どうも!KENT(@kentworld2 )です!
本記事ではWii(ウィー)の歴史を振り返っていきます。
ニンテンドーDSに続いて任天堂ハードの歴史を打ち破ったWii。
果たしてどんな歴史を辿ったのでしょうか?
Wiiとは?
Wiiとは、ゲームキューブに続く任天堂の5代目となる据え置き機になります。
大きな特徴となるのが、リモコン型の縦持ちコントローラ。
モーション機能を搭載することでプレイヤーの動きに合わせて画面内の映像が反応するように作られていて、従来のゲームでは味わえなかった体感性を実現しました。
加えてポインター機能によってテレビ画面に映るカーソルを直感的に動かせるようになります。
反面、ゲーム機の性能は前世代機のゲームキューブからさほど向上しておらず、同時期に発売されたPS3やXbox 360と比べて一世代遅れを取ってしまいました。
ゲーム機の性能を重視せず、新しい体験で勝負する。
Wiiはそんなゲーム機でした。
2005年
まずはバーチャルコンソールをアピール!
Wiiが初めて発表されたのは2005年のE3。
ですが、実はこの時点では目玉となるモーション機能はアピールされていなかったんです。
任天堂がまずアピールしたのは新サービスの「バーチャルコンソール」。
バーチャルコンソールとは、過去に発売された任天堂ハードのタイトルをダウンロードして楽しめるサービスになります。
ファミリーコンピュータで発売された「スーパーマリオブラザーズ」。
スーパーファミコンで発売された「スーパーマリオワールド」。
Wiiさえあればこれらの作品をダウンロードしてプレイできるとアナウンスされました。
「それまで複数のゲーム機とソフトが必要だったのに、たった1つのゲーム機に収められるなんて!?」
当時、ぼくはそんな感じで興奮していたのを覚えています。
しかもWiiは前世代機のゲームキューブと比べても非常にコンパクトで、DVDケース3枚分程度の大きさだったんです。
そんなゲーム機に過去の名作を複数ダウンロードできるなんて夢のようじゃないですか!?
ちなみに当時は正式名称が明かされておらず、コードネーム:レボリューションと呼ばれていました。
(同時期、T.M.Revolutionが再ブレイクしていたので、ユーザーの中にはそちらと絡めていた方もw)
コントローラの発表で物議を醸す!?
それから半年後。東京ゲームショウ2005の基調講演にてWiiのコントローラが発表になります。
それがWiiリモコン!
従来のゲーム機とは一線を画する形状で、ゲームファンの間で物議を醸すことになりました。
「一体、あのコントローラはどのように操作するのだろうか?」
インターネット上のゲームコミュニティでは至るところでそんな話題が繰り広げられます。
2006年
異質続きの発表にゲームファンは大困惑!?
2006年4月には正式名称のWiiが発表になりますが、あまりにもシンプル過ぎる名称にまたしても物議を醸します。
「ファミリーコンピュータ→スーパーファミコン→ニンテンドウ64→ゲームキューブと来てWii(ウィー)とは!?」
「これだったらコードネーム:レボリューションの方が良かったよ!」
そんな声は至るところで聞こえてきましたし、かくいうぼくもそう思っていました。
2006年5月に行われたE3 2006プレスカンファレンスでは対応ソフトの映像が公開。
しかし、その多くはゲームキューブソフトと大差ない映像のタイトルばかりだったんです(強いて言えばワイド画像に対応していることくらい)。
従来のゲーム機は世代が変わると表現面がグンとパワーアップするのが通例だったので、またしても物議を醸します。
「次世代機なのに映像の進化がなさすぎる!」
「スペック競争に終止符を打つなんて素晴らしい!」
そんな感じで賛成派と肯定派でまっ2つに分かれます。
このように表現面は前世代機からさほど変化のなかったWiiですが、対応ソフトの多くはモーション操作やポインター操作に対応していたんです。
おかげで操作が直感的になり、ライトユーザーでも楽しめるようになったことを任天堂はアピールします。
異質な形状のコントローラ、異質な名称。
前世代機からさほど向上していない性能、モーション操作を前面に押し出した対応ソフト。
このようにWiiの詳細が明らかになっていくうちに各地で話題になりました。
まさかの爆発的スタート!
とにかくゲームキューブからの変化が半端なかったWii。
これだけ路線変更をしたらゲームキューブ以上の大コケもありえましたが、なんと、発売2日間で37万台を売り上げたんです!
これはゲームキューブの約3倍となる数字になります。
一体、何故ここまでのロケットスタートを切れたのでしょうか?
その背景にはニンテンドーDSの記録的な大成功がありました。
2004年12月に発売されたニンテンドーDSは
- 脳を鍛える大人のDSトレーニング
- おいでよどうぶつの森
- マリオカートDS
- New スーパーマリオブラザーズ
といったメガヒットを次から次へと生み出すことで2006年には社会現象となります。
WiiはニンテンドーDSで培った広告展開を行うことでライトユーザーの関心を掴むことに成功したんです。
白を基調にした爽やかなキービジュアル、モーション操作によるカジュアルな操作性、キャッチーなTVCM etc…
いずれも普段ゲームをしないユーザーのハートを掴むような広告展開で、N64やゲームキューブの失敗によって任天堂に付きまとった負のイメージを払拭することに成功します。
同時期、最大のライバルであるSIEからプレイステーション3(以下、PS3)が発売になりましたが、なんと、Wiiは発売週の時点で同ハードの累計売上を追い越したんです!
前世代機ではあれほど水を開けられていたことを思うと考えられない出来事に感じます。
ゲームソフトで特に売れていたのが「Wii Sport」。
本作はWiiリモコンのモーション操作を使ったスポーツが5種目収録されたゲームで、最大4人での対戦プレイをアピールしていました。
同作品は発売週以降も売れ続け、累計売上は350万本を突破。
2007年の年間売上ランキングでは全ハード首位となります。
このように対応ソフトも爆発的に売れていたWiiですが、全く懸念点が無かった訳ではありません。
「Wii Sport」と同日に発売された「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」はさほど売れていなかったんです。
同作品は任天堂の看板タイトルである「ゼルダの伝説」の本編に位置する大作ゲーム。
N64で発売され全世界で大絶賛された「ゼルダの伝説 時のオカリナ」を意識した内容で大ヒットが期待されていたんですが、国内では60万本程度しか売れませんでした。
これは「ゼルダの伝説 時のオカリナ」(累計145万本)どころかゲームキューブの「ゼルダの伝説 風のタクト」(累計74万本)を下回る売上になります。
2007年
爆発的に伸ばす販売台数
「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」が期待ほど売れなかったWiiですが、販売台数は年が明けても爆発的な勢いで伸びていきます。
100万台を突破したのかと思ったら200万台を突破し、200万台を突破したのかと思ったら300万台を突破し・・・。
その結果、発売から1年でゲームキューブの累計売上(約400万台)を上回ってきたんです!
大きな要因となったのが「Wii Sport」。
体感操作で室内でもスポーツを楽しめるという触れ込みがあまりにも強烈で、ファミリー層を中心に爆発的な人気を博します。
あまりの人気にテレビ番組でも取り上げられるようになり、Wiiは社会現象へと発展しました。
さらなるキラータイトルが誕生!
そんなWiiにさらなるキラータイトルが誕生します。
それがWii Fit!
本作は同梱されている「バランスWiiボード」を使って楽しむフィットネスゲームで、女性を中心に350万本を超える特大ヒットを記録しました。
当時は箱の大きさから慎重に発注をしているお店も目立っていましたが、瞬く間に売り切れ店が続出。
その勢いは「Wii Sports」を上回るほどの爆発的なもので、Wiiの勢いをさらに加速させたんです。
このように2本目のキラータイトルを生み出すことに成功したWiiですが、その裏ではゲームファン向けの名作が発売されました。
それがスーパーマリオギャラクシー!
本作は「スーパーマリオ」シリーズ本編になりますが、
- Wiiリモコンとヌンチャクを組み合わせた操作性
- 球体マップ
といった新要素によって前作となるGC「スーパーマリオ サンシャイン」から大きな変化を遂げることに成功します。
しかし、売上は100万本程度とWiiの勢いを思うと前作からさほど伸びず、やや埋もれてしまいました。
2008年
超強力な2大対戦ゲームが爆発的にヒット!
ここまでWii ○○シリーズが爆発的に売れる一方、任天堂の看板タイトルはやや苦戦が目立っていました。
しかし、2008年に入ってからはそんな流れに変化が生まれます。
先陣を切ったのが2008年1月に発売された「大乱闘スマッシュブラザーズX」。
本作は「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ3作目となる作品で、ゲームキューブ版から実に6年ぶりの新作でした。
発表自体は2年ほど前に行われ、それから数年に渡って様々な情報をインターネット上で公開します。
特に話題となったのが、シリーズとしては掟破りの他社キャラ。
なんと、「メタルギアソリッド」のスネークや「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のソニックがプレイアブルキャラクターとして参戦することが発表になったんです!
このような話題性とWiiの勢いによって「大乱闘スマッシュブラザーズX」は発売週だけで80万本以上を販売。
これは前作となる「大乱闘スマッシュブラザーズDX」の倍以上となる出足で、当時のWiiソフトとしても最高の出足でした。
それから3ヶ月後には「マリオカートWii」が発売。
本作は人気レースゲーム「マリオカート」シリーズのWii版で、ハンドル操作をアピールしていました。
従来の作品と比べてカジュアルな操作感覚がウケたのか売上は好調で、発売週だけで60万本以上を販売。
2週目以降の売上は「大乱闘スマッシュブラザーズX」を凌ぐほどで、Wiiの定番タイトルとして長期的な大ヒットを記録します。
大乱闘スマッシュブラザーズX、マリオカートWii。
このように2008年上半期のWiiはメガトン級のヒットを2タイトル生み出すことに成功します。
しかし、ここからWii市場にある異変が生じてしまったんです。
ヒット作が生まれず低迷
2008年夏に入るとWiiの販売台数はやや鈍化します。
大きな要因となったのがヒット作の不足。
2008年夏商戦期に発売されたWiiソフトで最も売れた新作は「スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール」の約23万本。
キラータイトルと言えるほどのヒットにはなっておらず、引き続き定番タイトル頼みの展開となってしまったんです。
そんな流れを変えようと秋に発売されたのが「Wii Music」と「街へいこうよどうぶつの森」。
前者の「Wii Music」は「Wii Sport」「Wii Fit」に続く「Wii ○○」シリーズの第3弾になり、Wiiリモコンを使っての楽器演奏をアピールしていました。
しかし、ユーザーにスポーツやフィットネスほどのインパクトを与えることは出来ず、売上は40万本程度で低迷。
後者の「街へいこうよどうぶつの森」は「どうぶつの森」シリーズの新作。
DSの「おいでよどうぶつの森」が500万本売れたのだから、普通に考えたら大ヒットは確実でしょう。
しかし、据え置き機での発売が問題だったのか売上は100万本程度で低迷。
大ヒットを見込んで大量に仕入れていたゲームショップでは値崩れを起こしてしまいます。
それ以外にも数多くのタイトルが発売になりましたが、その多くは期待ほどのセールスにはなりませんでした。
残念なのが、埋もれてしまったサードパーティ製タイトルが大量に現れたこと。
それまで消極的だったサードパーティはWiiの大ヒットを受けて2008年に入る頃には気合いを入れた作品を出すようになったんです。
- 8年ぶりのナンバリングタイトルとなる「風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫」
- 名作の世界観を継承した「テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-」
- PSで人気を博したシリーズのナンバリングタイトルである「天誅4」
- ファミ通のクロスレビューで40点満点を記録した「428 〜封鎖された渋谷で〜」
いずれも2008年に発売されましたが、不発に終わってしまいました。
そして、この頃から「Wiiでは一部の任天堂タイトルしか売れない」というイメージが定着してしまったんです。
何故、Wiiでは一部のタイトルしか売れないのでしょうか?
複合的な要因なので一概には言えませんが、ゲームファンからの支持率がやや低めだったことが大きな要因と思われます。
ゲームファンが好むタイトル自体はWii向けにも色々と発売されていたんですよ。
しかし、任天堂のカジュアルな広告が前面に出過ぎてしまい、多くのゲームファンが「Wiiは自分たちには関係のないゲーム機なんだな」と思い込んでしまったんです。
その結果、従来型ゲームを得意とするサードパーティ製タイトルが売れるような土俵が無くなってしまいました。
2009年
人気タイトルの続編、本体の値下げで再始動
Wiiの悪い流れは2009年に入ってからはさらに加速します。
夏に入るまでは100万本どころか50万本超えのヒット作すらも生み出せず、春頃には本体の週間販売台数が2万台を割ってしまいました。
同時期からPS3が徐々に巻き返してきたので、この頃からスタートダッシュの貯金を崩すような流れになります。
「このままではヤバい!」
任天堂はそう感じたのか、2009年6月には新たな周辺機器の「Wii モーションプラス」を発売。
Wiiリモコンに装着するとより正確なモーション操作を体感することが出来ました。
同日には「Wii モーションプラス」を装着することを前提にした「Wii Sports Resort」が発売。
あの爆発的ヒットとなった「Wii Sports」の続編で、舞台がリゾートになり、スポーツの種目が大幅に増えました。
さすがに前作ほどのヒットにはなりませんでしたが、それでも200万本以上を販売。
Wiiの新たな定番タイトルとなります。
その後も「モンスターハンター3」、「Wii Fit Plus」と2ヶ月置きに人気タイトルを投入。
「モンスターハンター3」はWiiのサードパーティ製タイトルとしては異例の100万本を突破(ただし値崩れ)。
「Wii Fit Plus」は前作ほどではないものの低価格なのが功を奏して大ヒットします。
これらのタイトルによってWiiは販売ペースを持ち直すことに成功しますが、さらなるキラータイトルが12月に発売されました。
それがNew スーパーマリオブラザーズWii!
本作はDS「New スーパーマリオブラザーズ」の流れを組む2Dアクションゲームで、最大4人でのマルチプレイが大きな特徴となっています。
そんな「New スーパーマリオブラザーズ Wii」ですが、発売週だけで90万本以上を売り上げたんです!
単純に2Dマリオのネームバリューもあったと思いますが、TVCMに嵐を起用したことも追い風となりました。
嵐はジャニーズの男性グループですが、2009年頃から人気が爆発し、国民的アイドルグループの地位を獲得します。
そんな嵐のメンバーが楽しそうに「New スーパーマリオブラザーズ Wii」をプレイするTVCMを流したら効果抜群でしょう。
あまりにも効果抜群だったので、任天堂×嵐の組み合わせはこれ以降も2年以上に渡って続きます。
同時期には初の本体値下げ(25,000円→20,000円)を実施。
新たに現れたキラータイトルとの相乗効果で年末年始は過去最高の売上を記録しました。
しかし・・・
2010~2011年
みるみる減っていく発売ソフト本数
過去最高の売上を記録した2009年末のWii。
しかし、サードパーティにはそっぽを向かれてしまい、2010年に入ると発売タイトル数が激減します。
同時期、Wiiだけで発売されていたタイトルがPSP/PS3向けに移植・リメイクされるケースが数多く見られました。
代表的なのが「テイルズ オブ グレイセス」と「戦国無双4」。
いずれもWiiだけの独占タイトルでしたが、1年後にはPS3向けに完全版が発売されたんです(ただし戦国無双4はWii版も発売)。
ゲームキューブ時代に「テイルズ オブ シンフォニア」と「バイオハザード4」の完全版がPS2向けに発売され、物議を醸しましたが、同じようなことがWiiでも巻き起こってしまいました。
任天堂がコンプレックスを感じたのか次から次へとゲーマー向けの名作が誕生!?
「Wiiで売れるのは一部の任天堂タイトルばかり」
「Wiiはファミリー向けでゲーマー向けではない」
2010年に入る頃にはそんなイメージが蔓延してしまい、販売台数とは裏腹に負の印象が強くなっていました。
しかし、任天堂はそんな流れを打破すべくこの頃からゲーマー向けの名作を多数発売するようになったんです!
先陣を切ったのが「斬撃のレギンレイヴ」。
任天堂のWiiソフトとしては珍しく厨ニ的な世界観&グロ表現を持った作品で、斬撃アクションが爽快な作品でした。
販売本数は3万本程度と苦戦しますが、ゲームファンの間で高く評価されます。
続いて発売されたのが「ゼノブレイド」。
本作はモノリスソフトが手掛ける大作RPGになりますが、なんと、フィールドがWiiソフトとしては異例のセミオープンワールド形式だったんです!
加えて戦闘システム、ストーリー、BGMなどのRPGでは重要な各要素が高水準にまとまっていた関係で日本では歴史に残るほど高い評価を得ることに成功。
販売本数は20万本以下ですが、Wiiソフトの中では1.2を争うほど高く評価されています。
続いて発売されたのが「ラストストーリー」。
本作は「ファイナルファンタジー」の生み親である坂口博信さんが手掛ける大作RPGになります。
誇大広告によって発売当初は「期待ハズレ」という見方が強くありましたが、バイアスが無くなってからは徐々に評価されていきました。
任天堂の新規コアゲーマーシリーズ(?)の最後を飾ったのが「パンドラの塔 君のもとへ帰るまで」。
こちらは「ゼルダの伝説」ライクなアクションRPGで、美少女とのコミュニケーション要素の融合によって高く評価されます。
このように新規のゲーマー向け大作タイトルを次から次へと発売した任天堂。
その一方で既存のIPを使った数多くの名作がこの時期に発売します。
スーパーマリオギャラクシー2、ゼルダの伝説 スカイウォードソード、ドンキーコング リターンズ etc…
これらのタイトルはWiiソフトの中で特筆するほど多く売れることはありませんでしたが、いずれも高評価を得ることに成功します。
前述の通りサードパーティ製タイトルは激減しましたが、任天堂ファンとしてはこの時期のWiiが最も充実していました。
2012年
ドラクエXで有終の美を飾る!
2012年に入る頃には販売台数&発売タイトル数共にさらに減少。
ついには月に1タイトルも発売されないこともありましたが、任天堂からは「マリオパーティ9」「ジャストダンスWii2」「星のカービィ 20周年スペシャルコレクション」などのヒット作が発売されます。
ですが、それ以上に印象的なタイトルがサードパーティから発売されました。
それがドラゴンクエストX!
本作はシリーズでは初となるオンラインゲームになります。
が、「ドラゴンクエスト」のナンバリングタイトルでオンラインゲームを展開するということで2011年の発表時には批判が殺到。
そんな「ドラゴンクエストX」ですが、7年以上に渡る長期的な人気を得ることに成功します。
今では独自のコミュニティが形成され、当初の批判とは裏腹に人気オンラインゲームの1つとして定着しました。
最後に発売されたWiiソフトは本作の拡張パッケージである「ドラゴンクエストX いにしえの竜の伝承 オンライン」(2015年発売)。
「ドラゴンクエストX」はWiiの最期を飾りました。
Wii Uへバトンタッチ!
2011年の春にはWiiの後継機であるWii Uが発表。
2012年9月には発売日が2012年12月8日へと決まり、Wiiはバトンタッチをすることになります。
が、Wii後期の悪い流れによって上手くユーザーを移行出来ず、Wii Uはスタートダッシュで躓いてしまいました。
全体のまとめ
以上!Wiiの歴史を振り返ってみました!
スタートダッシュが凄かった反面、中盤以降に失速してしまったので、販売台数の多さとは裏腹に後味が悪いハードと言う印象です。
ですが、発売初期の爆発的な売上は凄いものでしたし、終盤に発売された「ゼノブレイド」などの名作は今でも語り継がれるほどゲームユーザーに高く評価されています。
発売当初は埋もれてしまったサードパーティ製の隠れた名作にしても徐々に再評価されてきており、ここに来てWiiに対する見方が良い方向に変わってきている印象です。
「隠れた良作を発掘したい!」
そんな野望を持っている方はWiiソフトコーナーを漁ってみると良いかも知れません。
誰も話題にしていない思わぬ宝石が眠っているかも知れませんよ?
おまけ:記事では触れられなかったネタのあれこれ
Wii ウェア
2008年春からサービスが開始されたWiiのダウンロード専売タイトル。
容量制限によってコンパクトなゲーム中心の販売でしたが、パッケージタイトルと比べてフットワークが軽いタイトルが発売されました。
しかし、全体的に小粒だったのか2年ほどで新作の発売が停滞。
隠れた良作も見られましたが、あまり大きな成果を挙げられませんでした。
モンスターハンター3の騒動
2007年の秋。「モンスターハンター3」の対応ハードがPS3からWiiに変更となり、各地で物議を醸します。
元々、「モンスターハンター」はコアゲーマーに人気のタイトルでしたから、そんなシリーズの最新作がカジュアルなイメージが強いWiiの専用タイトルになるのは衝撃的でした。
当時、「モンスターハンター」は任天堂ハードとは無縁だったので尚更。
ドラゴンクエストXの騒動
2008年末。「ドラゴンクエストIX」の発売がまだだと言うのに早くも「ドラゴンクエストX」が発表になります。
さらに対応ハードがWiiであることが判明し、またしても物議を醸しました。
それから3年後。ついに詳細が明らかになりましたが、なんとシリーズ初のオンラインゲームであることが判明。
対応ハードの時点で賛否両論だったので、この件は相当な波紋を呼びました。
Wiiチャンネル
WiiのHOME画面にはいくつものチャンネルが並んでおり、そこから様々な機能を使うことが出来ます。
各チャンネルは今で言うスマートフォンアプリのような物ですが、発想が素晴らしく感じました。
新しいWiiチャンネルは定期的に追加が無料で配信され、最終的には16以上のチャンネルが登場。
スマホアプリと比べたら少なく感じますが、当時はテレビチャンネルの1つとして見ていたのでそう感じることはありませんでした。
何よりも任天堂のゲーム機をゲーム以外の用途で使えることが珍しく感じましたから。
黒いWii
2009年8月。Wiiのライトユーザー向けイメージを払拭すべく(?)黒いWiiが発売されました。
各ゲーム機の色を見て分かる通り、コアゲーマー=黒というイメージが定着していたので、それを意識して発売したものだと思われます。
同時期にはグリップが付いたクラシックコントローラPROが発売。
対応ソフトも
- 戦国無双3
- テイルズ オブ グレイセス
- ファイナルファンタジー クリスタルベアラー
- 罪と罰 宇宙の後継者
などのゲーマー向けタイトルが発売されましたが、残念ながらイメージを払拭するには至りませんでした。
この事実を見ても一度付いたイメージを変えるのは並大抵のことではできないことが分かります。
Wii スピーク
「街へいこうよどうぶつの森」と同日に「Wii スピーク」という周辺機器が発売になりました。
TVに取り付けることでボイスチャット出来ましたが、対応ソフトはあまり増えず、早々に投げ売りされます。
余計な音を拾わなくて周辺機器としての出来は良かったんですが、同時期、パソコン向けのSkypeが台頭してたので、インパクトが弱かった・・・。
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