

ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド/PS4 / XboxOne(Z指定)
2015年5月に発売されたXboxOne「ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド」を今回はレビューします。
XboxOne「ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド」はナチスが第二次世界大戦で勝利した世界を描いたFPS、「ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー」の前日譚となる作品です。2015年6月にはPS4版も発売。
Contents
良いところ
よりステルス性が増したゲームプレイ
前作同様、本作はストーリーに沿って進むオーソドックスなFPSです。
前作との大きな違いは、ゲームプレイにステルス性が増して攻略の幅が広まっている事!
基地に潜入しても敵はプレイヤーの存在に気付いている事は少なく、当初は気が付いていないのでこっそり倒す事が出来るんですね。
中には戦闘を避けて素通り出来るエリアもあって、プレイヤーが状況に応じて判断出来るようになったのは良いと思いました。
ステージは相変わらず少しだけ横に広く、右に行くか左に行くかの選択をある程度行う事が可能で、敵に見つからず突破する時はどのルートを通れば良いのかを考える楽しさやハラハラ感があります。
司令官を探して倒す楽しさも健在。
敵に見つかってしまうと増援を呼ばれてしまい、ピンチになりますが、前作同様あらかじめ司令官を倒せば呼ばれなくなるので敵の基地に潜入したらまずは何をすれば良いのか分かりやすくなっています。
探索が面白い
相変わらず探索する面白さも備わっていると思いました。
ステージは少しだけ横に広いだけあって、数多くの収集アイテムが隠されています。
その数なんと64個!6時間程度でクリア出来るゲームにしてはかなり多く、探し甲斐があると思いました。
それ以外にも探索をする事でゲームを有利に進められる回復アイテムやアーマー、弾薬、武器が見つかり、正規ルートが分かってもつい行き止まりの方へ行ってしまいます。
チャレンジ要素が面白い
前作同様、用意されたチャレンジのクリアを目標にしながらプレイするのも面白いと思いました。
チャレンジの多くは特定の武器で敵を一定数倒すというシンプルなものです。
が、チャレンジをクリアするとParkというものが開放されてリロード時間が早くなったり、弾薬を多く持てたりしてゲームを有利に進められる他、1個開放する毎に実績・トロフィーが貰えるので狙いながらプレイするとより楽しくなってきます。
このシステムによって様々なプレイスタイルを試したくなりますし、リプレイ性も高めていると思いました。
後半はホラーゲームに変身!?
実はこのゲーム、ホラー要素が強かったりします。
よくある戦争ゲームかと思いきや、後半からは兵士がゾンビ化してプレイヤーを襲ってくるんですね。
兵士を倒した!やったぜ!と思っていたら・・・
ぎゃぁぁぁぁ~ゾンビ化したぁぁぁ~!!!!!
というハプニングに何度も遭遇しましたw
終盤には大量のゾンビと閉ざされた部屋でサバイバルを繰り広げるというホラーゲームにありがちな展開も待っていて、プレイヤーに強い印象を植え付けてきます。
ところで、ラスボスの名前はもう少し何とかならなかったのだろうか?
ネタバレなので具体的には言いませんが、直訳過ぎるw
チャレンジステージを収録
今作ならではのお楽しみ要素として、スコアアタックモードが用意されています。
内容は各チャプターの一部を切り取ってスコアアタック形式に切り替えたもので、成績に応じてランクが付けられるというものです。
本編ではステルス中心でヒャッハー出来なかった人も、スコアアタックで撃ちまくろう!
ちなみに今作でも初代「ウルフェンシュタイン」のオマージュネタが用意されています。
4つ数える 息を吸う 4つ数える 息を吐く
個人的に合わない&気になったところ
強烈な個性が少ない
このゲーム、基本的な出来はかなり良いと思います。
グラフィックのクオリティは高いですし、フレームレートも滑らか。リトライ時のロード時間も早く、理不尽な点も少なめ。
が、前作以上に個性が薄く、大量生産されている「コールオブデューティ4 モダン・ウォーフェア」の後追いFPSに埋もれてしまっています。
前作もそれを少し感じましたが、アジトでのお使い要素、レーザーガンを使って好きなように壁を切り取っての抜け道作成、月面での無重力ステージ、そしてブラスコビッチという魅力的なキャラクターによってある程度の差別化は図られていました。
今作の場合はストーリーが盛り上がりに欠け、ゲームプレイは前作をベースに少しだけステルス性を高め、後半にホラー要素を盛り込んでいるくらいなので数多くのゲームをプレイしていると記憶には残りにくいです。
ただ、ストーリーの主張が前作よりも薄かった分、探索に専念する事が出来てストーリー、探索、ステルスの各要素が干渉しているようには感じられませんでした。
前作の場合はストーリーが魅力的だった故に早く進みたくて探索要素の強さが邪魔になる事があったけど、今作はそうはならなかったのでそこは良かったです。
全体のまとめ
前作よりも探索型FPSの側面が増し、ゲームとしてみると前作よりも面白く感じました。
キャラクター(※)やストーリーの魅力は薄く、前作ほど目新しい要素がないので印象には残りにくかったですが、FPS好きならプレイして損はありません。
※今作の主人公もブラスコビッチだが、見どころが少なくて前作ほど魅力を感じない。
前作の大型ダウンロードコンテンツを単独パッケージ化したような内容なので価格は約3,000円とお求めやすく、6時間程度で終わって気軽に楽しめますしね。
低価格で楽しめる手堅い出来のちょっとステルスFPS。
こんな人には特におススメ。
・ステルスアクション好き。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・FPSが苦手な人。
ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約8時間
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