2017/06/05/12:00 | ゲームレビュー

龍が如く 極【レビュー・評価】流用×リメイクのコンボで既視感が半端ない作品

95107
龍が如く 極/PS4 / PS3

2016年1月に発売されたPS4/PS3「龍が如く 極」を今回はレビューします。

PS4/PS3「龍が如く 極」は2005年に発売されたアクションアドベンチャーゲーム、PS2「龍が如く」を最新技術でリメイクした作品です。

良いところ

桐生一馬の10年を描いたストーリー

本作では主人公の桐生一馬(きりゅうかずま)が1995年~2005年に体験した極道物語を中心に描かれています。

ストーリーの率直な感想をまず語らせて頂くと、骨組み部分は素晴らしかったです。10年前の伏線をラストにしっかりと繋げていて、とても切なくて感動出来るものでした。

極道ものではありますが、友情や恋愛もしっかりと描かれていて、個人的にはその辺りが気に入っています。

エンディングを見てから序盤で見られる桐生と錦山彰(にしきやまあきら)、由美を中心としたイベントシーンを再び視聴しましたが、とても切なくなってきました。

一見すると楽しい雰囲気なのに、その中には妬みのようなものも感じられて、最初に見た時とは異なる印象を持ってしまいます。

オリジナル版から映像が大幅にパワーアップ!

本作は2005年に発売されたPS2「龍が如く」を最新技術でリメイクした作品です。比べてみると映像面での進化が半端なく、「10年でこんなにも変わるもんなんだ!?」と驚きました。

キャラクターのポリゴン数は大幅に増えて細かなシワや表情がよく分かるようになり、アドベンチャーパートは近年の作品と同じく自由にカメラを操作出来るようになっています。見た目に関しては間違いなくリメイク版の方が良いですね。

2005年の日本を描いている

本作の主な舞台は2005年!という訳で実在する街(歌舞伎町)の2005年を忠実に再現していました。

そこまで前ではないのでパッと見は今と大差ないですが、ゲームセンターでは当時、流行っていた「昆虫王者ムシキング」のパロディゲームを遊ぶ事が可能で、コンビニでは当時の雑誌を表紙部分だけ確認する事が可能です。

また、キャラクターの髪型やファッションも微妙に古臭く、2005年を意識しているかのようでした。

スポンサーリンク

個人的に合わない&気になったところ

引き伸ばし感がある

全体的に引き伸ばし感があると思いました。ストーリーの骨組み自体は良いんですが、近年の「龍が如く」シリーズと比べてコンパクトにまとまっているからかそれを感じさせないための時間稼ぎが見られます。

代表的なのがお使いイベント。「龍が如く」シリーズでは定番の要素ですが、今作ではいつもにも増して多く感じられ、組を持つようなヤクザなのに何度も買い出しに行かされるんです。

納得いかなかったのが、水の買い出し。目の前に自販機があるのにそこでは購入出来ず、コンビニまで行かないと購入出来ないんです。見た目がリアルだからこそ感じられる違和感でした。

もう少しプレイスポットと絡めたゲームプレイがあったらまた違っていたと思いますが、基本的にはお使いと戦闘の繰り返し。ゲームプレイは平凡です。

ストーリーの展開的にも時間稼ぎに感じられるところがあって、せっかく骨組み自体は良く出来ているのに中だるみしてしまったところがあります。

敵が硬い

今作では敵が硬く感じられました。最大の要因は、一定のダメージを与えると回復をする事。

阻止出来る手段こそはありますが、ウカウカしていると大回復をしてしまってダメージを与え直さなければならず、戦闘が長引きがちです。

相変わらずのムービーゲーで見ているだけのシーンが多いから歯ごたえはあった方が良いのも確かですが、そうは言っても基本的には□ボタン連打の戦闘を20~30分も延々とやり続けるのは苦痛なところがあります。

既視感が半端ない

本作はシリーズ1作目のリメイクではありますが、オリジナル版をほぼ未プレイでも既視感が半端なかったです。

特にPS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」からの流用が多く、プレイスポットのほとんどは使い回し(新作の「昆虫王者メスキング」にしても「キャットファイト」の演出を少し変えただけ)。

戦場にしても豪華客船や日本庭園、カーチェイスはそのまま持ってきたかのような感じで、バトルシステム自体も大差ありません。PS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」から続けてプレイするのは厳しいところがありました。

幻滅してしまったキャラクター

PS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」で余韻に浸ってから今作をプレイすると幻滅してしまうところがあります。

前作であんなにカッコ良かった真島吾朗(まじまごろう)はただのストーカー親父に成り下がってしまい、錦山彰も今作では小物に感じてしまいました。

PS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」のストーリーを盛り上げてくれた主要人物がこうも落ちぶれてしまうとは・・・

特に真島吾朗は新システム「どこでも真島」によって変態&ストーカー度合いがさらに強調されてしまっていて、一体、何をどうしたらあの紳士がこうなってしまうのかと疑問に感じてしまいました。

今作では錦山彰が闇落ちする描写が描かれていますが、今度は真島吾朗が闇落ちする描写も見てみたいです。

全体のまとめ

ストーリーの骨組み自体は今回も楽しませて頂きました。しかし、それ以外はPS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」からの流用が多く、ゲームプレイの水増し感もあって加点するのが難しい作品です。

今作からプレイしたら何もかもが新鮮に感じられると思うので多少の加点はあると思いますが、ゲームプレイが平凡なのは否めず、良くて佳作に感じました。流用×リメイクのコンボで既視感が半端ない作品。

こんな人には特におススメ。
・熱い男好き。
・感動したい人。

こんな人にはおススメできない。
・ヤクザが苦手な人。
・過激な表現が苦手な人

龍が如く 極/お気に入り度 ★★★★★★☆☆☆☆ 星6個
プレイした時間・・・約20時間

 

タグ

おすすめ記事

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントする

初めての方もコメント大歓迎!何か伝えたい場合、お気軽にどうぞ(^o^)でも、荒らしや誹謗中傷コメントはご勘弁(>д<) 頻繁にされる場合、ログを取って法的な措置を取らせて頂きます。

コメント広場の住人(14)

  1. hanataka より:

    龍が如く大好きなのですが、「どこでも真島」の情報読んで、買うの止めましたねぇ。

    ゾンビバージョンと同じで、イメージ壊されるの嫌なんですよねぇ!

    ちなみにPS3「龍が如く1&2HD」持ってるので買わなかったってのもあるんですが。

    やっぱ桐生=無敵!な感じがカッコいいので、敵が硬いのはいただけませんね!

    もし、2のリメイク出るなら、ゴウダリュウジのストーリー入ってたら買いますね!

    • kentworld より:

      それ、正解だったと思いますw
      セガのバカさはたまに滑るから危険ですね。
      おちゃめな一面も好きだけど、前作であれだけカッコよかっただけに、もう少し考えてほしかったです。

  2. ジョエリー より:

    自分も龍が如く0から連続でプレイしたので、既視感が凄かったですね。
    ストーリーは良かったけど0と比べてしまうとどうしても見劣りしてしまいますし、真島も残念なことになってるしでそこまで楽しむ事が出来ませんでした。

    2005年当時は個人的にムシキングにハマってたのでパロディは少し懐かしい気分になりましたね。久し振りに集めてたカードを見たくなってしまいました。探しても見つかりませんでしたけど・・。

    • kentworld より:

      龍が如く0が面白かったので勢いでプレイしましたが、
      ビックリするほど素材を使いまわしていてこれは10ヵ月で出せるなと納得してしまいましたw
      0と比べると完成度は大きく劣ってしまいますね。

      メスキングはリアルタイムでプレイした新規層を狙って入れたのかな?
      当時、凄く流行っていましたよね。ジョエリーさんもハマっていたのか。

  3. DD より:

    僕は当時のPS2版をやりましたが正直当時のが楽しめたのは思い出補正もあったとは思いますがこのリメイクは正直失敗だと思いました

    何よりも台無しにしたのはどこでも真島でした。要素を全部コンプしても強制エンカウントは本当にウザかったです

    龍6大丈夫かなと不安に思いましたがこちらも悪い意味で予感的中でしたしね

    • kentworld より:

      どこでも真島は彼が嫌いになってしまうような要素でしたねw
      そんな桐生ちゃんを追っかけまわさなくても・・・
      龍6もユーザー評価が高いとはいえず、先行きはやや不安ですね。

  4. そらとろぼ より:

    0と6はプレイ済みで他はだいたい動画でストーリーをおさらいする程度に見てますが極はやらなくてもよさそうですね。リメイクとはいえほとんど0から素材を流用してるみたいですし。無駄に長いボス戦も面倒くさそう。

    ただあくまでこれから龍シリーズやりたい人には入門用にいいと思います。ストーリー自体は最近のシリーズよりは破綻も少なく極道物としてまとまってますからね。
    6はホントにどうしてああなったのか・・・。
    桐生退場やその結末自体は納得してますけどね。

    • kentworld より:

      これは無理にやらなくても良いと思いました。
      個人的には錦山が登場するから気になって購入したんですけどね。
      0の彼が好きだったら幻滅しそうです。

      0からシリーズデビューするのが理想的だと思ったけど、
      仰る通り今作からのほうがハードルが高くなり過ぎなくて良いと思います。

  5. shiba より:

    「どこでも真島」は0クリア前は何とも思いませんでしたが、今改めて見るとなかなか受け入れ難いものがありますね(^^;)
    いつかプレイしたいと思っているのですが、0の後だとマンネリ感がすごそうですね〜
    でも僕は稲葉浩志さんの信者なので、ゲーム中に歌が流れるだけで加点してしまいそうですw

    • kentworld より:

      0の真島はカッコ良かったですからね~。
      あのあとに「どこでも真島」はファン要素にしても蛇足でしたw
      極はゲームプレイが完全パターン化していますので、マンネリ感は凄かったです。
      稲葉さんの曲は良い味出してたんですけどね。

  6. nicond より:

    0で真島も錦も気に入っただけに、イメージが下がるのは嫌だな〜
    途中回復によって敵が硬いのもちょっと…

    ストーリーは気になるけど、手は出しにくそう…
    実を言うと、最初は極でシリーズデビューするつもりだったんですが^_^;

    • kentworld より:

      これはnicondさん、プレイしたら残念に感じると思います。
      ゲームプレイも0と比べてテンプレ化していて、
      同じシリーズ者でもここまで面白さがランクダウンするものなのかと驚きました。

      極でシリーズデビューするのがハードル下がって良いけど、
      続けて0に手を出すのかは怪しいところなので難しいですね。

  7. Kiyoppy より:

    真島さんは痛い真島さんのイメージしかないので、0の真島さんはどんなの感じか分かりませんがきっと漢なんでしょうね。
    なぜ痛い真島さんにジョブチェンジしたかは分かりませんが、その辺りの経緯を知りたいですが、分からないので僕は脳内補完しておきます。
    因みにゲームは戦闘がいちいち面倒だったので、最後の方は絡まれそうな方々には子犬の様に小さくなって避けて通っていました。

    • kentworld より:

      0の真島は良かったですよ!今のkiyoppyさんが極をプレイしても真島に幻滅はしないと思いますがw
      一応、0では痛い真島になった理由が描かれています。
      それにしては極で豹変しすぎだろうと思いましたが。
      逃走システムはようやく、6で追加されました。

コメントする

初めての方もコメント大歓迎!何か伝えたい場合、お気軽にどうぞ(^o^)でも、荒らしや誹謗中傷コメントはご勘弁(>д<) 頻繁にされる場合、ログを取って法的な措置を取らせて頂きます。

関連記事

リトルビッグプラネットカーティング【レビュー・評価】何でもかんでも踏襲するべきではない!
ブームブロックス【レビュー・評価】ワゴンゲームと見せかけて良作!
街スベリ【レビュー・評価】コンセプトは良いものの、余りにも未熟な作り
トトリのアトリエ~アーランドの錬金術士2~【レビュー・評価】中毒性の高さと癒し要素が融合した理想的なキャラクターRPG
シャンティ-海賊の呪い-【レビュー・評価】良い意味で1990年代を思わせる良質な探索型2Dアクションゲーム
みんなのリズム天国【レビュー・評価】保守的だけど相変わらずの中毒性!
デデデ大王のデデデでデンZ【レビュー・評価】カービィファン以外にもおススメだデ!
ビッグスリー ガンシューティング【レビュー・評価】様々なガンシューティングからB級FPSまで楽しめるお得な作品!
FRAGILE~さよなら月の廃墟~【レビュー・評価】廃墟作りに拘り過ぎてゲーム部分がおざなりになった雰囲気ゲー
ゲーム性以外がパワーアップ!ニンテンドッグス+キャッツ レビュー