【レビュー】任天童子 [評価・感想] お…これは地味に面白いぞ!

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クラブニンテンドー、2012年プラチナ、ゴールド会員特典のひとつである
DSiウェアソフト「任天童子」。2013年4月3日から引き替えが開始されたので、
2012年プラチナ、ゴールド会員である僕もダウンロードしてプレイしてみました。

プラチナ、ゴールド会員特典とは言え、無料でプレイできるDSiウェアソフト。
どーせ地味な凡作なんだろ?と正直ちょっと甘く見ていたんですが・・・。

これ、地味に面白いね!

本記事では本作のレビューをしていきたいと思います。

▼テンポが悪いため、取っ付きはかなり悪い

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「任天童子」は、「風来のシレン」シリーズなどで知られる
ダンジョンRPGにカードゲームの要素を組み合わせた作品です。
ダンジョンに潜り込んで奥まで進み、アイテムを回収しながら生き残って
脱出するを繰り返し、最終的にはダンジョンの最下層に行くのが
主な目的なんですが、他のダンジョンRPGとは違って移動に制限があるのがポイント。

普通のダンジョンRPGは自由にマップを移動することができるんですが、
この「任天童子」では札を消費しながら移動することになるため
移動できる回数に限りがあり、札ごとに進めるマスが決まっているので、
例えば手札に「3マス進める札」と「2マス進める札」しかなかった場合、
1ターンに1マス進む事すらも出来ず、2マスか3マスずつしか進めないんです!

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また、移動するたびにいちいち上画面にポリゴンキャラの短いデモが入るため、
テンポが悪いです。さらに序盤はチュートリアルで頻繁に説明が入るし、
最初のとっつきに関してはかなり悪いと思いますね・・・。

▼マインスイーパー的なハラハラ感を味わえる!

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ダンジョンは階層ごとに分かれており、他のダンジョンRPGと同じく
マップはある程度の法則はあるものの自動生成されます。
そして、ほとんど敵キャラクターは最初は姿が見えないんですよ!

移動時には今、自分が敵キャラクターから何マス離れているのか
表示されるので、それを見て攻撃するなり移動するなりを決めます。
この”予測する”楽しさ、ドキドキ感が「マインスイーパー」に
通ずるものがあって、プレイヤーの緊張感を高めてくれるんです!
BGMもおどろおどろした感じで、雰囲気が出ています。

緊張感と言えば、同じ階層に長く留まっていると
とんでもない強さの敵キャラクターが出現するのも良いですね。
奥の階層に行くには各フロアに存在する水晶玉に触れて
階段を出現させないといけないんですが、奥に進めば進むほど
ハズレの水晶玉が沢山出てくるため、なかなか階段を見つけられないんですよ。

だから必然的に同じフロアに長く留まってしまい、
「早く次にフロアに行かないと、とんでもない強さの敵が出てくるよ(((( ;゚д゚)))」
目の前にいる敵以外の恐怖を作り出す事に成功しています。

▼ダンジョンRPGらしくリプレイ性が高い作り

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このゲームの目的をもう少し具体的に書かせていただくと、
ダンジョンに眠る3つの神器を手に入れる事です。
その3つの神器は特定の階層に存在する祭壇に眠っているんですが、
それとは別に35種類の秘宝も眠っていて、1回のプレイに1つしか
持って帰れないから、すべてを手に入れるにはその分だけダンジョンに潜らないといけません。

また、ダンジョンで獲得したお金を使って拠点で
アイテムを購入したり、主人公の能力を高めてゲームをより
有利に進めることもできるから、ダンジョンの奥に進みたい場合は
秘宝集めだけではなく、時にはお金稼ぎのためダンジョンに潜る必要だってあります。

これを繰り返していると何十、何百回も
ダンジョンと拠点の出入りを繰り返す事になるんですが、
コツコツと積み重ねて行っている感じがして、地味に面白いんですよね。

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↑ちなみにダンジョンの奥に眠る秘宝は任天堂のゲームではお馴染みのものばかりです。
スーパーマリオはもちろんゼルダの伝説、どうぶつの森、
ルイージマンションなど意外な作品のアイテムが登場しますw
どうぶつの森の家具に慣れていたら大して意外に感じませんが、
説明が面白いので、ついつい集めてしまう。

▼難易度はそこまで高くは無く、丁度良い感じ

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ダンジョンRPGと言えば「風来のシレン」なんかは
ゲームオーバーになるとアイテムがすべて無くなったりして
難易度が高いイメージですが、本作は丁度良い感じですね。

序盤は敵の攻撃を食らうとほぼ1激で死んで最初からやり直しになってしまうけど、
アイテムは失いませんし、手持ちのアイテムをすべてゼロにして
ピンチから脱出できる救済措置もありますので、
制約が多いながらも程良い難易度に感じております。
もちろん、20階くらいまで潜ると程良いなんて言える難易度ではなくなりますけどねw

▼和風の世界観が素敵

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「任天童子」の世界観は和風なんですが、特にBGMが素晴らしい!
ダンジョンのBGMこそ不気味な雰囲気ですが、
拠点のBGMは和楽器を使用した落ち着きのある曲で、聴いているとホッとします。

ストーリーは任天堂の他作品に登場するアイテムを神器と言ったり、
主人公の名前が景品(かげしな)だったり、ガイド役が
3DS専用ダウンロードソフト「ひらり桜侍」に登場するカッパだったりと
突っ込み出したらキリが無いくらいやっつけ感がありますw

グラフィックはDSiウェアソフトということもあってかなり粗い印象。
キャラクターは3Dポリゴンで描かれていてDSソフトとしてみると頑張っていますが、
3DSソフトに慣れているとローポリゴンの印象が強くなりますね。
ローポリゴンで描かれていることで、独自の雰囲気を作り出しているのも確かですが。


最後にまとめると、序盤はテンポが悪いダンジョンRPGに感じて
イマイチでしたが、キャラクターを強化してダンジョンの7階辺りまで
行けるようになると戦略性の高さや繰り返しプレイする楽しさなどを感じられて、
ジワジワとハマりました!やり込み要素も多いので、
隅から隅まで遊べばパッケージタイトル並みのプレイ時間になりそう。

こんな人には特におススメ。
・戦略的なゲームが好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・すぐに面白さが分からないとダメな人。

任天童子/お気に入り度【70/100%】 800円
プレイした時間・・・約8時間
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