どうも!KENT(@kentworld2 )です!
ゲーム機の歴史を振り返る歴代ゲーム機ヒストリー。
今回はプレイステーションポータブル(以下、PSP)にスポットを当てて行きたいと思います。
目次
PSPとは?
PSPとは、SIEが送り出したプレイステーション初となる携帯機です。
最大の特徴が、当時の携帯機としては異次元だったマシンパワー。
当時の携帯機で主流だったGBAの性能はSFCレベル。
PSPの場合はPS1とPS2の中間に位置するレベルだったんです。
つまり、従来の携帯機よりも1世代どころか2世代近くも上回っていたということになります。
さらにメディアプレイヤー機能、システムアップデート機能などを搭載。
発売から時間が経ってもオンラインに接続してのアップデートによって機能を拡張することができるようになり、将来性が増しました。
一方、メディアは携帯機としては異例の光ディスク(ユニバーサル・メディア・ディスクという独自規格)を採用。
そのためロード時間が長くなったほか、セーブ機能を搭載出来なかったためメモリースティックを通じてのデータ記憶を行う必要がありました。
2003年:衝撃の発表!
SIEが任天堂独壇場だった携帯機市場に殴り込み!
2003年当時の携帯機市場は任天堂の1強でした。
唯一善戦していたバンダイのワンダースワンにしても2003年頃には完全に勢いが落ちて任天堂が市場をほぼ独占していたんです。
そんな中で発表されたのがPSP!
PS1、PS2で培った圧倒的なブランド力はもちろん、メディア再生機器を搭載することでソニーの最新ウォークマンとしてもアピールをしていきます。
PSPが発表された当時は圧倒的なインパクトがありました。
みんなが2DゲームメインのGBAソフトをプレイしていた頃に大量のボイスを収録したバリバリの3Dゲームを楽しめる携帯ゲーム機が発表になった訳ですからね。
その少し前まではファミコンレベルのゲームが携帯機ではメインだったので、据え置き機市場とは比べ物にならないくらいの速さで時代が進んでいったように感じます。
ニンテンドーDSを発表!
一方、任天堂も黙ってはいません。
PSPの発売と同時に新型ゲーム機のニンテンドーDS(以下、DS)を発売することにします。
DSはゲーム人口の拡大を掲げた異質なゲーム機としてアピールしていましたが、一方ではPSPを意識しているところもあったのでしょう。
発売当時はユーザーの関心を掴むため、PSPとの情報合戦を繰り広げていました。
2004年:ついに発売!
初公開から1年半後、ついにPSPは発売されました。
しかし、DSに遅れを取らないよう発売を急ぎ過ぎてしまったのでしょうか?
初回出荷は満足行くものではなく、初週の売上は約16万台とDSの半分以下となってしまったんです。
それ以降は出荷が安定して徐々に販売台数を増やしていくも、SIEは大きな過ちを犯してしまい、風当たりが強くなっていきました。
それは初期不良です。
初期不良自体は発売直後の付き物だとは思います。
が、SIEは不具合を仕様だと言い放ち、悪い対応を取ってしまったんです。
それが影響してネット上ではSIEに対する風当たりが強くなってしまい、イメージダウンに繋がってしまいました。
2005年:なんとも言えない人気に
ヒット作がなかなか現れず
年が明けた2005年初頭。
この頃になると供給が安定するようになり、DSを上回る週販を記録するようになります。
一方、ソフト売上に関しては芳しいものではありませんでした。
「みんなのGOLF ポータブル」「真・三國無双」などのヒット作はありましたが、せいぜい30万本程度。
「スーパーマリオ64 DS」「さわるメイドインワリオ」がミリオンセラーとなったDSとの差は明確でした。
何故、PSPのソフトは売れなかったのでしょうか?
大きな要因としては、発売タイトルの新鮮味が挙げられます。
ゲームボーイアドバンスソフト(以下、GBA)の多くがスーパーファミコンソフト(以下、SFC)の移植作だったように、PSPでもPS2の移植作ばかりが目立っていました。
しかも当時のPS2は比較的最近発売されたゲーム機です。
そんなゲーム機で発売されているゲームソフトの移植作が携帯機に移植されても早すぎるのは否めず、GBAとは違って懐かし需要が現れませんでした。
DSが大ブレイク!
PSPソフトが思うように売れない中、DSは2005年末に大ブレイクを果たします。
大ブレイクする大きな要因となったのが「脳を鍛える大人のDSトレーニング」に代表される新基軸ゲームの大ヒットです。
DSは当初から掲げていた「ゲーム人口の拡大」に成功し、圧倒的なペースで売れ続けていきます。
対するPSPでも「脳力トレーナーポータブル」という脳トレソフトを発売してヒットを記録するもDS版の足元には及ばない売上となりました。
メディアプレイヤーとして人気を博す!
ここまで読んでいるとPSPは不調のように思えてきますが、一概にそうとは言えません。
何故なら本体は引き続き売れ続けていたからです!
日本ではもちろん、海外での売れ行きも好調で、発売から10ヵ月で全世界累計出荷台数が1,000万台を突破します。
ソフト売上が低調なのに一体何故本体だけ売れるのでしょうか?
そこにはメディアプレイヤーとしての需要がありました。
当時はスマートフォンが存在せず、動画サイトで映像を見ることができない時代です。
携帯デバイスで音楽や動画を楽しむにはポータブルプレイヤーが必要な時代だったので、PSPはその需要がありました。
当時のPSPは19,800円。
高性能携帯ゲーム機の機能が付いて外で動画や音楽をこの値段で楽しめるのであれば需要が生まれてもおかしくはありません。
2006年:救世主、現る!
さすがに人気は下火に
とは言えメディアプレイヤーも光の速さで進化を続け、PSPも徐々に最先端とは言えなくなっていきます。
DSが大ブレイクを果たした2006年頃には存在感がやや薄れ、人気は下火になって行きました。
対応ソフトにしても「真・三國無双 2nd Evolution」「脳力トレーナー ポータブル2」などヒット作の続編が発売になるも、ほとんどが前作割れを記録。
2006年夏にはSIEが「ロコロコ」という新規タイトルを売り込むも不発に終わります。
意外なタイトルが人気を博す
PSPが発売されてから1年間、大ヒット作がなかなか現れませんでしたが、2005年末。
PSP市場で一つの希望が生まれました。
それは、2005年12月1日にカプコンから発売された「モンスターハンターポータブル」です。
本作はPS2で発売された「モンスターハンターG」のリメイク作で完全新作ではなかったんですが、PS2では条件が厳しかったマルチプレイが簡単になったということで徐々に口コミで広がっていきました。
PS2版でマルチプレイをする場合、インターネット接続やマルチマッチングBB契約が必要でハードルが非常に高いものでした。
一方、PSP版の場合は本体とソフトさえ持ち寄れば簡単にマルチプレイが可能だったので、シリーズのハードルを下げるきっかけとなったんです。
加えて「モンスターハンター」のマルチプレイは極めて面白いものでした。
「モンスターハンター」では耐久力が高くて強いモンスターを複数人で狩るのが目的のゲームになります。
モンスターを倒すまでにかかる時間は平均20分と長期戦ですが、だからこその達成感を味わえたんです。
その達成感を気心知れた人と味わえるのは非常に魅力的なので、PSP版によってハードルが下がった「モンスターハンター」は口コミで人気が広がっていきます。
その結果、累計販売本数は廉価版を含めると100万本を超えてきたんです!
これはPS2版の約30万本を大きく上回るものとなります。
2007年:モンハンと新型で増す勢い
モンスターハンターが大ブレイク!
2007年2月には「モンスターハンター ポータブル 2nd」が発売。
前作がリメイク作であった一方、今作は「2」の世界観を受け継いだ新作となりました。
そのため前作をスルーしたユーザーも手を出すようになり、発売週には70万本以上を売り上げる爆ヒットとなったんです!
これは当時のPSPソフトとしては圧倒的な売上で、僅か1週で歴代最高売上を更新しました。
その後も人気は口コミで広まり、2007年の年間売上ランキングではWii「Wii Sports」に次ぐ2位を記録。
PSP市場の活性化に貢献しました。
モンハン以外の大ヒット作が誕生!
2007年9月には「モンスターハンター」シリーズ以外の大ヒット作が誕生します。
それがクライシス コア ファイナルファンタジーVII!
本作は大ヒットした「ファイナルファンタジーVII」のスピンオフ作品で、ファンには溜まらない内容でした。
それが功を奏したからか80万本以上の大ヒットを記録!
「モンスターハンターポータブル」と並ぶPSPの代表作となります。
新型発売で本体の売れ行きも加速!
「クライシス コア ファイナルファンタジーVII」発売同時期には新型となるPSP-2000が発売。
PSP-1000発売から2年半経っての発売だけあって以下のように大幅な改良がなされていました。
・テレビ出力対応。
・メインメモリ拡張によってロード時間の短縮。
買い替え需要と相まってPSP-2000は発売週だけで約25万台を販売。
発売週の約16万台を上回り、PSP史上最大の売上を記録します。
2008年:モンハンでさらに増す勢い
モンスターハンターがさらに大ブレイク!?
2008年3月には「モンスターハンターポータブル2nd G」が発売。
前年に発売された「モンスターハンターポータブル2nd」のバージョンアップ版になりますが、同作品をさらに上回る初動売上(約80万本)を記録します。
さらに2週目も約50万本を販売。
その後もハイペースに売れ続け、廉価版を合わせたら400万本以上の爆発的なヒットを記録します。
マルチプレイゲームがブームに!?
2008年7月には「ファンタシースターポータブル」が発売。
「モンスターハンターポータブル」の人気にあやかって発売されたように見えますが、実は本シリーズこそが少人数制協力プレイ(MORPG)の元祖だったりします。
満を持して発売された「ファンタシースターポータブル」は約60万本の大ヒットを記録。
「モンスターハンターポータブル」シリーズほどではないものの本編よりもヒットして新規ユーザーを獲得します。
早くも新型を発売!?
2008年10月には新モデルとなるPSP-3000が早くも発売。
本ハードの特徴は以下の通りです。
・マイクを内蔵。
・持ちやすいデザインに改良。
PSP-2000のように軽量化は行われませんでしたが、発売週には約15万台を販売。
PSP市場の活性化に貢献します。
ファイナルファンタジーのお祭りゲーが発売!?
2008年12月には「ディシディアファイナルファンタジー」が発売。
本作は歴代「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターが集う対戦アクションゲームになります。
その完成度は非常に高く、「ファイナルファンタジー」の高いネームバリューと相まって90万本以上の大ヒットを記録。
PSPはもちろん、2008年末を代表する作品となります。
2009年:ダウンロード販売を強化して時代を先取り!
海外での人気が下火に・・・
ここまで読んでいただいたら分かるようにPSP市場は2007~2008年に復調を果たしました。
しかし、それは国内市場での話。
海外市場では衰退が始まっていたのです。
要因としては複数ありました。
まず大きかったのが、ヒット作の不足。
海外では「モンスターハンターポータブル」シリーズが不発に終わり、日本市場のようにムーブメントを巻き起こせなかったんです。
加えてiPhoneなどによってメディアプレイヤー需要が奪われていきます。
デジタル化の先駆けとなった?PSP goが発売!
海外市場で苦戦するなか、SIEはPSPのテコ入れをします。
代表的なのがPSP go!
2009年11月1日に発売された本ハードはUMDドライブを廃止し、16GBのフラッシュメモリを搭載したダウンロードゲーム専用機器となります。
また、スライド機構を採用し、操作ボタンを収納できるボディ構造に変更。
おかげでさらなる小型化に成功します。
そんなPSP goですが、発売週に3万台程度しか売れず不発に終わってしまいました。
その後も売上を伸ばせず、発売から1年半後には早くも生産が終了。
要因としてはUMDドライブ廃止による従来機との互換性の遮断、中古売却の不可などが挙げられます。
また、国内市場ではダウンロード版に対する抵抗も強くありました。
当時のコンシューマーゲーム市場はパッケージ販売が主流でダウンロード版に対する抵抗を持つ人が大勢居たんです。
特に利益がなくなる小売側からの反発は相当なものでした。
が、あれから10年以上が経ち、ダウンロード版も徐々に浸透してきています。
PSP goは不発に終わってしまいましたが、やることが10年早過ぎただけなのでしょう。
そういう意味ではセガのゲーム機みたいですw
2010年:待望のモンハン新作によって人気はピークへ!
深夜アニメ、乙女向けゲームの発売も定着!
2010年頃になるとPSPソフト市場でとある勢力が強さを増していきます。
それが深夜アニメを題材にしたキャラゲー!
2010年当時、深夜アニメ市場は驚くほどの勢いで拡大していました。
けいおん!、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、魔法少女まどか☆マギカ、etc..,
「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」に代わるヒット作が次々と現れ、それらを題材にしたキャラゲーがPSPソフトとして多数展開されたんです。
特に「けいおん!」を題材にしたゲームは30万本近い大ヒットを記録。
深夜アニメを題材にしたキャラゲーはその後もコンスタントに発売され、PSP市場の多様性を高めていきます。
同時期には乙女ゲー市場も拡大。
「うたの☆プリンスさまっ♪」「薄桜鬼」など、数え切れないほどの乙女ゲーがPSP市場で発売されていきます。
モンハンフォロワーが飽和状態に!?
一方、主力となった「モンスターハンターポータブル」のフォロワータイトルも大量に発売されました。
セガからは「ファンタシースターポータブル」の続編として同作品の「2」を2009年末に。
バンダイナムコからはストーリーやキャラクター性をウリにした「ゴッドイーター」を2010年2月に。
スクウェア・エニックスからはエンカウントの要素を取り入れた「ロードオブアルカナ」を2010年10月に発売していきます。
また、コナミからは「メタルギアソリッド ピースウォーカー」が2010年4月に発売。
「メタルギアソリッド」本編に位置する作品ですが、「モンスターハンター」を意識したようなゲームデザインとして展開されます。
これらのタイトルが発売された当時、PSP向け「モンスターハンター」の新作が途絶えていた頃でした。
そのためいずれも一定のヒットを記録しますが、市場は飽和化していきます。
真打ちのモンハンが登場!
2010年12月にはPSP「モンスターハンターポータブル 3rd」が発売。
前作から実に2年半ぶりの発売という待望感からか発売週から200万本近い爆発的なヒットを記録します。
本体の売上は約32万台を記録し、発売から6年目のゲーム機とは思えないほどの勢いを見せました。
本来、発売6年目のゲーム機と言えば衰退期を迎えるハズです。
PSPの場合は衰えるどころか逆に勢いが増しているのだから凄い。
2011年:ついにトップシェアハードに!?
年が明けて2011年。
この頃になるとライバルハードだったDSは勢いが落ちてしまい、後継機のニンテンドー3DS(以下、3DS)にバトンタッチを果たそうとします。
しかし、3DSは様々な要因から販売台数が鈍化。
対するPSPは前年のモンハンフィーバーによって勢いが増していきます。
その結果、2011年上半期はPSPが一時的に市場の中心的存在となったんです!
しかし、その期間はあっという間のものでした。
2011年下半期には3DSが勢いを増し、2011年末には後継機となるPSVITAが発売され、PSPは過去のゲーム機となります。
2012~2015年:根強い人気を博す!
3DSやPSVITAが発売され、役目を終えるかと思われたPSP。
両ハードが発売された後もキャラゲーなどがコンスタントに供給されます。
その多くはプチヒット未満に終わってしまいましたが、2013年までは年間100タイトル以上も販売されたんです!
2013年と言えばPSPが発売されてから9年も経ちます。
それだけ時間が経ってもこれだけ多くの新作が発売されるのは凄いことです。
2016年:最後のタイトルが発売されて役目を終える
2016年4月21日。
最後のタイトルとなる「神々の悪戯(あそび) InFinite」が発売されます。
PSP本体が発売されたのは2004年12月12日なので、実に11年4ヵ月も新作ゲームが供給され続けたんです。
これは携帯ゲーム機としてはゲームボーイに次ぐ長さとなります。
全体のまとめ
以上!PSPの歴史を振り返ってみました!
全体的にはDSの後塵を拝する結果となり、海外市場ではパッとせず終わってしまったので成功と言えるのかどうかは見解が分かれるところだと思います。
しかし、日本市場で「モンスターハンター」シリーズの人気を決定的なものにした功績は大きく、バカには出来ません。
何よりもあれだけ携帯機市場で無敵だった任天堂と熾烈なシェア争いを繰り広げたのは大したものです。
国内での累計販売台数は1,926万台。
これは据え置き機を含むと歴代6位の数字となり、携帯機としては史上4番目の売上になります。
利益などを考慮に入れると見解が分かれるところですが、国内市場で十分に爪跡を残した意味では成功と言っても良いでしょう。
FC | SFC | N64 |
GC | Wii | Wii U |
Switch | GB | GBA |
DS | 3DS | 64DD |
PS1 | PS2 | PS3 |
PS4 | PSP | PSVITA |
MD | SS | DC |
Xbox | Xbox 360 | Xbox One |
PCE | WS |
PSPはかなりデビューは遅いんですよ自分。
MGSPWでデビューしたんでw またメタルギアですよwww
今となってはただのPSアーカイブス専用機と化してますwww
クラッシュ1~カーニバルのPSの5作品全部PSPに入ってる感じでwww
当初は新しいPSP-3000を使っていたんですが、こいつもまた壊れましてw 何故か□ボタンとLボタンとRボタン以外全滅状態w あ、PSボタンや音量ボタン等は生きてたんですがw PS3も□以外の3つのボタンが死んでたんですよねw 何故□だけ生き残る・・・( ゚д゚)ハッ! スピンアタックしろってことか!www
ってことで中古屋で探したんですが・・・何故かPSP-1000に逆戻りましたwww