菜!?
溜めジャンプのアニメーションが追加されている!?

といった感じで細かい新要素・変更点の1つ1つに感動していました。

馴染みのあるゲームのリメイク版をプレイしていると、オリジナル版との細かい違いの1つ1つを楽しめるのが良いですね!

謎の新要素

新要素の中には意味深なものがあります。

代表的なのが謎のキャラクターです。

一部のツボは内部に入れるんですが、BGMや背景が一新されているうえに正体不明のキャラクターが出現します。

顔が描かれた謎のボールとか、触手のようなブヨブヨした敵とか・・・。

ツボの内部は異次元のような雰囲気なので、あえて追加したのでしょうか?

個人的にはマリオ七不思議にしても良いと思うほど謎の新要素ですが、こういうの大好きなんですよね。

本作よりも少し前に発売されたN64「バンジョーとカズーイの大冒険」でも「氷のカギ」などゲームクリアとは関係のない謎のアイテムが隠されていたので、子供の頃は何に使うのか?

そもそも、どうやったら入手できるのか試行錯誤をしていました。

謎といえば、3-3のボスがドン・チュルゲからメカキャサリンに差し替えられています。

個人的には新要素に感じて新鮮な戦いを楽しめましたが、何故、3-3だけに新ボスが追加されたのでしょうか?謎です。

ちなみにメカキャサリンはなかなか強いです

マリオブラザーズが遊べる

本作には「マリオブラザーズ」も収録されています。

こちらは土管から出現する敵キャラクターを全滅させていくのが目的の1画面固定式の2Dマリオなんですが、対戦が面白いんですよ。

友達とプレイしているとどちらが先に敵を倒すのか競ったり、「POWブロック」を叩いて邪魔したりと色んな楽しみ方ができます。

1人でもプレイできるので、「スーパーマリオUSA」の息抜きとしてもおすすめです。

本作ならではなのが、操作形式やプレイ感覚が同時期に発売された2Dマリオ基準にアレンジされていることです。

「マリオブラザーズ」は1983年に登場したゲームなので、今となってはボタンを押した時の反応が悪く、操作性は良いとは言えません。

本作に収録されている「マリオブラザーズ」は近年に発売された2Dマリオを基準にした操作感覚になっているので、ストレスを感じにくくなりました。

嬉しいことにGBA版「マリオブラザーズ」は「スーパーマリオアドバンス」シリーズ4作や「マリオ&ルイージRPG」にも収録されており、それぞれのソフトを持っている人とも対戦できる仕様となっています。

「マリオブラザーズ」は対戦ゲームの中でも盛り上がる部類なので、任天堂がプッシュしたくなるのも納得ですw

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惜しいところ

画面視野が狭い

本作はゲームボーイアドバンスソフトなので、画面視野が狭くなっています。

一度に見渡せる範囲がオリジナル版よりも狭くなっているので、画面外の敵にぶつかったり、奈落の底に落ちてしまうことが何度もありました。

↑こちらの画像をご覧ください。

上が「スーパーマリオコレクション」の画像。下が「スーパーマリオアドバンス」の画像です。

画面視野が狭くなっていますよね?

一応、上下にスクロールできる機能も搭載されていますが、オリジナル版よりも理不尽な作りとなっています。

特に問題だと思ったのはリトライ時です。

前述の通り本作に収録されている「スーパーマリオUSA」はゲームバランスが一新されていて、リトライ時の体力は満タンではなく1になってしまいました。

それでいて画面視野が狭いので、難関ポイントから再開する時はなかなか抜け出せなくなってしまったんですよ・・・。

特に厳しかったのが7-2の終盤です。

7-2の終盤では触れると感電する敵が大量に出現するエリアがあります。

オリジナル版ではそんなに苦労した覚えはないんですが、本作の場合、画面視野が狭くてリトライ時は体力が1になるので何度も敵にぶつかって大量の残機がなくなりましたw

本作はゲームボーイアドバンス本体と同時に発売されたロンチタイトルなので時間がなかったんだと思いますが、敵の出現位置とか、落とし穴の配置とか、もう少し調整してほしかった。

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スーパーマリオアドバンスのレビューまとめ

ファミコンで発売された「スーパーマリオUSA」と「マリオブラザーズ」を大胆にアレンジした作品。

個人的にどちらの作品も飽きるほどプレイしてきたので今更感はありましたが、いざ、プレイしてみると大胆なアレンジによって新鮮に楽しめました。

「スーパーマリオUSA(夢工場ドキドキパニック)」は過去に何度もリメイクされてきたとは言え、ここまで変えてくるとはw

しかし、画面視野が狭くなったことに合わせたゲームバランスにはなっておらず、完成度はオリジナル版よりも落ちている印象です。

任天堂としても納得が行かなかったのか、後に発売されたゲーム機で発売・配信された「スーパーマリオUSA」はオリジナル版。もしくはSFC「スーパーマリオコレクション」基準となっています。

ですので、今となっては「スーパーマリオアドバンス」バージョンの「スーパーマリオUSA」は貴重な存在になってしまいました。

これはこれで探索要素が強く、妙な中毒性がある内容になっているので、2Dマリオマニアでしたら手に取ってみてはどうでしょうか?

マリオUSAを大胆にアレンジした謎リメイク!

こんな人には特におススメ。
・2Dマリオマニア。

こんな人にはおススメできない。
・短気な人。

お気に入り度【60/100%】

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1件のコメント

ドキドキパニックがまたやりたいなぁ
ハードが故障して(ディスクも劣化して)もう遊ぶ手段がないんですよね